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2012-09-16 Sun
昨日、第2期ワイズサークルの6回目のセッションのテーマは「ブランドマーケティング」
㈱コンプリシティ・オブ・クリエイションの取締役であり文化服装学院の講師も務めている波多野辰美さんと、エムエヌシープランニングの代表の中川紀元さんに、講師として来て頂きました。
(余談ですが、会場に来られた波多野さん、ふと見ると黒く日に焼けた足がニョッキリ、半パンのスーツ姿。齢、60歳になられているとおっしゃってましたが、とてもよく似合ってました)
作れば売れた「プロダクトアウト」の時代から、消費者ニーズに対応する「マーケットイン」の時代に、そしてこれからは「クリエイト・アウト」の時代であるという市場環境の変遷の中で、生き残ってきている身近な「ブランド」の特色を考えることで、ブランドマーケティングとは何かを考えました。
百貨店でいえば「伊勢丹」。
一つの靴売り場で、安い庶民的ブランドのシューズから、プラダの靴まで同じ場所で履いて買うことが出来るのは世界でも伊勢丹だけ。
普通はブランド毎に分かれているけれど、お客様がお買い物しやすいようにという視点で、考えられた売り場になっている。
(そういえば伊勢丹は「売り場」と言わず、お客様視点に立った「お買い場」という表現を使っている)
ちなみに新宿伊勢丹は私の大好きなデパート。2008年のブログにも「新宿伊勢丹」というタイトルで書いたことがあるが、伊勢丹は世界的にも認められた存在らしい。
例えば毎年行われるコレクション(NY→ロンドン→ミラノ→パリ)のランウエイの一番前列の席は、モデルと共に写真が掲載されるフロントローと呼ばれるなかなか手に入らないセレブなシート。
この希少なフロントローのシート、伊勢丹の人達には毎年インヴィテーションが届くそう。違う百貨店だと「うちなんて、座席はおろか立ち見ですよ」なんてボヤキも出るらしい。
また伊勢丹の2階の「お買い場」をケースにして、「どんな感性を持った人」を惹きつけたいかという徹底した視点と戦略を持って、「平場(ひらば)」を作っているということを学ぶ。
学生さんが作成した、ひら場を感性ごとに4つの区分に分けた、主に写真画像を使った貼りパネボードがとても分かり易く参考になった。
どんな人を表すこの「感性」については、かなり興味深くもっと知りたいと思った。人はある「感性」を持って生まれてきて、それは年齢を重ねても変わらないらしい。
感性は、どんな車を選ぶのか、またどんな服、食事、小物、家具やライフスタイルを選ぶのかの無意識の「基準」になっていて、一貫し共通したものがある。
その「感性」について9つにまとめられた"Emotional Proguram Bible"という書籍があり、伊勢丹もメンズ館でこのコンセプトを使っているとのこと。(早速、私はアマゾンで購入)
世界第3位のブランドに登ってきた年商6千億円のユニクロの場合、90年代後半にフリースジャケットが大ヒット。
しかしその後、イオンなど安売りに強い会社が同じものを作って販売、2000年には30%減の急降下。
2009年にはヒートテックがヒット、あっという間に売り切れた。
その後、国内で7000枚作って売り切れ、昨年は1億枚作って売り切ったそう。
日本の総人口を考えるとすごいですよね~。
ユニクロと東レの協働で生まれたこの技術、なかなか他社は勝てないそうです。
フリースの時とは違い、ヒートテックは「"これがいい"と選ばれる製品=ブランド」へと進化。
高い機能がヒートテックの「独自性」へと繋がっている。
ただし、ユニクロが世界第1位と2位のH&MとZARA(両者とも僅差、1位のH&Mが年商1兆6千億円)を抜いて1位になるには、難しいかも、、、と。
詳しくその理由を波多野さんは語らなかったが、
例えばH&Mは、安いだけではなく個性の強い商品が多い。有名なデザイナーのパクリもあるけれど、独自のデザインを持っていてオリジナリティがある。
だからターゲットとなる若い女性達から注目され、買いたいブランドになっている。
デザインにおいて、ブランドの独自性を打ち出しているから"デザインで選ばれるブランド"になっているし、売上げ規模も大きくなる。
そう考えると、ユニクロの場合、下着という狭い領域でしかも機能なので、洋服のように何枚も買いたいっていうものじゃないからなぁ。
まとめると今後のブランド・マーケティングを考えた場合、
「これでいいや」と選ばれるのではなく、「これがいい」と選ばれるものを提供する必要があるということが見えて来る。
例えば万人に好かれて無くとも、5人が熱烈に支持してくれるようなものを作り提供する。
そうすると同質化→陳腐化→価格競争→飽きられる というシナリオに陥ることはない。
そうなると、一体「誰のためのブランドなのか?」ということがまずは前提。
①「誰のため?」
②「どんな人」
③「何を自慢する?」
➃「どんな見え方?」
上記のことは、自分自身のパーソナル・ブランドを高める(選ばれる人)ことにも当てはめることができると思う。
①自分の専門性は何か?(どんなことに対して強みを発揮できるのか)
②その専門性を生かしてできる仕事は何か?
③他の人にはないあなたの強みは何か?
➃あなたが大事にしている価値観は何か?価値観を通じて周りにどんな貢献が出来るか?
