<< NEXT | Main | BACK >> |
2009-02-23 Mon
先週の週末は、姪の受験の合格祝い兼ねて、母・姉・姪・私の4人で初島へ1泊旅行に行きました。
朝起きると晴れていたのでホっとしたのもつかの間、朝になって私の"クレジットカード入れ"がないことに気づきました。
「アレ、無い、ここにも無い、あそこにも無い、無い、無い、もしかして紛失~??」
ガ ~ ン...
中には、銀行のキャッシュ・カード、クレジットカードなど10数枚を入れています。
一体、どこに??前日の行動が走馬灯のように頭を駆け巡ります。
"どうして私ってこんなにウカツ者なんだろう..."と自らを反省。
私のことをよく知る人ならば、同情も見せずに「フミちゃん、またぁ~!!」と言うに違いありません。
しかし、新幹線の時間もあるので、手元に見つからない以上、後で事態を収拾することに決めて、とりあえず家を出ることに。
東京駅のホームについた私は、携帯電話でクレジットカードの使用状況をまず確認。
出発のギリギリまで電話をかけていると「こだま」の発車のベルが鳴り出したので、新幹線に乗って座席へ向かうと、私が遅いので心配した姉、母、姪の顔が見えます。
「ごめ~ん!!遅くなって。」私
「ふみちゃんのことだから、ギリギリでも絶対に乗ってくると思ってたから大丈夫。」と優しい姉
「実は、、、クレジットカードケース無くしちゃったみたいなの...。」私
「え~、またぁ!!!」と一同一斉に (案の定の反応....)
「今週使ったバッグとか色々思い出して、あちこち探したんだけど、見つからないの~」私
「ふみちゃん、絶対に何か施策を考えないと駄目よ。最近GPS機能のついたストラップみたいなものを小学生が持っているのを見たのよ。そういうの、カードケースにつけておいた方がいいんじゃない?」姉
「えっ!そんな便利なものがあるの?そんなものがあるなら、私、幾つか買って色んなものにつけておくし、ポグチャン(主人)のものにもつける!」私
「分かった。じゃあ、調べておいてあげる。」姉
"持つべきものは、シッカリ者の姉"と心の中で感謝と合掌。
とりあえず、今回は姪の"あずさ"の合格祝い。
私のウッカリで皆さんのお祝い気分を台無しにしてもよくありませんので、気を取り直して、「旅」に集中することに。
そうなったら、イッキに気分を切り替えることができるのが私の強み。
新幹線でも、パチパチ富士山の写真を撮って、キャッキャとはしゃぐことに。(我ながら脳天気です。)
熱海について港までタクシーで向かうと、ビーチラインがものすご~く混んでいます。
通常なら10分以内につく港まで、20分かかってしまった。
2月は、「梅祭り」とか「河津桜」を見に行く旅行客で毎年観光客で賑わうそうです。
熱海から船に乗り、いざ初島へ!
"船酔いする"私と姪は、二人で甲板の船尾を陣取ることに。
二人でずっと"景色"と追いかけてくる"カモメ"を眺めることに。
姪は船を追いかけてくるカモメにエサを投げるのは初めてのようでワクワクしているのが伝わってきます。
"大きなカモメ(大人)"は、近くで見ると、案外、眼光がするどく精悍な顔をしています。
口ばしが黄色くて、水かきも黄色。
"小さなカモメ(子供?)"は、目が丸くて真っ黒でウルウルしています。
口ばしがピンクで、水かきもピンク。
トンビも、カモメに混ざって、乗客が投げるエサをめがけて付いてきます。
でもカモメよりも大きいので、何となくエサをあげたくない気持ちになるのんですよね...
船でニンマリと笑う母
そして、初島に到着~
エクシブ初島に12時30分頃に到着すると、ラッキーなことに部屋の用意ができているとのこと。
姉、母、私の3人で、早速スパでアロマ・マッサージを受け、姪はプールで泳ぐことに。
(泳ぎは"犬掻き"しか出来ぬ親子2代から、3代目の孫はバタフライで泳げるまで進化しています。)
スパにある、外のデッキに座ってしばし寛ぐことに。
アロマオイルを使った、ボディ・マッサージ、本当に気持ちがいいです!
スパの建物の中の"気"もすご~くいい感じです。
エクシブはもともと、早くから「スパ」を運営していましたがスタッフの皆さん、とても一生懸命で同じ人が担当してくれます。
だから、皆さんやっぱり技術が上がっていて、全身のリンパ・ドレナージュのテクニックは素晴しい。足底から頭のてっぺんまで、血液やリンパ液がリズムよく流れるのを感じます。
76歳の母はあきらかに血色がよくなり顔が整形したかのようにアップしています。また顔のトーンが数段明るくなっています。
「何だかやっぱり日本人の施術者の人が一番上手いように感じるわぁ」と母。
姉は、肩がガチガチに凝っていたらしく、肩甲骨近くのリンパのツボまで、コリコリに凝っていたとのこと。
「ちょっとリンパのツボを触られただけで、痛かったのよ~。やっぱり詰まってたんだわ、私」」と姉。
ところで余談ですが、初島に来ると、本当に色々な不調の症状が軽減されます!
