<< NEXT | Main | BACK >> |
2009-02-09 Mon
梅、第2段
自宅のお隣に咲くピンクの梅、本日も美しい
日曜日は、旦那さんと新宿のピカデリーにて「チェ・ゲバラPart2 39歳別れの手紙」を観ることに。
映画館に到着すると、結構混んでいて、"チェ"のチケットは既にSold Out。
15:50から上映のチケットを前売りにて買っていて正解。
ぎりぎりに到着したので、急ぎ足でカフェオレとポップコーンを買って11階にある劇場へ向かう。
フィルムの冒頭は、1965年キューバ共産党発足式で、
フィデロ・カストロが人民に対して読み上げる"チェ・ゲバラ"からの手紙で始まります。
彼は、キューバでの革命が成功した後、新政府の要職や地位を放棄して、他に革命を必要としている国のために、キューバを出ます。
そして66年、コンゴでの闘争から撤退したゲバラは、ラモンと名乗り、OAS(米国特使)と偽って、ボリビアに入ります。
パート1では、革命の成功を描いていますが、パート2はジワジワと追い詰められていくゲバラの革命軍の足跡を辿ります。
そして、最後には米国が支援する政府軍の手に落ちたゲバラは処刑されてしまうのですが、悲しい....。
分かっていても、やっぱり悲しい。
追い詰められ貧窮していく中でも、大声を荒げることなく、戦士達と会話を続けていくゲバラ。ゲバラは決して無骨なだけの戦士ではなく、医者であり、詩や文学を愛する文化人でもあった。
(そういえば、ゲバラに限らず私が出会ったことのあるアルゼンチン人は、皆教養が高いという印象があります。アルゼンチンは国全体の教育水準が高いと聞いたことがありますが、哲学的な話題を好んだり、プライドが高いというイメージがあります。)
「部下に対して強要するな、敬意を払え」、「嘘をつくな」、「農民から略奪するな」
ゲバラは、革命を通して、その中で人を教育し啓蒙していきます。
ゲバラは、革命は戦うだけではないといいます。
「読み書きを学び、知識を持たずして、革命は成り立たない。」
「甘ったるいと思われるかもしれないが、本当の革命家は、大いなる愛情に導かれている。愛のない本物の革命家なんて考えられない。」と。
最近、武田信玄を参考にしているという家の旦那さんは、
「すごいよね。あのボリビアの山の中、転々として、食料もなく、雨が降って凍えるような寒い夜も、ジャングルの中に潜んで、戦うんだよ。すごいと思うけど俺には、出来ないなぁ~。」
「でも、ゲリラとなった人たちって、それだけ生活が苦しくて人生が惨めだったってことだよね...。」
「ゲバラの場合は、もともと裕福な家に生まれてるでしょう、それに自分の国の人たちの苦しみじゃないのに、そこまで出来るのって何なんだろうね。普通の人でも理想は持てるけど、本当に命をかけてまでやれる人ってなかなかいないよね。ゲバラは革命家は"愛"だっていうから、根本はやっぱり愛なのかなぁ。キリストみたいに大きな愛を持ってた人間だったのかなぁ。」
「知識人で人の苦しみを理解し、詩を愛せる繊細な心を持ち、命をかけて他の人のためにゲリラとして戦える人だった。だから、サルトルとかジョン・レノンとか、多くの人たちから支持され信奉されたんじゃない?。」
「そうだ僕の仕事も、ゲリラの戦いと同じだな!少人数で力を合わせて、情報を集めて、ピンポイントで戦いを展開してね。そう、ゲリラなんだよ!。」
と妙に目をキラキラさせて語る夫。
旅人であり、冒険家であり、真の革命家であるゲバラ。
チェ・ゲバラって、もしかしたら、男の人が元気になる映画なのかしら???
by bandoh
徒然なるままに : 11:54 : comments (x) : trackback (x)