⑤その自己イメージを表現し、他にインパクトのある印象度の高いアピアランスを作るとしたら(髪の色・スタイル、服装、小物、立ち居振る舞い、話し方)、何が必要か?
個人的には上記5つを突き詰めて考えて、日々謙虚な気持ちを持ってアンテナを張り精進することが、人から「この人がいい」と選ばれるという点においては大事だと思う。
また成果を創る上では、専門性を持ち日々高める努力をすると共に、幅広く視野を広げて自分の領域以外のことにも好奇心を失わずに学ぶという姿勢が同時に重要と思われる。
新しいものを生みだすには、常に違った視点が必要となる。
今後のリーダーシップの教育の中で、ミッション・ビジョンの探求の時に、この考え方を応用できるかもしれない。
また、それとは別に関係者の協力を貰って、パーソナル・ブランディングのセッションを別に開催してみてもいいかもしれないなぁ。
by bandoh
徒然なるままに : 09:39 : comments (x) : trackback (x)
2012-08-23 Thu
表参道を歩いていたら、ルイ・ヴィトンのショーウィンドーに目がとまってしまった。
草間彌生の蝋人形かな?それと水玉の彼女のオブジェ。
圧倒的な存在感で、ルイ・ヴィトンのブランドの存在をかすめてしまうようなインパクトがある。
でも同時に、ヴィトンがある意味とてもコンサバなバッグを創りながら、常にどこか攻撃的で新しい一面を持っていることを表現しているようにも感じる。
コラボってやっぱり異質なものと組むから効果があるんだなと実感。
もう一度足を運びたくなるような演出はいいね。
他のショップも、期間限定でアーティストとコラボした企画をやったら町を歩くのは益々楽しくなるね。
by bandoh
徒然なるままに : 13:57 : comments (x) : trackback (x)
2011-03-22 Tue
3月19日からの三連休は、当初、母、姉、姪のあずさと箱根で過ごす予定していましたが、あいにく姉から「ウィルス性の胃腸炎、回復してきたけれど、やっぱり今回は行けない」と連絡がありました。
おそらく原発事故や余震のことも心配していたので、慎重な姉は決断したと思います。
そこで計画は取りやめか、、、、といったんは思いましたが、
なにしろ一週間も自宅待機をしていた私は、気分転換から東京を離れたくてしょうがない。
そして同じようにこの一週間、ウツウツ自宅待機を余技なくされていた友人を誘い、連休は箱根に移動し過ごすことに。
19日(土)は東名高速も厚木道路も、すべてガラガラ。
自宅から1時間かからないで箱根に到着しました。
「エクストリーム・スーパー・ムーン」20日(日)午前3:10
この夜は、ひっそりと深夜に置きだして満月を見ることにしました。
ビックリです。
燦然と煌々と光輝いていて、まぶしいくらいでした。
調べてみると1993年以来の大きな満月だそうですね。
通常の満月よりも10%大きいとのこと。月が地球に近づいているから大きく見えるのだそうです。
寒かったですけれど、外に出てお月様を拝みました。
そして翌日、あまりに美しい松を発見してしまい、思わず撮影
優雅で気品があり力強く、そして私達に何か語りかけているようにも感じます。
毎回来ている場所なのに、なぜ今まで気づかなかったのか...。
そこに存在する、湖と富士山に気を取られて、この美しい松の姿を心に留めていなかったのだと思います。
人間はまさに、「見たいと思う現実しか見えていない」生き物なんだなと感じます。
そういう意味では、ソーシャル・メディアが発達した社会で、今回私はこの松の発見と似たような体験をしています。
送られてくる沢山の原発等に関する情報に触れながら、"富士山"と"湖"以外にも見るべきものがそこにあること知ってしまった。
日本と海外で報道されている情報には大きな隔たりがある。
またデータに基づいた放射能汚染に関する報告も、例えば原発なのか反原発なのか、その人の立ち位置によっても変わる。
この先何が起こるか分からない「乱世の世界」を生き抜いていくためには、沢山のリアルタイムの情報の中から、確かで自分にとって有用な情報を、見分けていく能力が求められると思います。
熊坂仁美さんのblogで アエラと週刊ポストの一件で考えた「情報リテラシー」の問題
から引用するが、
問題は、編集側の「意図」「切り口」によって、
ここまで決定的な違いを生むということ。
だから、情報ソースを一つのテレビ局や一つの新聞、一つの雑誌にし、
何も考えず「鵜呑み」にするのは非常に危険が大きい。
今回のような緊張局面では、
どういう情報を得るかで、行動がまるきり変わるからである。
今回の災害では、
マスメディアの役割が問われ、
それと対比するようにソーシャルメディアに注目が集まった。
たしかにソーシャルメディアの出現によって、