これまで何人か知合いや友人と一緒に来ていますが、見事なくらい。
内臓が腫れてお腹が張っていた人は、そのお腹の張りがチェックアウト時には引いていたり、花粉症の人はピタっと治まったり、私も何度か経験しています。
地場が良いのか、海上にある小さな島ゆえに"酸素濃度"が高いのか、とにかく健康に良い所で下手な湯治場に行くより調子がよくなります。
さてその後、お部屋に戻り、寛いだ後は、皆で浴衣に着替え揃って温泉へ。
露天風呂に浸かりながら、皆で夕日が山に落ちていくのを眺めました。
今回はあずさのお祝いもあるので夕食は、伊勢海老、フカヒレと鮑が含まれるコースを。(贅沢)
すっかり盛り上がった私は、
「あずさも、シャンパンを舐める程度にして、お祝いしよう!」と提案したら、姉の目がキっと釣りあがって、一刀両断に却下。
(未成年ですから、ちょっとまずい提案でしたねぇ。)
伊勢海老の櫻蝦醤炒め
鮑と無農薬野菜のおこげ-チリサワー仕立て
「あずさは、大きくなったら何になりたいの~?」
「う~ん、まだよく分からない。」
「じゃ、何でもいいから好きなものにしてくれるって言ったら何になりたいの?」
「だったら、女優さん!」
「女優さん、またそれはどうして?」
「だって、女優さんて沢山の役を演じるでしょう。そうすると、色々な人になれて、色々な人生を体験できるじゃない。」
つぶらな"レッサーパンダ"のような「瞳」でこちらを見ながら、ティーン・エイジャーの女の子にしては、ボーイッシュでキャピキャピがまったくない姪は、クールにボソっと答えます。
なるほど...姪は色々な人生を体験してみたいんだ。
日頃ボーっとしているように見えるけど、案外冒険心に満ちた人間なのかも。
そう言えば小さい頃は抱っこしても嫌がって長いこと腕の中にはいなかったことが、まるでつい先日のように思い出されます。あれはきっと、自立心が旺盛で、エネルギーに満ちていた証拠なんだわ...。
と、しばらく、姪のこれからの人生に思いを馳せた私は、おもむろに"あずさ"に言います。
「アーチャン、私が死んだら、この時計もこのアクセサリーも、ぜーんぶアーチャンにあげる。私には子供がいないんだし。」
「......。」(うかつに返事ができないと読んだらしい姪は、言葉を飲んだまま、姉と私の顔の両方を代わるがわる眺めている。)
ここでうかつに喜んだところを見せると、私の死を願っているようだしね。姪なりに分別と常識を合わせたリアクションでしょう。
「アーチャン、つまりフミちゃんはね、年取ったら、ヨロシクネ!って言いたいのよ。」と姉
姉の言葉に、何ともいえない"複雑な"笑いを浮かべている姪を見ながら、私は心の中でつぶやいていました。
「アーチャンの人生が、この先沢山の経験を経て、熟成して豊かになっていくこと、素敵な女性になっていくことを心から祈っているよ。」
そして、初島1泊の旅を終えて、家に戻ってみたら、何と"クレジットカードケース"が出てきました!
滅多に使わない「リュック」の底にきちんと収まっていました。
滅多に使わないので忘れてましたが、先週チョコっとだけ使ってすぐにロッカーにしまっておいたのです。
良かった~
以後、しっかりと気をつけることを、再び心に誓う。
by bandoh
徒然なるままに : 17:39 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-17 Tue
風が強い。
2月ですね...。
特に自宅の真横は、畑なので土ぼこりがゴ~っと舞い上がり、目がシバシバしてしまいます。
大体、通常の人よりも"まばたき"の回数の多い私は、さらに"まばたき"が多くなります。
昨日、会った友人女性の顔を見ると、いつもしっとりしたお肌の人ですが、乾燥していて粉を吹いているようだったので、アレ?っと思ったのですが、きっとこの季節が持つ「乾き」にやられたのでしょう。
その後、自らの顔を鏡で映してみて、"ヒェ~、私もだ"となりましたが。
さて昨日は、夕方、渋谷での打ち合わせを終えた後、その友人と待合せた"青山"へと向かいました。
目的は、彼女の「買物」に付き合うため。
最近、体調を崩してしまった友人は、人からお守りとして勧められた「透明で白い水晶」を買いたいとのこと。
青山通り沿いに、何軒かあるお店を二人で観て歩きました。
"ペンダント・トップ"や"ブレスレット"などを次々と出して貰い、飽きることなく眺めていました。
ものすごくお値打ちのものの、クリスタルはそれこそブレスレットで50~60万円位しています。(ムム..お高い)
また同じ種類のクリスタルでも、一見すると同じように見えて、同じ大きさでも、3万円前後とぐっとお安くなっていて、お値段が違うものもあります。
このこと、以前から不思議に思っていたのですが、店員さんに理由を聞くと、例えば「ルチルクォーツ」という石であれば、針の向きが同じで揃っていて、太く、透明感があり、肌の色が透けて見えるようなものほど、良いそうな。こういった基準でみると、石のランク付けとしてルチル・クォーツは10段階前後あるらしい。
ふ~ん、なるほど。
でも、市場価値はともかくとして、自分が「あっ、これいいな!」と思った石を買うのが、クリスタルを購入するときのポイントだろうと感じます。
クリスタルを身に着けるっていうのは、やっぱり何かしら願いとか、思いがあるわけですから、出会いのインスピレーションが大事だと思います。
ちなみに下記の数点は、私が持つ"お気に入り"のクリスタルです。
これは「ラピス・ラズリ」、姉へのプレゼントのために最近W女史から分けてもらったものです。アフガニスタン産で、多面体のカットが珍しい。14mmの大きさです。
東京では丸球が多く、こんなカットのラピスをお店では見たことがありません。
ちょっと、よくみると青の中に一部ちらちらとゴールドの石も混ざっていますが、これはパイライトです。
これは、数年前にやはりW女史の案内で行った、バンコックにあるクリスタル・ショップで購入した13mmの五色のトルマリンです。
この大きさのトルマリンは滅多にないので、クリスタル・ショップの店員さんが見て驚くことがあります。
私はお店でこのツヤツヤした飴玉のような石に一目ぼれし、パっと選んでしまいました。出会いを感じた石です。
