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おせち料理 料理は癒しだ!

お正月の元旦、家族と一緒におせち料理を食べることに。
母の家へ行き、姉夫婦と甥、姪、私達夫婦の7人で新年を祝う。

私は、母が作った紅白の「生酢」をみると、お正月だなぁ~と実感します。
うちの旦那さんは札幌出身なので、家の母が作る北海道風のおせち料理を、涙が出るほど懐かしがって食べてくれます。
「お義母さん、こんな料理を作れる人は今時いませんよ。ホントに旨いなぁ~。」と褒め上手な夫は、母をババころがし。



母は嬉しそうに、「何だかそんなこと言われると、もっと張り切っちゃうわぁ。」と満更ではなさそうです。

大の「煮物好き」の甥とうちの旦那さんの前には、別に大皿に盛られた煮物がドンと置いてあります。
幸せそうに煮物を、遠慮なくドンドン食べる二人。

私は、久しぶりに会う姪や甥に、近況の話しを聞きます。
「ケンタは、最近、デートした?」
「うん。」
「うそ、お兄ちゃん、絶対にしてない。」
「うるさいぞ、妹。」
「それで、就職はどうするの?」
「僕はね、JRに入りたいんだ。」
その一言で、昔、甥がまだ小さかったことを、ついこの間のことのように思い出しました。
電車が大好きで、駅の車掌さんの帽子をかぶって制服を着込み、すっかり駅員さんになりきって、真剣に駅のホームで電車に敬礼をして見送っていたケンタ。
今年大学4年生になる甥っ子の就職はこれからです。大事な甥の将来のために、何かできることはないかなぁ~と、叔母は思ってしまいます。

手作りの料理に舌鼓を打ちながら、こうやって食事を通して、大事な人と繋がる時間を持つというのは、大切なことだと思いました。

手作りのお料理には、美味しい物を食べさせてあげたいという、「作り手」の愛情がしっかり篭っていると思います。
そんな料理を、お互いに楽しく話して、美味しく食べたら、絶対に「体」にも「心」にも、栄養が行き届くと感じます。
手作りの心の篭った料理には、人を癒す力が絶対にありますねこ

特に日本人の場合、伝統的な食材をみると、体に優しく、食事で癒すってことを、無意識的にやっているような気がします。
科学的な根拠はないのですが、シンプルな素材の味を生かした、日本料理を食べていると、"やさしさ"が増すような感じがしてくるんですよね~。ひよこ

そういえば、友人がこんなことを先日言ってました。
「私のピラテスの先生がニューヨークへ行ってきて、アメリカ人の参加者の雰囲気に驚いたらしい。」と友。
「それって、どういう風に驚いたの?」と私。
「アメリカ人の場合、ピラテスを一緒にやっていると、参加者にものすごく高いストレスがあるのを感じるらしいよ。だから何だかどっとエネルギーを奪われる感じで疲れちゃうんですって。
でも日本人だと、例えばこの時期だと、忘年会なんかをしょっちゅうやって、一年のことは一年で終わりにして忘れちゃう。そうやってリセットして、新しい一年を迎える。上手く区切りをつけてストレスを抜いて、生きている感じがするんだって。だからこの時期、東京でピラテスを教えていても、NYみたいに参加者の人たちから強いストレスを感じることはなく、疲れないんだって。」
「ふ~ん、なるほどね。そうすると、アメリカ人の場合は、そういう締めくくりをする習慣がないから、何だかずっとエンドレスで走っている感じなのかしらねぇ。だから夏休みは日本人よりも長く必要なのかもねぇ。」


考えてみれば、日本人て、お風呂とか温泉につかって疲れを癒すとか、食事で癒す、それから会社や個人の自宅を見ても、強烈な色彩はなく、どちらかと言えば癒し系の淡い色とかグレイッシュな色を使っている場合が多いと思います。
案外、「癒し」を生活に取り入れるのが上手い民族なのかも。
(だから、世界でもっとも長寿の国を実現しているのかしら~。)


実家の「昆布巻き」は、"身欠きにしん"を中心に巻いて作ります。
これ、家によっては、鮭を巻くとか違ってくるんですよね。
でも美味しさの決め手は、昆布の質と堅さじゃないかと私的には思います。
噛むと柔らかいけど、微妙に歯ごたえがあるっていうのが大事。


母が毎回、とっても気を使って作るのは、「黒豆」じゃないかと思っています。
豆の選びから、煮込み時間、甘さ、柔らかさの具合まで、案外難しい料理に感じます。
この黒豆は、毎年、ビンに詰めて、分けて貰います。
うちの旦那さんは、帰り道、「料理、全部持って帰りたかったなぁ~」とボソっと呟いていました。





今年もこうやって、お正月をいつものように家族で祝いましたが、ふとみると母の手首が腫れているではありませんか。

どうやら、年末から「おせち料理」作りを頑張りすぎて、腱鞘炎のようになってしまったとのこと。

やっぱり、年を取ったんだなぁ~と思わずせつない気持ちになってしまいました。

それと同時に、家族で食卓を囲んで楽しく話せる機会にも限りがあることを、改めて認識。

毎回の時間を、「より豊かに楽しく過ごす」という気持ちを持つことが、大事だと感じました。

でも、家族って、当たり前のように存在しているから、ついついそのありがたみを忘れることが多いんですよねぇ。

母の存在と手料理に、心より感謝。

それと、今年は姪の受験があります。
志望校目指して、最後の追い込み、頑張れ~チョキ





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