私たちはリアルタイムで情報収集ができるだけなく、
情報の取捨選択の自由を手にした。
だがソーシャルメディアの問題は、受け手側にスキルが要求されるということ。
リビングに座って黙ってテレビを見ているようなわけにはいかない。
受け身では機能しないのだ。
これらを使いこなすのは、最初は熊坂さんの言うとおり、面倒かもしれない。
ただし、やってみて慣れてしまえば、まさに自転車のように考えずともスイスイ乗れてしまう。
湖のほとりで、美しい松の姿を発見したように、日々何かしら気づきを得られると思う。
by bandoh
徒然なるままに : 13:51 : comments (x) : trackback (x)
2011-03-22 Tue
3月11日(金)に東日本大震災が起きてから10日あまりが過ぎました。
先週予定していた仕事の殆ど、講演会や研修、打合せなど、延期となり自宅で過ごす時間が増えました。
わずか10日の間に、自分の意識や日常が大きく変わってしまったように感じます。
大きな地震、津波、原発事故、自分が生きている間に、こんな大きな災害を経験することなんて思ってもいませんでした。
放射能汚染の問題など、色々と心配なこともありますが、まずは被災地の方々の救援が進み、安心できる生活が一刻も早く戻ることをお祈りします。
そしてその一助となることに進んで参加したいと思っています。
さて個人的には、先週1週間は、色々な情報や報道に接して、やや疲れました。
TVもありますが、Twitterやfacebookから届けられる情報が沢山あり、まずはその情報が事実なのか、そしてどういう立ち位置で、相手は情報を発信しているのかなど、背景の情報を取りにいく作業もあるので、とても目が疲れる。日本語、英語、様々な情報があり、すべてを読もうと思うと、結構根気がいります。
おかげさまで、苦手で面白くないとしていたfacebook(2-3年前から開いていない!)が、俄然楽しくなってきました。
ブログよりもずっと簡単で、情報を共有しあえるし、コメントも貰えるし、共感しやすい。
毎日何度も投稿し、更新しています。
もし見たいと思う方は登録してみてください。ここをクリックすると、私のページに飛んで登録してみることができます。
そして気づくと、ブログの更新が遅れてしまいましたが、
ブログで綴る話しは、「的」を絞って書くということをもっと意識しなければと思いました。
by bandoh
徒然なるままに : 13:08 : comments (x) : trackback (x)
2011-02-28 Mon
知合いに金森さんという、とてもワイン通な方がいるのだけれど、ご自宅で開く「イタリアワイン・フェスタ」に招かれてしまった。
やっぱり通なだけあって、ワインの選び方がうまい。
泡物から始まり→白→赤と流れは普通だけれど、
赤についてはスーパートスカーナと呼ばれているワインに的を絞っている。
こういう風にテーマを決めて選ぶと、ワインの味比べが面白くなり、楽しさが増すと実感。
でも自宅でパーティを開いたときに、イタリアワインをこんな風に選んで準備できるって、そもそもどれくらい保有しているんだろうか?
それにワイン通ということは、フランスのワインだって、沢山持っているはずだし。
と興味が湧いてしまった。
そこで、思わず
「一体、どんな風にワインを保管しているんですか?」と質問してみると、
「自宅に数百本、エノテカの倉庫に500本預けているんですよ」とおっしゃる。
さらに
「エノテカの仕組みって便利でね、届けてもらうように手配すると、そのまま自宅に届けて貰えるし、売ろうと思えばその倉庫からそのまま出荷できるんですよ」
「へぇ~そんな風に保管する手があったのか」と内心感心してしまった。
そして思わず、心の中で私もそんな風にワインを沢山持ってみたいなぁ、、とちょっと思う。
ところで、話しはスーパートスカーナのワインに戻るけれど、
そもそもスーパートスカーナというワインがあること自体、イタリアに住む人たちを象徴しているようで面白いと思う。
イタリアって、とても保守的な面と創造的な面を合わせもっている国だと思う。
例えば、石を使った建築なので、イタリアに限らずヨーロッパの国の多くはそうなんだろうけれど、街の中に古代の遺跡があったり中世からの建物がしっかりと存在する。そして街並み自体も昔と変わらない場所も多い。
そういう日常的な景観を通して、歴史や建築の壮麗さに触れて育つ人間は歴史に誇りを持つし、ある意味それを"守ろう"とする側面が強くなるのだろうと思う。
さらにその守る影響は料理に関しても及ぶのか、イタリアは料理も保守的で、日本のように各国料理のお店が沢山あるなんてこともない。
地元にある素材で、年寄りも若い人も子供もみ~んな、昔ながらの地域のお料理を楽しんでいる。(飽きないのかね?)