下のターコイズのペンダントは、アリゾナのセドナに行った時に、見つけたものです。Garlandというショップで購入したのですが、ここはセドナで一番響いたターコイズのお店でした。
自分が気に入って購入したものですから、何回みてもやっぱりいいなぁ~と思ってしまいます。
上記の「ラピス」のブレスは、姉に渡す前に、目下塩づけにしていて、お清め中です。
「厄除け」でほしいという姉の願いがありますので、念には念を入れて渡すことに。
友人は、ペンダントにしようかブレスにしようか迷ったあげく、白く透明な「ヒマラヤ水晶」のブレスを購入。
キラキラと透明に輝く"手掘り"のクリスタルは、友人の腕で光を反射して光っていました。
彼女の病気が早くよくなることを祈って、私もパワーを送ることに。
美しくて、お守りになるクリスタル、いいですね。
by bandoh
徒然なるままに : 11:13 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-11 Wed
じゃ~ん、梅の花-第三弾、薄桃色が何ともいえない可愛らしさ
10日は、姪のあずさの学校受験の日でした。
午前中で試験を終えた姪は、姉が留守をする予定なので、いったんおばあちゃん(ウチの母)の家に立ち寄り、お昼ごはんを食べる」予定。
ということで、
気になるわたしは、お昼過ぎに母に電話をして、
「お母さん、あずさの様子どう?」
「なんだか、ため息ついたり、落ち着かないみたいで、好きなおやつも食べてないのよ。」
「そう~...やっぱり、気になるわよねぇ~。」
母の話しでは、4時30分頃には結果が出るとのこと。
う~ん....心配。
表参道で友人のY女史と待ち合わせて会っていると、
私の携帯に着信音が、見ると姉の名前が表示されています。
ドキドキしながら出ると、姉が興奮を抑えた声で
「あずさ、無事合格しました。本人もちょっと涙ぐんでたわ。」
「そう、やっぱり嬉しかったんだろうねぇ。よかったねぇ!おめでとう。」
合格した学校は、姪が2年前から通いたいと思っていた学校ですが、昨年の夏まで塾の模試の結果で、×(合格できない)ラインにあった学校だったので、きっと喜びも大きかったことと思います。
嫌いだった勉強も、彼女なりに頑張ってなんとかコツコツと続けた結果が出たと思います。
今回の経験を通して、最後まで目標をあきらめずに努力を続けることで、得られるものが必ずあることを実感して欲しいなぁと思います。
若者には未来に希望を、そして「志」を持って欲しい。
by bandoh
徒然なるままに : 10:07 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-09 Mon
梅、第2段
自宅のお隣に咲くピンクの梅、本日も美しい
日曜日は、旦那さんと新宿のピカデリーにて「チェ・ゲバラPart2 39歳別れの手紙」を観ることに。
映画館に到着すると、結構混んでいて、"チェ"のチケットは既にSold Out。
15:50から上映のチケットを前売りにて買っていて正解。
ぎりぎりに到着したので、急ぎ足でカフェオレとポップコーンを買って11階にある劇場へ向かう。
フィルムの冒頭は、1965年キューバ共産党発足式で、
フィデロ・カストロが人民に対して読み上げる"チェ・ゲバラ"からの手紙で始まります。
彼は、キューバでの革命が成功した後、新政府の要職や地位を放棄して、他に革命を必要としている国のために、キューバを出ます。
そして66年、コンゴでの闘争から撤退したゲバラは、ラモンと名乗り、OAS(米国特使)と偽って、ボリビアに入ります。
パート1では、革命の成功を描いていますが、パート2はジワジワと追い詰められていくゲバラの革命軍の足跡を辿ります。
そして、最後には米国が支援する政府軍の手に落ちたゲバラは処刑されてしまうのですが、悲しい....。
分かっていても、やっぱり悲しい。
追い詰められ貧窮していく中でも、大声を荒げることなく、戦士達と会話を続けていくゲバラ。ゲバラは決して無骨なだけの戦士ではなく、医者であり、詩や文学を愛する文化人でもあった。
(そういえば、ゲバラに限らず私が出会ったことのあるアルゼンチン人は、皆教養が高いという印象があります。アルゼンチンは国全体の教育水準が高いと聞いたことがありますが、哲学的な話題を好んだり、プライドが高いというイメージがあります。)
「部下に対して強要するな、敬意を払え」、「嘘をつくな」、「農民から略奪するな」
ゲバラは、革命を通して、その中で人を教育し啓蒙していきます。
ゲバラは、革命は戦うだけではないといいます。
「読み書きを学び、知識を持たずして、革命は成り立たない。」
「甘ったるいと思われるかもしれないが、本当の革命家は、大いなる愛情に導かれている。愛のない本物の革命家なんて考えられない。」と。
最近、武田信玄を参考にしているという家の旦那さんは、
「すごいよね。あのボリビアの山の中、転々として、食料もなく、雨が降って凍えるような寒い夜も、ジャングルの中に潜んで、戦うんだよ。すごいと思うけど俺には、出来ないなぁ~。」
「でも、ゲリラとなった人たちって、それだけ生活が苦しくて人生が惨めだったってことだよね...。」
「ゲバラの場合は、もともと裕福な家に生まれてるでしょう、それに自分の国の人たちの苦しみじゃないのに、そこまで出来るのって何なんだろうね。普通の人でも理想は持てるけど、本当に命をかけてまでやれる人ってなかなかいないよね。ゲバラは革命家は"愛"だっていうから、根本はやっぱり愛なのかなぁ。キリストみたいに大きな愛を持ってた人間だったのかなぁ。」
「知識人で人の苦しみを理解し、詩を愛せる繊細な心を持ち、命をかけて他の人のためにゲリラとして戦える人だった。だから、サルトルとかジョン・レノンとか、多くの人たちから支持され信奉されたんじゃない?。」
「そうだ僕の仕事も、ゲリラの戦いと同じだな!少人数で力を合わせて、情報を集めて、ピンポイントで戦いを展開してね。そう、ゲリラなんだよ!。」
と妙に目をキラキラさせて語る夫。
旅人であり、冒険家であり、真の革命家であるゲバラ。
チェ・ゲバラって、もしかしたら、男の人が元気になる映画なのかしら???
