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フィレンツェ&トスカーナの旅②サンロレンツォ教会からリカルディ宮へ


朝、ホテルを出てレ・プッブリカ広場を抜けて「サンロレンツォ教会」まで歩く。
ここは歴代メディチ家の菩提寺である。目立つことを避けたメディチ家だが、ドナテッロ、ブルネルスキ、ミケランジェロなどの芸術家を起用している。簡素な石積みの外部に反して内部の意匠は見事。


「サンロレンツォ教会」の後は、今日のお目当ての一つ、「メディチ・リカルディ宮」へ。
メディチ家の人々が暮らした場所である。
1444年にコジモ・デ・メディチの依頼でミケロッツォが設計、ほぼ正方形のプラン。その後16世紀後半にリッカルディ家が所有し、現在のカブール通りに面した部分が大きく延長された。
フィレンツェの市民感情を刺激しないよう、1階は城塞のように粗々しい石組みとなっているけれど上の階は滑らかな外観を持っている。


内部に上がって2階に行くと、ゴッツォリ作の「ベツレヘムに向かう東方の3賢王」の見事なフレスコ画が、礼拝堂の三方に描かれている。
フレスコ画がとても良い状態で残っていて、実在の人物が描かれているので興味深く眺めてしまった。
中央の若い王様の後ろに続くのがメディチ家のメンバーです。
後方の茶色のロバに乗っているのが「大コジモ」、その右隣で白い馬に乗っているのが息子の「通風持ちのピエロ」(ロレンツォ・イルマニーフィコの父)。

描かれた豪華な行列の中央の若い王様が、美化された少年時代のロレンツォ・イルマニーフィコです。
残された肖像画や彫刻とかなり違うので相当美化されて描かれたものと感じます。


フィレンツェの美しい館を見ていて思うのは、シャンデリアのこの美しさ。
美をどこまでも追求しようというあくなき姿勢を感じてしまいます。


ルカ・ジョルダーノのギャラリー、華麗で見事な天井画と装飾、そこにフィリップスタルクのモダン家具の椅子が並べられしっくりと調和しているが印象的。


この天井画の淡いブルーの色調の美しさ。


フィリッポ・リッピ作の「聖母子」


「四季の部屋」会議場として使われているようです。


中央には中庭があり、レモンの木などが植えられています。


近づいて見ると、緑色してますがレモンがちゃんとなっています。


中庭の石畳もきれいにメディチ家の家紋がデザインされて、敷かれています。


これがメディチ家の家紋の画像です。丸い玉のようなデザインは「丸薬」もしくは「お金」を示しているということです。
メディチ家はルネッサンスの時代、金融業で莫大な富を築きますが、もともと薬屋としてもお金を稼いでいた?
そういえば、昔、英語のメディスン(薬)はメディチという語源から来ていると聞いたことがあります。



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