けれども、そんな保守的な側面とは逆に、グッチ、フェラガモ、ドルガバなど世界のファッションをリードするブランドがあり、モダンでハイクォリティな家具を作るなど、創造的で斬新なイメージもある。
さてワインについてですけれど、
イタリアを始めヨーロッパのワイン法では、格付けされるために、歴史的にその場所で栽培されていたぶどう品種を使うように基本的には定められている。
そもそも、ニューワールドのワインと違い、長~い歴史と伝統がありますし。
(大体、世界にワイン作りを広めた国はイタリアである。古代ローマのガリア地域などへの遠征に伴い、ローマ軍の兵士達が傘下となった地域にぶどうの木を植えてワイン作りを行ったといわれている。)
しかし、トスカーナの作り手たちは、国で定められたものを無視して、フランス・ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンなどの品種を植えて、単独もしくはサンジョベーゼとブレンドして、とっても良品質なワインを作り出してしまった。それが世界的に注目されて、"スーパー・トスカーナ"と呼ばれて、格付けを超えて大人気となる。
また、同じくトスカーナのキヤンティでは、赤ワインに白ぶどうを混ぜて醸造することが義務付けられていたけれど、やはり同じように反発する生産者がサンジョベーゼ100%の赤ワインを作ってしまい、それが評価を得て今では"スーパートスカーナ"に含まれている。
そしてここがなんともゆるい部分でいい感じなんだけれど、
日本でも有名な"サッシカイア"などのワインは、成功を後追いする形で、イタリアでは格付けである「DOC」に認定してしまって、フランスなどの国から"エッ?"と驚かれていたりする。
古代ローマの歴史を振り返っても、この国の人たちは、ロジックや法律を重視するけれど、解放性が高く、いい意味で「寛容」である。
いい国だなぁ~。
そうやって考えてみると、
保守的であることで、ある種押える力が働くので、探究心が強く意欲的な人ほど、それに反発する部分が掻き立てられると思う。
反発するエネルギーは強いので、いいものを創ろうという意欲をさらに高めることになると思う。
だから、創造的で新しいものが出来上がるのもしれない。
そう、自分を振り返ってもそうだった。
やっちゃいけないと云われると、益々やりたくなる。
今、私にもう仕事なんてしてはいけない、やめなさいと強制する人が身近にいたら、もっとバリバリ仕事をしているのだろうか(笑)
by bandoh
徒然なるままに : 16:48 : comments (x) : trackback (x)
2011-02-01 Tue
随分、ブログをご無沙汰してしまいましたが、ようやく更新します。
昨年最後の更新したのが、11月ですから、何と2ヶ月ぶりになります。
今年の初詣は神田明神へ(実は初めて)
サラリーマン風な上司、部下と共に集ってきている感じの人が多くてビックリ。
さすが商売繁盛の神様。
境内が案外猥雑でお祭りっぽく、お酒飲んで一杯気分で楽しそうな人たちが多い。
何だかこちらも誘われて楽しい気分になる。
初詣の厳粛さよりも、エヘラエヘラが勝つので、「私たちも後で一杯飲もうよ!」と旦那さんをけしかける。
報道関係の人が賽銭箱の前からパシャパシャ撮影しているのも驚き。
何か一瞬、手を合わせて拝むのを躊躇してしまった。
ちょっとありがたみが薄れるので、やっぱり正面からの撮影は遠慮して欲しいなぁ。
さて今年、2011年は私にとって「変化」の年→と定義づけている。
今まで出来ていなかったことなどに、取りかかろうと思っています。
一つは「女子会ネットワーク」をスタートすること。
これはライフワーク的な関わりに発展できたらいいなと思っています。
そんなことを考えて、色々と周りの女性の友人達に相談していると、色々な意見を貰えるので、自分のやりたいことがだんだんと見えてくるから面白い。
それとたまたま私の周りには、「自分の仕事を立ち上げたい」とか「ライフワークとなるような社会に役立つ活動をしたい」という女性が多いのかもしれないけれど、活動の話しをすると、「それいいわねぇ~、ぜひ参加してみたいわ!」なんて賛同の声を貰えるのがまた嬉しかったりします。
以前から女性支援については尊敬する先輩から薦められたこともあり意識していたのですが、企業のリーダー育成を仕事で行っていて、その中では男性が圧倒的に多い。
また、男と女という風に分けて考えるのもなんとなく好まない。
どちらか一方のみを支援するということを表明することで、自分自身を狭い範疇に閉じ込めるような感じがして、避けていた部分もありました。
「女性を対象に仕事をしている坂東さん」とか「女性の権利を主張する人?」などというレッテルを貼られることへの恐れみたいなものもあるかもしれない。
ただ年齢的に自分のライフワークをだんだん意識するようになったことで、考え方にも変化が出てきました。
女性が活躍することで、日本のビジネスも社会にも、もっと多様性が広がり活性化するだろうし、昔よりも社会に対して影響力を持つ女性が増えてきているのだから、女性同士が繋がり支援しあうネットワークは、やっぱり社会貢献的な価値を生むだろうと。
何はともあれ、ピンときたこと、やりたいことをやった方がいいかなと思うようになりました。
まずは、最初から枠組みをすべて決めないで、周りの女性と相談しながら活動を広げていきたいと思っています。
さてその女子会の活動とは関係なく、先月の22日(土)に昨年からプランしていた内輪の「交流会」を開きました。
この会は、男性のスピーカー二人に「日本の伝統や文化」について対談して貰い、
その後、ゲストとスピーカーとで、今の生き方やあり方を考えるということをテーマにディスカッションを行いました。
スピーカーは、京都の着物と和に関するコンテンツを紹介する山龍の山石康裕さん、そして、GTパートナーズというマーケティングの会社で、映像やイベントの企画を行っている近衛忠大さん。
近衛さんは、伝統や文化ということでは、宮中で毎年行われている「宮中歌会始め」などを通して、伝統文化の継承を担っていくことをしています。
山石さんは、着物の制作と販売を一環して自社で行いながら、京都の職人さんを始め若手の育成を行い技術の継承に貢献しています。
二人の対談から、日本で長く受け継がれてきた優れた技術や文化の継承が、実はかなり難しくなってきているというのをヒシヒシと実感。
またそれと同時に、山石さん、近衛さんのように、きちんと責任を担って現実に活動している方がいることで、何とか繋がっていることを知るにつれ、お二方に対して敬意の念が湧いてきます。
めまぐるしく変化する社会の中で、気をつけないと祖先の人たちが持っていた、価値ある大事なものをズルズルとなくしてしまうかもしれない。
それは着物や和歌や能といった表に現れるものだけではなくて、その下にある、自然そのものの移り変わりと、その美しさ儚さを感じ取れる繊細な感性や、生活の様式など。
「実は他の国の支援に目を向けている場合ではないかもしれない」
という意見を持っている人もいましたが、本当にそうかもしれない。
お能や歌舞伎を観にいくだけでなく、香道や着物など体験できるものにトライしようかなぁ、、と考えてしまいました。
まずはやってみなくては、何も始まらないし。
交流会は、その後、築地でケータリングをしている吉川玲子さんの食事で第二部へ
玲子さんのセンスを生かした和とエスニックなテイストを組合わせた、とっても美味しい食事を頂きながら歓談。
対談後のディスカッションで、同じ問題を共有して考えたことで一体感も増したせいか、
1月から初対面の人が多い中、とても楽しい交流会となりました。
次回、築地牡蠣フェスタの企画もあがり、交流はさらに深まりそうな予感。
女子会ネットも、こんな風なオープンで他の愉しい環境を作りたいものです。
by bandoh
徒然なるままに : 11:31 : comments (x) : trackback (x)
2010-11-09 Tue
この時期になると、大きな買い物をしたくなるのはなぜか?