by bandoh
徒然なるままに : 11:54 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-07 Sat
先週、中学校の私立の入試が一段落したらしい。
うちの会社のホームページでリンクしている
某企業管理職の男性の「子育てコーチング」のブログを読んで、
第一志望の学校に合格したことを知った。
Oja、おめでとう!!!
マラソンの伴奏のように、娘さんの受験勉強をサポートしていたので、本当に嬉しかったと思います。
さて、うちは、甥のケンタの就職活動もありますが、姪のあずさが2月10日(火)に受験を控えています。
第一志望の学校の試験日です。
勉強嫌いな姪も、さすがに今年に入ってからは、お尻に火がついたのか、一生懸命頑張っているらしく、努力しているようです。
昨年は、勉強嫌いな姪を心配する姉と二人で、知り合いから教えて貰った"タロット"で今後の姪の運勢を占ってみたしりましたが。
出た「カード」は、本人が一生懸命努力をすれば、期待以上の成果を得られるという答えが出ることに。
「お姉ちゃん、期待以上の成果ってどういうこと?」
「そうねぇ、現状の偏差値からすれば、第一志望の○○校かなぁ。」
その第一志望の受験が来週です。
大事な姪の受験、晴れて合格し喜んでいる顔をみたいです。
頑張れ、あずさ。
by bandoh
徒然なるままに : 14:40 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-05 Thu
「梅」の季節ですね~。
朝、近所を歩くとピンク、赤、白、黄色の梅が色とりどりに咲いています。
都内に住んでいながら、季節の変化を花で感じられるのは、家の地元の良いところです。
一生懸命咲いている花を見ていると、それだけで心が爽やかになるもんですね。
さて本日は、12時から竹中平蔵氏のランチョン・セミナーに参加することに。
「2009年の経済と政治を展望する」というテーマです。
六本木ヒルズの51階のクラブで行われました。
セミナー中、私自身が職業柄、面白いと感じたのは、郵政省の「簡保の宿」について竹中さんの話しです。
鳩山総務相が、「こんな不況の時期に売却するのは良くない。売ったら安いじゃないか」と待ったをかけている。
(この問題、"朝日新聞"と"週間朝日"の意見が対立していて興味深い。ちなみに朝日新聞は、待ったをかけた鳩山総務相をおかしいと批判。週間朝日は、逆に鳩山さんを擁護している。)
面白いと思ったのは、竹中さんが、総務大臣の発言の主旨を「リフレーム」して、反論していた点です。
(郵政の件は、やっぱり見過ごせないでしょうね.)
リフレームとは、つまり総務大臣の言う「2000億円をかけたものを、100億円で売却するのはけしからん。」というのは間違いとし、
正しくは、「100億円の価値しかないものを2000億円もかけた公社の時代がけしからん。」と言うべきではないかと、竹中さんが相手の言葉を使って視点を変え、反論していることです。
さらに、こういう時期は確かに売る資産は安くなる、しかし逆に株価は安い。例えば売却で入る50億円を使い、底値に近い株を取得できる。
つまりそれを阻むことは「50億円の機会損失」になる。
また、簡保の赤字によって日本の郵便料金は米国の二倍であるとし、それらの赤字はの原因は、219社もある子会社(天下り先)による高コスト体質である。(例えば一着数万円もする制服(実際は数千円)が、子会社から郵便局に販売されている)
こういったことが、民営化によって見直されスリム化される。
こういう主張の展開を聞いていると、やっぱり竹中さん、政治家に向いているなぁ~(良い意味で)と感じてしまいます。
さて、政治と経済の展望としての総括というかポイントとして、今後"世界経済が持ち直していく"ためには、今の金融危機の混乱を抑えること、そしてマクロ経済-世界同時不況を解決していくという、2つのことを同時にやる必要があるとし、
国内については、派遣の問題、格差の問題をマスコミの視点とは違った角度から検証し、今後は更なる規制緩和、構造改革を進めていくべきという論調を堅持していました。
私は、最後に、竹中さんが「吉田松陰」の辞世の句を持ってきたのが印象的でした。
今のような時代だからこそ「志」が大事だと話をされてましたが、この句は竹中さん自身が活動を続ける意味というか、核となっているものなのではないかと感じました。
これは、松原泰道さんの言うところの、竹中さん自身の「杖言葉」なんだろうと思います。
松原さんの杖言葉とは、逆境においては苦しくとも逃げずに問題と正面から取り組むことで必ず道は開ける。そしてその道を進み乗り越えていくには、自らの歩みを助けてくれる言葉がある。それが杖言葉である。
リーダーの "杖言葉" とてもとても大事だと思います。
さてその吉田松陰の辞世の句とは、
身はたとえ 武蔵の野辺に朽ちぬとも
留めおかまし 大和魂
by bandoh
徒然なるままに : 21:30 : comments (x) : trackback (x)
2009-02-04 Wed
甥も今年に入ってからはグっと就職活動で忙しいらしい。
色々な企業の会社説明会に参加している。
そして、その就職相談で家に来ることになった。
お正月ぶりに見るケンタ。
ダーク系の就活用のスーツを着込んでいる。
「説明会」の帰りなのでそのまま来たのだろう。
身長175センチ、野球部なのでこの季節だけれども陽に焼けている。
ニカっと笑うと、歯だけが白く見える。
ケンタは、両親ともバリバリの日本人だが、なぜか黒人に見える時がある。
皆さん、昔Jリーグにいた、カメルーン出身の"エムボマ選手"って憶えてるだろうか。
彼はちょっとエムボマに似ている。
エムボマが子供の頃はケンタのような顔ではなかったのだろうか。
これは小さい画像だが、エムボマの試合の時の姿である。
甥は結構好きなことに打ち込むタイプのようで、中学校から始めた野球をずっと大学4年生になった今でも続けている。
その点、姉の趣味で通わされていたヴァイオリンは、本人はそんなに好きではなかったらしく、中学校入学と共にアッサリとやめた。
大学に入学したときに、学業の成績を心配したのか、姉が「もう大学生になったんだから、いい加減野球はやめてね。」とケンタに伝えたそうだが、ふんふん聞いておいて、本人は知らんぷりしてまた野球部に入ってしまった。
そんなケンタがもう就職活動である。
「ケンタ、JRに入りたいって、なんで?」
「俺ってさぁ、子供の頃からもともと鉄道好きだったでしょ。好きなものに関わりたいって気持ちはあるんだよね。」
「ふ~ん、それで?」
「うちの近くにJRの社宅があってね、小学校の時にそこに住んでる同級生のお父さんが、学校に話しに来たことがあるんだよ、働くことについてなんだけどさ。そのときの話しがすごく印象的だったのをよく覚えているんだ。1日に沢山の人が電車に乗って移動してる。旅行の人もいれば仕事の人もいる。その何10万っていう沢山の人たちを、間違いなく目的地に送り届けるように、安全に定刻通りに電車を運行させなくちゃいけない。だから自分達の仕事はとっても大切なんだって、ようするに、誇りを持ってできる仕事だっていう話しだったと記憶している。その時に、いいなって思ったよ。俺もともと電車大好きだし。」
「なるほど、誇りを持てる仕事と感じたんだ。」
「うん、それとね、会社説明会の時に、私たちは日本一を目指すんじゃなくて、世界を目指すって言ってたことがすごく心に響いた。JRに入ったら世界を目指して頑張るような仕事を自分はしてみたいと感じた。」
「出来たら、運輸の仕事をして現場に携わりたいんだ。電車動かすとか、車掌をするとか。最初から総合職で入ってしまうと、運輸の仕事は出来ないみたいなんだよね。逆に運輸から総合職にシフトするというケースはあるみたい。そしたら、運輸の仕事を経て総合職になって企画の仕事をしてみたいな~。例えば、JRの旅の企画を海外のエージェントに紹介していくようものとかね。」
「海外へ進出する仕事で運輸なら、全日空とかどうなの?いい会社だよ~。あそこなら女の子もかわいいと思うなぁ。」
「そう、確かにそれは言えてる。でもね、やっぱりJR東日本がいいんだよね。」
甥の就職活動はまだまだ序盤、夢が膨らんでいるようです。
そう言ってもこのご時世、JRのような安定した会社を目指す若者は多いはず。
うちの甥が、狭き門をかいくぐることは可能なのか。
また、この話しは続きます。
by bandoh
徒然なるままに : 20:07 : comments (x) : trackback (x)
2009-01-31 Sat
本日はご近所に住んでいる先輩のYさんのお宅に伺うことに。
昨年から土曜日にYさんの知り合いの、空空さんという女性が行っている「気功」のような治療を受けることが目的。
昨年は母も一緒に通っていたのですが、母は坐骨神経痛がそれで楽になりました。
どういう原理で痛みが治まるのかはよく分からないのですが、ともかくも痛みがなくなるので母は4回ほど通うことに。
空空さんの治療を受けていると、体が暖かくなってくるのも不思議です。
またY先輩、かなりの健康通?であり、色々な治療の経験者でもあるので、すっきりと居心地の良いリビングの空間には、健康によさそうな興味深いものがあります。
例えば、リビングの壁も、湿気や化学物質を吸収し、また乾燥しているときには適度に湿度を放出してくれるとう「珪藻土」を塗っているので、お部屋全体の空間が落ち着いた感じがして、なんだか座っているとホっとします。
"冷え性に効果あり"と評判の、Yさんが作った"しょうが入り紅茶"をゆっくりと頂きながら、本日来ている友人としばし語らうのも楽しい時間です。
そして、Yさんのお宅に行く楽しみは他にもあります。
それは2匹の猫ちゃん "フクちゃん"と"ハナちゃん"
向かって左側、後ろ姿でジっと考えながら
右猫を見下ろしているのがフクちゃんです。
そしてこれがハナちゃん
細長くて繊細な感じのエレガントな猫ちゃん
動きをみていると、ヒョウとかメスライオンを思い出します。
そしてこのパッチリお目目がフクちゃん
ハナちゃんよりもずっと年上の猫ちゃんでとっても大人しい。
(考えると猫っていいですよね。年をとっても毛で覆われているからしわも隠せるし、目が大きいからつぶらな感じで可愛いし。)
この2匹のまったりして、安心しきった姿を見ているだけで心が和みます。
そして、ハナちゃんを見つめていたら面白い出来事が。
ソファーに座っている私のところへハナちゃんがツトツトと近寄ってきたと思ったら、ぱっとソファの上に上がり、私の髪の毛を舐め始め、ふっと顔を寄せてきたかと思ったらおでこのところにチュチュっとキスをして、おでこを今度は舐め始めます。
さらにまた髪の毛を舐め、同じことを数度繰り返します。
その間、時々前足でソファを互い違いにモミモミと押してましたから、きっと甘えていたのだと思われます。
しばらく頭をはさんで左右同じようなことをしていました。
もしかしたら、猫があまり好きじゃない人だったら、この出来事、「やだ~」となるかもしれませんねぇ。
でも、私、大の猫好きですから、
「何だかとっても可愛い~」
こうやって愛情表現されると、さらに和み感が増します。
私って前世は猫だったのかしら.....