もう少し厳密に言うと、私は年末が近づくにつれてまとまってお金を使いたくなる。
そして、実際この時期になると、毎年色々な人から色々な買い物の紹介が来る。
リゾート、車、絵画、高額セミナー、時計、その他レアな企画など。
もしかしたら、会社の決算時期と関係しているのかもしれない。
「どうせ、税金で持っていかれるお金だし」という内なる会話が影響しているのかもしれない。そんな会話が色々なものを引き寄せるのだろうか、、。
いや、実際には、提案を持ってくる側の、年末の営業の追い込みというのがあるのだと思う。
しかしながら、もう少し自分の心の奥を想像してみれば、
「お金を使うことはパワーの行使、快感だよ。それだけの価値あるものを手にできるのは限られた人の特権だよ」なんて、デーモン(悪魔)がそそのかしているのかもしれない。
ちなみにある高名なコミュニケーション心理学の博士によれば、デーモン(悪魔)というキャラクターは誰の中にもあり、時として色々と悪さをするらしい。
例えば、自分のことを自己卑下するような「どうせ、俺なんか駄目だ。何をやってもうまく行くわけない」という会話を作ったりなど。
ある友人は、毎回恋愛してうまく行き始めると、必ず破局を迎えるようなことが起きてしまうらしい。
もしかしたら、それもこのデーモン(悪魔)のなせる技かもしれない。
デーモン(悪魔)が、「このままうまく続くなんてあり得ないさ、結局最後には彼は君の事を嫌いになって去ることになるよ。だったら今のうちに、彼の本音を吐き出させて分かれてしまった方がいいよ。その方が心の傷も浅いしね」なんて、心の深いところで囁いているのかもしれない。
デーモン(悪魔)とは、自分が作り出すもう一つの人格なんだろうけれど、精神年齢は4-5歳くらいらしい。
そう、子供、幼稚園児くらい。わがままで気まぐれ。機嫌を悪くさせるとふくれたりするらしい。
この4-5歳のデーモンに悪さをさせないためには、まずはデーモンが囁きだした時に、気づくことが大事かもしれない。きたきたきた、、、という感じでデーモンの囁きに気づくこと。
しかし、現実的には「あっ、今、デーモンが囁いている」なんて、誰も思わないだろうと感じる。
そう考えてみるとこのデーモンに気づくというのは、案外難しいのかもしれない。
日々私たちは仕事や日々の生活の色々な忙しさの中で、止まって考えるという時間を持つこともなく流されて生きていることの方が多い。
ゆえにデーモンが囁きだしても、無自覚にその囁きに乗っかって、変な行動を起こしているのではないだろうか。
そう考えると、デーモンが暴れだして変な行動を起こす前に、
意識的に定期的に自分一人で過ごす時間をとり、ゆっくりと落ち着いて自分と会話する時間を持つことが良いと感じる。
しかも戸外であるとか、生活の場所から離れたところが良いと思う。
なぜならば、デーモンが囁きだすのは、冷静で客観的な判断基準をもてない状況にはまっているときだと思う。
だからこそ、生活の場所からやや離れて冷静に自分を取り戻す時間を持つことが大事になってくる。
しかし、意識的に定期的に自分とゆっくりと会話する時間を、戸外で持つとは、いかにして?