空空さんの治療を倍加してくれる猫ちゃんパワーでした。
by bandoh
徒然なるままに : 19:57 : comments (x) : trackback (x)
2009-01-16 Fri
最近の新聞、雑誌、テレビの報道を聞くと、不景気、不景気で、ドっと購買意欲が失せる内容ばかり。
なんとな~く、季節のせいだけではなく、体が冷えてくるように感じる今日この頃であります。
先日の安藤忠雄さんの講演の話し(12/19寄稿)から、
ふと江戸時代について思いを巡らせたのをきっかけに、5-6年前に購入した「現代に生きる江戸談義十番」を手に取り読むことに。
やっぱり、この本は興味深い、と改めて感じます。
内容的には、「江戸東京博物館」の館長、竹内誠さんが江戸通の研究家10名と、語り合い、その内容がまとめられた構成となっています。
江戸っ子には、「江戸っ子気質」といわれて、「宵越しの銭はもたぬ」とよくいわれますが、これは武士ではなくて江戸庶民の気質のこと。
そして、この気質は、江戸という都市の性格と大いに関係があります。
当時の江戸は参勤交代で諸藩の大名が行ったり来たりしているわけですが、その藩の数が約260、大名や藩士、また将軍の直臣の旗本・御家人と、彼らの家族を合わせると、武家人口だけでも50万人がいたそうです。(武家の都ですね)
さらに、藩士たちの殆どは単身赴任で来るわけですから、彼らを目当てにして商売をしようとする人たちも江戸に流れ込み、江戸の人口は幕末には、江戸100万都市といいますが、120万人までふえたと言われています。(1826年シーボルトは150万人と記録)
藩士たちの仕事は、週に3日位なので、皆暇をもてあまし、しょっちゅう江戸見物、物見遊山に出かけていたようです。(ですから、日本のからくり人形や大道芸、芝居小屋などの"見世物文化"というのは、この時代から発展していきます)
各藩の財政の約半分くらいが、江戸で使われていたそうです。
また、江戸に出てきて4-5日位滞在して観光し、故郷に戻るという旅行客や、荷を運ぶ人、そして訴訟のために江戸に来た人たちも、結構数多くいたようです。
江戸は「大消費都市」だったわけです。
ですから、江戸には人が働く場が常にあり、江戸っ子は、元気でさえいれば、食べていけたんですね。
江戸の外食というのは、本当にピンからキリまで揃っていたようで、例えば、「うなぎ」を例にあげれば、当時江戸におよそ400軒ものうなぎ屋があったとされています。そしてそれが番付となっていたそう。(江戸のミシュランでしょうか)大きなチェーン店のような店もあれば、地べたに座って炉で焼いている店もある。
また屋台が登場して、有名な「二八そば」、お稲荷さんや茶飯、鍋焼きうどんなど、色々なものを24時間営業で売っていて、町全体がコンビニエンス・ストア状態。外食産業がさかんだったようです。(シティライフをエンジョイしているようで、便利ですよね~。)当時は職人さんの日当が500文で、長屋の家賃が月額5~600文なので、日当で一ヶ月分の家賃が払えるので住宅費だって安い。(今で言えば家賃が1万円そこそこ)裏長屋は納税の義務もないし、お金は食費につぎ込めますよね。
それで食がエスカレートして、走りの「初鰹」なんかが、1本で1両2文(職人さんの月収)もしちゃったそうです。(バブリーな感じですよね。)
また、江戸は、太平の世が二世紀半(長い!)続いています。
これは世界史的にも類を見ないことで、江戸幕府がまさに実効的に日本全土を支配していわけですが、もし封建圧制やらひどい政策で農民搾取をし続けていたら、2世紀半も続かない。(百姓一揆とかありましたけど、反乱とかはない。そういえば、何だか学生時代に、日本史だと、この時期お百姓さんは食い詰めて、やたら百姓一揆をやっていたようなくら~い印象が、この時代あるんですけれど、あれって、もしかしたら、労働者の革命を起こしたかった共産党系とか左翼の教育者の方々の、意図した刷り込みなんでしょうかねぇ...。)
とにかく、ひどいことが続くと、必ずクーデターが起きたりするはずなので、江戸時代には太平を維持するシステムが「権力者側」にあり、「民衆側」にも智恵があったと作家の石川英輔さんが語っています。
例えば、国家財政は石高にあわせた年貢を徴収しますが、商品生産が高まったことによって、その流通過程で儲けている商人に、田沼意次の時代から明確に運上・冥加(営業税)をとり始める。そしてこれが大きな転換点になり、この頃から収得したものを他に貸し付けて、その利息を国家財政に使っていき、(公金貸付) 金融の論理を財政に持ち込みます。
江戸時代は遅れているというイメージがあるのですが、現在やっていることの芽は全部あるくらいだったようです。
庶民の立場から言えば、不法に拘束されることもなく、江戸中期以降になると旅行はほぼ完全に自由になっています。ですから、この時代すでに、今でいう日本観光旅館連盟会員のような旅館が登場していたそうです。
「あづま講」という看板が出ていれば、そこでは宿泊客は全部身元がわかっているから相部屋になっても、まず心配ないとか。人は自由に行き来しているんです。