私は、「カフェ」がいいと思う。
出来ればスタバのように、ブックストアと一緒になっているようなカフェ。
一人カフェにいけば、コーヒーを飲みながら、色々と考えることに集中できる。
そして、読みたい本は、家にいるときよりも断然進む。
そう、カフェに行けば、他にすることがないので、やることに専念できる良さがある。
さらに、ブックストアが併設していれば、目の前に本が沢山あるので、そのまま最近の情報を入手することができる。
カフェには、ついでに仕事上検討しなければいけない宿題を持参することもある。
いずれにしても、カフェにいると考える事に集中出来るので、冷静に判断を下すことができる。
私の友人は、毎朝早く起きて走っている。ジョガーである。
彼は毎朝、走っているときに、仕事にまつわる情報の整理や、問題の解決を考えるらしい。
走りながらデーモン対策をしていると言える。
人間、歩いたり走ったりなど前に進む行為を続けると、ポジティブになることはよく知られている。
そして、もう一つ。
友人などと定期的に会う機会を持ち、前向きに意味ある会話を交わす機会を持つこと。
これも表面的な会話だと刺激や効果がないので、本音で安心して語れる友人が良いと思う。
「善をなす鍵はすばらしい仲間との人間関係にある」という格言があるが、
そういう仲間を持つことは、どんな高額なものを購入するよりも価値のあることだと思う。
買い物の話しから、デーモンに飛んで、色々と書いてしまったけれど、
年末のお買い物は、こうやって書いたことで、デーモンに影響されずに済みそう。
ということは、ブログもデーモン対策に効果ありかもしれない。
by bandoh
徒然なるままに : 11:22 : comments (x) : trackback (x)
2010-09-01 Wed
「実は入籍する予定なんです....」
というおめでたい告白メールを、友人女性42歳から貰って、とっても驚いてしまった。
彼女の近況を聴くのも久しぶりながら、結婚というビッグイベントが起き上がっていたなんて!とかなりビックリ。
しかし、前回一緒にご飯を食べた時に、彼女は結婚のための活動をしていると言っていたので、なんでこんなに自分は驚いたのだろうと我ながら考えてしまった。
思うに、まずは40歳を過ぎた女性の結婚が決まるということが、本当に少なくて希少なのだと思う。
さらに、前回、彼女と食事したときの記憶を呼び起こせば、幾つか思い出されることがある。
彼女は確か当時ネットでの結婚紹介所に幾つか登録していて、そのマッチメーカーが一向に彼女のお相手を紹介してこないことに憤慨していた。
「あんなに高いお金を取っているのに詐欺よ!」と怒っていた。
私は彼女のその言葉から、紹介所に登録している結婚志望の男性でも、30代後半を迎えた女性をお相手として許容する人は、あまりいないのだと解釈したように思う。
そして、彼女が入社以来転職せずに、同じ会社に勤めているという事実が、
「社内での恋愛→そして結婚は、もういかんせん無理でしょう」という解釈を私に無意識ながら与えている。
もう一つ加えれば、彼女の仕事は夜遅いことも多く、デートや出会いのチャンスも逃しがちでもある。
だから、結論としては、友人女性の結婚はかなり難しい...と思っていたのだと思う。
しかしながら、そんな険しい道を乗り越えて、彼女は遂に結婚相手と出会い、結婚を決めた。
本当におめでたい話しで、驚きのあとには、わがことのような嬉しさがこみ上げてきた。
さて、気になるお相手との出会いを聴くと、
結論からいえば、お見合いだったらしい。
しかし、その経緯がとってもユニークで運命的でもある。
そもそも、彼女はネットの紹介所以降、色々とあって結婚への夢も願望もすっかり薄れていたらしい。
そんな頃、彼女の母親が、まだお嫁に行っていない彼女の妹をなんとか片付けようと、
結婚紹介所へいったところ、紆余曲折があり、妹ではなく彼女がお見合いすることになったそうだ。
実はそんなに気乗りのしなかった彼女だが、相談所の相談員が彼女とご縁のある人だったことから、
失礼のなきようにと、お見合いに関する本なども読み、義理を果たすつもりで出かけたそうである。
しかし、まったく期待もなく会ってみたら、現れた男性とかなりウマがあう、
いや、それ以上に相性バッチリで、一緒にいると楽しくてかなり笑えるらしい。
そして気が付くと、週末婚+週日婚、つまり四六時中一緒にいるようになり、入籍を決めた。
お相手は、彼女より7つ年上で初婚だそうである。ちなみに年収は彼女の方が高いらしいが、彼女は気にならないとのこと。
さて、もう一つのおめでたいお話し。
今年結婚した男性の友人は53歳で、3回目の結婚である。
結婚も3回目ともなると、周りはあまり盛り上がらなかったりするが、
彼自身は目下幸せの真っ只中にいる。
「3度目の結婚にして、ようやく上手く行く相手に出会った」と宣言している。
彼の現奥様については、恋愛中の頃から話しを聴いていたが、彼女はボーイッシュで可愛いタイプの女性で、実は彼の好みのタイプの色っぽい美人ではないとのこと。
しかし先週電話で、
「今回の結婚で思ったことはさぁ、結婚って性格が大事、やっぱり相性だと思うんだよね。相性がよければ、無理せずに上手く行くよ、楽しいよぉ」と笑って言った。
この42歳女性と53歳男性の友人の結婚から、幸せな結婚3回説をふと思い出してしまった。
1度目の結婚はうんと若い時に、情熱と性欲に任せて相手を選び、
その後2度目の結婚は、正しい家庭を築くためにまっとうな安定したよき伴侶を選び、
最後の3度目の結婚は、子育ても仕事も終わり人生の責任を果たした後なので、一緒にいて共に笑える楽しい相手を選んで結婚するといい
という説である。
3回結婚するというのは、なかなか出来ることではないが、
1度目は10代や20代中盤までの間に結婚する人、2度目は20代中盤以降から30代全般で結婚する人、3度目は30代後半以降に結婚する人と置き換えてみると、なんとなく当てはまるように思う。
40歳を過ぎて結婚へと向かうカップルは、もしかしたら無意識にも、両者とも相手の見た目や財力/地位以上に、自分とウマのあう(笑いのつぼが一緒など)相手を、選ぶ傾向が高いのではなかろうか?