記録では女性も、男性の案内人を雇ってグループで江戸に出ていたようですし、「最近の妻は、夫が働いているのに物見遊山に出かけて、ランチなどしているとはけしからん。」(今どきと同じですね)と、藩士によって日記に書き記された記録もあります。
江戸の町の物見遊山を言えば、本当に景色が綺麗だったようです。郊外は田畑が多く広がっており、美しい武家屋敷があったわけですから、小高い山から見下ろすと何ともいえない美しい風情だったんだろうと思います。観てみたいですよねぇ~。
また、教育面については、子供を育てるためには、「家庭教育」、「地域教育」、「学校教育」が三位一体となる必要がありますが、江戸の下町では、道幅の狭さや長屋が多かったという特色が生かされ、「うちも迷惑をかけているのだからお互いさまだ」と、常に他人を意識せざる負えない。「相互扶助の精神」が否応なく醸成される背景があった。
だから近所の大人が、他人の子供を育てる意識を持っており「地域教育」もしっかりとしていた。三位一体の中で、もっとも変わってきているのが、この「地域教育」だと思いますが、現代に生きる私たちは、江戸の子育てから、何か学ぶことがあると思います。江戸の子育てについては幾つか書籍も出ているようですね。
「江戸の子育て」文春新庫(中江和恵)、「江戸の躾と子育て」祥伝社新書(中江克己)、「江戸の子育て読本-世界が驚いた!(読み・書き・そろばん・しつけ)」小泉吉永など。
時代は明治初期となりますが、イギリス人で日本を旅行したイザベラ・バードが、その旅の記録「日本奥地紀行」に、日本人の人としての高潔さや誠実さについて書いています。彼女は「籠」で旅をするのですが、当初は、"なんてみっともない汚い男たちよ"と籠担ぎの二人を見ているのですが、そのうち、旅を続ける中で、だんだんと彼らの勤勉さ正直さ謙虚さに触れて、見方を変えていきます。そして最終的には、どこの国よりも安全で、出会う日本人の印象も含めて、感じたことを好意的に書き記しています。
この日本人の人として誠実でピュアーな部分は、やはり親と地域によって育まれた、"嘘をついちゃいけない"とか"お天道様は見ているよ"とか、ごくごく当たり前の「人としてのあり方」が、きっちり受け継がれていた結果だと思います。
「この国で出会った人々に苦悩の表情はない。貧しさはあっても貧困はない。真に進んだ社会。豊かな社会である。」と、江戸時代に英国人のラザフォード・オルコックが残しています。
幕末に日本に来たヨーロッパ人はみんな、日本人の教育程度の高さ、特に識字率の高さに驚いていますが、もう一つの驚きは、女性まで寺子屋で教育を受けていることだったそうです。そういうことは外国ではないと言っています。江戸の人たちの教育熱は高く、士農工商身分に関係なく武士の通う士藩校は300近く、寺子屋はなんと7万もあったそう。
明治以降の近代化が早かったのは、職人の技術の高さだけではなく、この国民全体の教育水準の高さも大きかったのだろうと思います。
江戸の町は、当時、人口面で言えば世界一だったと思いますが、前記のとおり経済面もすごかった。
参勤交代で江戸でお金を落とし、各藩の年貢を持ってくるので、藩財政の半分くらいは江戸に投下されていて、インフラがしっかり整っていた。し尿処理などはヨーロッパよりも進んでいて、「金肥」として周辺農村と契約を結び、江戸にずっと置いておくことはない。ですからヨーロッパからの旅行客は「江戸はどうしてこんなにきれいなのか」と驚いて記録に残しているそうです。ロンドン、パリよりもずっと清潔だったということですね。(確か当時、フランスの人々は、窓から「溜めたもの」を投げ捨てていたと何かの本で読んだことがあります。ルーブルも建物の隅をトイレにしちゃう貴族が多く、当時糞尿の匂いがひどかったらしい。香水が発達した理由の一つです。)
こうやってみると、現代の日本の経済力や技術力は、西洋化によってもたらされたものと漠然と思っていましたが、案外今の流れに通ずる殆どのものが、実は「江戸」で芽を出している、と感じことを、思い出しました。
そして、江戸に当時あって、今私たちが失っているものは、「目に見えないものを敬う意識」、「自然に対する感謝の意識」、「お互いを助け合う相互扶助の気持ち」ではないかと感じました。
もっと、私たち大人の一人一人が、色々なものに対する畏怖の心を持つ、感謝の気持ちを持って生きる、そして迷惑かけるのはお互い様という謙虚な気持ちを持ち、相互に助け合っていきはじめると、ガラリと世の中が変わる、とっても生き易くなるんじゃないでしょうか。
心の中の平安も増えて、より幸せ感を得られると思いますねぇ~。
理想郷ですが、昔の日本人が出来ていたのならば私たちにできないことはないですよね。
そんな大人を見ていれば、子供だって影響受けると思います。
まずは、自分から始めることが大事ですね。
そして、皆さん、お互いに助け合う気持ちを持って、収入に応じてそこそこにお金を使いましょう。
昨今よく言われていますが、景気は「気」ですからね。
お金は天下の回りもの、私が使わないと困る人が出るんです。お互い様でございます。
by bandoh
徒然なるままに : 21:45 : comments (x) : trackback (x)
2009-01-03 Sat
お正月の元旦、家族と一緒におせち料理を食べることに。