いい変えれば、40過ぎて、楽しい結婚ができる男女は、見た目や財力/地位にとらわれることなく、性格的な相性の良さを優先できる「幸せに向かう本能」を発揮できる男女なのではないかとも思ってしまった。
40歳過ぎた独身男女が、この「幸せ結婚に向かう本能」を発揮するには、余計な雑念、計算や思考を捨て去ることが必要なのではないだろうか。
つまり、42歳女性友人のように、結婚に向かってもう駄目と思えるまで色々とチャレンジしてみる、
または53歳男性友人のように、これでもかというくらい沢山の恋愛と壊れる結婚をしてみる、
つまり、仏陀の悟りではないけれど、あらゆることにトライして"もう駄目、限界"というところまでいくと、余計な念が消え去り、雲の合間から太陽の光が差し込むように、本来持っている幸せ結婚に向かう本能が目覚めて→相手を照らし出すのではないだろうか?
な~んてことを考えていると、奥深くて実に楽しい。
by bandoh
徒然なるままに : 19:19 : comments (x) : trackback (x)
2010-08-29 Sun
止められない、止まらない、、、♪
猛暑が続くこの夏、大好きな「九州名物"しろくまくん"」を毎日食べ続けて何とか暑さをしのいでいたら、
これが冷たくて美味しくて、止められなくなってしまった。
カキ氷の上に載っている凍ったフルーツの可愛いトッピング
そして練乳がたっぷり入ったカキ氷
スプーンでシャリシャリ、シャリシャリ、シャリシャリ
ソファに座って録画した映画を観ながら、シャリシャリ、シャリシャリ
時々、額にツーンと痛さがくるので一時中断しながらもシャリシャリ、シャリシャリ
ここのところ、ずっと毎晩、食べている。
ちなみに、今年はこの暑さで、さぞやビールが売れているだろうと思い、
某ビールメーカーとの打合せ中に担当の方ににたずねたら
「いいえ坂東さん、皆さんが思うほどではないんですよ~」
「そうなんですか~?意外ですねぇ」
「まぁ、あんまり暑いと体調を崩される方も増えるので、アルコールを控えるっていう傾向も増えるんだと思います。だから、体調を崩さない程度の暑さが続くっていうのが実はいいんですよ」
「なるほど、そういえば私も思ったほどビールを飲んでないですわ」
「そうなんですよ!こんなに暑いと駄目なんです。今年は"がりがりくん"の一人勝ちですよ」
どうやら、この猛暑の恩恵?に預かっているのは、「がりがりくん」らしい。
やっぱり、アイス食べたくなるわよね...。
しかしアイスなら、東京在住の働く女子の間では、断然「しろくまくん」が人気である。
と感じる。
この間、誘われた花火大会の席で、その「しろくまくん」の話しで大いに盛り上がった。
私の周りの女子は、「がりがりくん」派よりも「しろくまくん」派がとっても多い。
それも、しろくまくんのバー状のものではなくカップ型が人気。
その盛り上がった話しの中で、実は「しろくまくん」、地域によって値段が違うらしいことが分かった。
世田谷に住む私は、7イレブンで「しろくまくん」を280円で買っている。
青山一丁目に住む女子は同じ7イレブンで320円払っている。
目黒に住む女子は都営アパートの1階に入っているスーパーで88円で買っているらしい。
(残りの方々、正確に価格を憶えていない)
"ハーゲンダッツなら高くても分かるが、なぜ庶民の味方のようなしろくまくんが280円もする?"
と毎回まとめ買いするたびにやや憤慨気味の私は、青山一丁目の320円に疑問を持ち、目黒の88円を聞いてビックリ。
なんでそんなに値段が違うの~????
皆でワイワイ議論を重ねたが、サイズや内容についての違いは明確にならなかった。
後で調べたら、どうやら同じカップ型でも仕様に違いがあるらしい。
88円仕様は、ボリュームが少ない、そしてフルーツがみかんだけであとは小豆とみぞれ&練乳のみ
確かに比べると280円のものよりも庶民的?そして商品名も漢字の「白熊」
どうでも、いいことなんだけど、事実を知ると安心する。
そして、最近増えたお気に入り
バンコック在住の友人、割田民子さんの東京の自宅で、久しぶりに食事を頂きました。
そして、民子さんがごっそりと持っている超レアでキラキラと美しいクリスタルストーンを1つづつ自分で選び、ブレスを作成。
(今年、私の自宅から大事にしていた指輪2つと、白水晶系のブレスが全て誰かに持ち去られて、かなりショックでしたがこれで少し回復しました)
選んだ1個1個のストーンは全てカッティングや大きさ、シェイプが違う個性的なもので、白水晶とローズクォーツの組合せ。
白水晶は龍がストーンの四面に1体づつ丁寧に掘り込まれ、ゴールドで彩るように民子さんが特注したものですが、ローズクォーツでこの彫り物は珍しい。
四面にそれぞれ龍、鳳凰、虎、亀が刻まれている。
暑さを吹き飛ばしてくれるような清涼感に加えてエネルギーが高まるようなブレスレットが完成。
民子さん、本当にありがとうございました~!!