母の家へ行き、姉夫婦と甥、姪、私達夫婦の7人で新年を祝う。
私は、母が作った紅白の「生酢」をみると、お正月だなぁ~と実感します。
うちの旦那さんは札幌出身なので、家の母が作る北海道風のおせち料理を、涙が出るほど懐かしがって食べてくれます。
「お義母さん、こんな料理を作れる人は今時いませんよ。ホントに旨いなぁ~。」と褒め上手な夫は、母をババころがし。
母は嬉しそうに、「何だかそんなこと言われると、もっと張り切っちゃうわぁ。」と満更ではなさそうです。
大の「煮物好き」の甥とうちの旦那さんの前には、別に大皿に盛られた煮物がドンと置いてあります。
幸せそうに煮物を、遠慮なくドンドン食べる二人。
私は、久しぶりに会う姪や甥に、近況の話しを聞きます。
「ケンタは、最近、デートした?」
「うん。」
「うそ、お兄ちゃん、絶対にしてない。」
「うるさいぞ、妹。」
「それで、就職はどうするの?」
「僕はね、JRに入りたいんだ。」
その一言で、昔、甥がまだ小さかったことを、ついこの間のことのように思い出しました。
電車が大好きで、駅の車掌さんの帽子をかぶって制服を着込み、すっかり駅員さんになりきって、真剣に駅のホームで電車に敬礼をして見送っていたケンタ。
今年大学4年生になる甥っ子の就職はこれからです。大事な甥の将来のために、何かできることはないかなぁ~と、叔母は思ってしまいます。
手作りの料理に舌鼓を打ちながら、こうやって食事を通して、大事な人と繋がる時間を持つというのは、大切なことだと思いました。
手作りのお料理には、美味しい物を食べさせてあげたいという、「作り手」の愛情がしっかり篭っていると思います。
そんな料理を、お互いに楽しく話して、美味しく食べたら、絶対に「体」にも「心」にも、栄養が行き届くと感じます。
手作りの心の篭った料理には、人を癒す力が絶対にあります!
特に日本人の場合、伝統的な食材をみると、体に優しく、食事で癒すってことを、無意識的にやっているような気がします。
科学的な根拠はないのですが、シンプルな素材の味を生かした、日本料理を食べていると、"やさしさ"が増すような感じがしてくるんですよね~。
そういえば、友人がこんなことを先日言ってました。
「私のピラテスの先生がニューヨークへ行ってきて、アメリカ人の参加者の雰囲気に驚いたらしい。」と友。
「それって、どういう風に驚いたの?」と私。
「アメリカ人の場合、ピラテスを一緒にやっていると、参加者にものすごく高いストレスがあるのを感じるらしいよ。だから何だかどっとエネルギーを奪われる感じで疲れちゃうんですって。
でも日本人だと、例えばこの時期だと、忘年会なんかをしょっちゅうやって、一年のことは一年で終わりにして忘れちゃう。そうやってリセットして、新しい一年を迎える。上手く区切りをつけてストレスを抜いて、生きている感じがするんだって。だからこの時期、東京でピラテスを教えていても、NYみたいに参加者の人たちから強いストレスを感じることはなく、疲れないんだって。」
「ふ~ん、なるほどね。そうすると、アメリカ人の場合は、そういう締めくくりをする習慣がないから、何だかずっとエンドレスで走っている感じなのかしらねぇ。だから夏休みは日本人よりも長く必要なのかもねぇ。」
考えてみれば、日本人て、お風呂とか温泉につかって疲れを癒すとか、食事で癒す、それから会社や個人の自宅を見ても、強烈な色彩はなく、どちらかと言えば癒し系の淡い色とかグレイッシュな色を使っている場合が多いと思います。
案外、「癒し」を生活に取り入れるのが上手い民族なのかも。
(だから、世界でもっとも長寿の国を実現しているのかしら~。)
実家の「昆布巻き」は、"身欠きにしん"を中心に巻いて作ります。
これ、家によっては、鮭を巻くとか違ってくるんですよね。
でも美味しさの決め手は、昆布の質と堅さじゃないかと私的には思います。
噛むと柔らかいけど、微妙に歯ごたえがあるっていうのが大事。
母が毎回、とっても気を使って作るのは、「黒豆」じゃないかと思っています。
豆の選びから、煮込み時間、甘さ、柔らかさの具合まで、案外難しい料理に感じます。
この黒豆は、毎年、ビンに詰めて、分けて貰います。
うちの旦那さんは、帰り道、「料理、全部持って帰りたかったなぁ~」とボソっと呟いていました。
今年もこうやって、お正月をいつものように家族で祝いましたが、ふとみると母の手首が腫れているではありませんか。
どうやら、年末から「おせち料理」作りを頑張りすぎて、腱鞘炎のようになってしまったとのこと。
やっぱり、年を取ったんだなぁ~と思わずせつない気持ちになってしまいました。
それと同時に、家族で食卓を囲んで楽しく話せる機会にも限りがあることを、改めて認識。
毎回の時間を、「より豊かに楽しく過ごす」という気持ちを持つことが、大事だと感じました。
でも、家族って、当たり前のように存在しているから、ついついそのありがたみを忘れることが多いんですよねぇ。
母の存在と手料理に、心より感謝。
それと、今年は姪の受験があります。
志望校目指して、最後の追い込み、頑張れ~
by bandoh
徒然なるままに : 01:04 : comments (x) : trackback (x)