by bandoh
徒然なるままに : 07:59 : comments (x) : trackback (x)
2010-08-14 Sat
先日、ある勉強会のお誘いを受けて参加しました。
「エニアグラムのタイプ3」の会というネーミングの勉強会です。
その会を主催しているヒューマックスの木村社長とは、会社を独立する前からのお付き合いで、15年ほど前に行われた「エニアグラムのワークショップ」に参加したことがご縁のきっかけとなっています。そのときは確かスタンフォード大学のシーラという女性の教授が教えていたと記憶しています。(スタンフォードでは、MBAコースの学生にエニアグラムを教えているとか)
エニアグラムとは諸説はありますが、約2000年前にアフガニスタン地方で生まれ、イスラム教に受け継がれてきた性格を9つに分類するタイプ論です。
2000年以上の長い歴史があるので、近年に研究されたユング等の性格分析よりも奥が深く、ちょと神秘的な感じもします。
さて、その日の勉強会は、同じタイプ同士が集まって、「人生をよりよく生きることを考える」ということが目的でしたが、大阪や富山など遠方から参加されている方もいて、木村さんのネットワークに感心してしまった。
同じタイプが集まったせいか、初対面の人が多い中、話しが初めからドンドン弾み、とっても似たような意見が交わされたりして、非日常的で楽しくもちょっと変な気持ちにもなりました。
ところで、その会の参加者の方で、経営者の方が何名かいらっしゃったのですが、そこでの会話が非常に面白かった。
「世の中"ポジティブ・シンキング"という言葉が使われてから随分経つが、ポジティブだったら何でもいいわけじゃない」という一言から、会話が面白くなった。
「そうなんですよね~、ポジティブだったら何でも上手く行くというのは誤りですよね」と何名か賛同者が出る。
「ポジティブだけで、バランスの悪いポジティブは、周りのエネルギーを奪うよ、大体メチャクチャポジティブな社長の会社の社員は皆暗い」と間髪いれずに意見が出る。
つまり、世の中は太陽があれば月があるように、すべからく"陰陽"のバランスを取る法則があり、人間も複数が集まると同じ法則が働くものであると言っているのである。
「さてバランスの悪いポジティブとは?」
"失敗を恐れてできることしかやらない"、"失敗から目をそむけて認めない"、"辛い、悲しいなど自分のネガティブな感情と向き合わない"など、ネガティブなことを避けて生きていることなどを、ここではさしている。
だから、この手のタイプは、人が辛いときに相手の感情を共有して一緒に寄り添うことが苦手、人の失敗も許せない、仕事が出来ない人を認められないという現象が起きる。
遠くから見ていると明るくていい人だが、一緒に働くと疲れてしまい、そのうち人がついてこないという現象が起きてきてしまう。
そうして、バランスの悪いポジティブは、
「こんなにポジティブに生きている自分に対して、人はなぜ離れていくのだろう...妬まれているのだろうか?自分の高次の意識に人がついてこないのだろうか?」と不思議に思う。
「では、一体どうしたら陰陽のバランスが取れたポジティブになるのか?」
木村さんは、自分の経験からこう解説する。
「それは、ネガティブが持つ良い面を受け入れてみることから始めるといいんですよ」
「ネガティブが持つ良い面?」
「例えば失敗したら次に何をしたらいいか学べるでしょ、それに周りも同じ人として身近に感じてくれる、人の辛い気持ちも分かるようになるでしょ」
つまり、自分がネガティブと思える影の部分を受け入れていく経験が大事だという。
そうすると、リーダーがポジティブでいても、周りのエネルギーを奪うことなく、チームも活性化する。
このことは、人によって何が自分の影なのかでも変わってくるだろう。
また逆に、ネガティブが勝ちすぎて、バランスが悪いということもある。
「陰陽」のバランス、、、
結局こういった西洋で生まれた心裡の話しは、NLPもそうだけれど、大体突き詰めていくと東洋的な物の捉え方に帰結していく。
それは話している私達が日本人なのだからなのか、それともお釈迦様など東洋の昔の人の叡智に真実があるのか。
リーダーシップについても
言ってしまえば新しい考え方なんていうのは幻想で、すべてのことは昔から言われ続けてきたことの焼き直しでしかないと思います。
昔の人から学ぶことは沢山あるなと感じます。
さてこれは京都の一条戻橋にある清明神社から持ってきた「陰陽」のお守りで、その日の勉強会で木村さんから頂いたものです。
最後に交わされる話しを想定して用意してこられたと思うけれど、ちょっと嬉しい
早速、お財布の中に入れて持ち歩いています。
木村さん、どうもありがとうございました。
by bandoh
徒然なるままに : 08:59 : comments (x) : trackback (x)