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女のコーチング 苦痛に見舞われたら

世の中、常ならず

私たちの人生も、変化のまったくないことなどあり得ない。
朝髪の毛をブローして髪型がキマッっていたって、表に出たら雨が降ってきて最悪~!な状態だってよくあること。

一生この人と離れたくないと思った恋人だって、今になれば、「なんであの人を?」なんていうのもある。

だが、幸せの真っ只中にいるとき、ふと願う
あ~この瞬間が、ずっと続くといいのに....」と。

自分の身のまわりでも、変化は次々と起きる。
しかも、自分にとっては決して望ましくない変化も含めてである

ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2ボックス2

ストレス社会と言われるが、
「現代に生きる女」は、昔よりも選択肢も増えるがストレスも増える。

ある知合いの女性は、最近好きな人をあきらめたらしい。
(なんとなく沈んで見えるのは、そのせいかと気づく。)
今まで好きな男性は、自分よりも、男性側がより自分を好きでいてくれるタイプだったそうだ。彼女はいつも自分の側にいてくれる男性でないと駄目らしい。
が、今回は母親の薦めもあって、なかなか自分の側にいてくれない男性を選んだそうだ。でも、仕事が忙しいからと月に一度しか会ってくれず、電話も酔った時しか、かけてこない。しかも次の日には、必ず「昨日はごめんね。」と言って誤ってくるのが、このうえなく不快だったそうである。(よく分かる)そして最近ついに、その男性との未来を考えるのを止めた。

仲の良い友人は、今日、手術の予定である。
想像していたよりも、大きな手術となることが分かり、本人も覚悟を決めて昨日入院。
今日は彼女の母が付き添うが、明日は私が彼女の様子を見舞う予定。1ヶ月は安静が必要だそうだ。

昨晩食事した友人は、この不況のあおりを受けて、会社の業績が急降下。
昨年、部署を異動したばかりだが、仕事がなくなることを想定し、真剣に今後のことを考え始めている。

知合いの女性は、最近、夫が冷たくなり、先週は結婚記念日だというのに、会社の女の子達と飲み会に出かけてしまったらしい。愛に生きるタイプの女性ゆえ、旦那の優しくない行動に、とても寂しい気持ちに陥ってしまったらしい。先日は離婚について語っていた。

書き出してみれば、悩ましい出来事って誰にでもあるものだと思う。
私にだって勿論ある。

悲しかったり、悩ましいことはできるだけ避けたいと願う。
がしかし、それらは必ずやってくるしくしくしくしく
程度の違いこそあれ、必ず誰にでも降りかかってくる。

当たり前のことなんだが、あえて問いたい
一体、人にはなぜ悲しかったり、悩ましい出来事が起るんだろうかむむっ

ひよこひよこひよこひよこひよこひよこひよこひよこ

私たちが成長するため?
「輪廻転生」を信じれば、ある程度運命は定まっているということになる。
"スピリチュアル・カウンセラー"だったら、きっとこういうだろう。
「あなたが、出会う課題や難題は、私たちの魂が成長するための試練です。その試練を乗り越えることを通して、あなたの魂のステージはより上がっていくのですよ。」と

その考え方にはおおむね反対しない。

いずれにせよ、私たちがその課題と正面から向き合い、何らかの形で乗り越えれば、人として成長できることは間違いがないからである。

そう頭で理解していても、「変化による苦しみ」にあるときには、そうそう平常心ではいられないものだ。
ニッカリ笑って「こんな苦しみを味わって成長できるんだから、本当に私って幸せもの!にかっ」な~んて本気ですぐに思えるもんじゃない。

ヒタヒタと押し寄せる苦しい感情とかストレスやショックを、とにかく掃きだしたいと思うのが普通だろう。

だからこそ、大抵の人は、苦しみの真っ只中にいる時に、誰かにこの気持ちをわかって欲しいとか、ぶつけたいと思うのだろう。

その点、メールがあることで、便利になったことがある。
皆忙しいから、すぐに会って話したいと思っても、なかなかそう都合よくはいかない。
また、電話だと友人と繋がらない可能性があったりする。
メールを通して、相談に乗ってもらえる誰かに、手紙として書くことで、言葉にならなかった感情が整理されて案外スッキリすることがよくある。

そして、私の場合、嫌な感情を掃きだすのに、以下のようなステップを踏むことがある。

Step1「私はつらい!!!なんて不幸!!」と自分に言い放ち、辛い気持ちを思いっきり味わう、泣く。 
つまり避けたい、いや~な感情に飛び込み一体化しちゃう。
しばらくすると感情の嵐が過ぎ去り、静けさが戻ってくる(問題の深さによって時間も変わる)
Step2「でも、これってエピソードの山場に来ているのよ、ハッピーエンディングの直前の兆しだわ!」と自分に語りかける。
根拠はないが、こういうことで、何だかすこし気が楽になる。
Step3「苦しみが大きいほど、幸福感は大きくなるはず、だから今は耐えるのよぉ~!」と最後に自分を叱咤激励する。
 
そして、キっと上を見上げて深呼吸する。
(側でこのプロセスを見ている人は、疲れると思う。)

これで色々とあれこれ考えるよりも、案外次の日の寝覚めもよく、スッキリとし、次の日の朝に、ふとよいアイディアが浮かんだりする。

あれこれ考えて、もっと落ち込んだり、妄想で感情がエスカレートすることってあるからねぇ。

「幸福感」も永久に持続しないが、「苦痛」もまた永久に持続しない。

さて、「私達には、一体なぜ悩ましい問題が降りかかるのか?」

ここは、あえて「運命」とか「魂の成長のため」というスピリチュアルな回答は避けたい。

私は思う。
「私達に、悩ましい問題が降りかかるのは、時に自分がそれを呼び寄せているのだと。それはきっと苦しいことの後には、楽がやって来ることを、私達はどこかで知っているから。」


コーチング : 11:58 : comments (x) : trackback (x)
江戸の文化 浮世絵はポップでサイケな芸術

私は親元を離れて独立して以来、あまりTVを見ない人だった。
時間のあるときにちょっとスポーツやバラエティ番組を見たり、
外から帰ってきて、夜のニュース番組をチェックするくらいなものである。

がしかし、、、ケーブルの契約をして以来、TVにはまっている。

海外の番組も面白いのだが、
特に「NHK」のBSチャンネルとかハイビジョン番組にはまっている。
NHKの特集番組とか取材番組はいい。オッケー
きっちり取材していて、観ていて面白くて引き込まれる。
(予算と人材が豊富なんでしょうねぇ)

契約したデジタルTVのハードディスクの録画機能がメチャクチャ簡単なので、おそらく拍車をかけていると思う。

そのうち、最近観た番組の中の一つをご紹介したい。

ハイビジョン特集「幻の色 よみがえる浮世絵

一昨年、富山県の旧家から見つかった、江戸時代の大量の浮世絵の「版木」をもとに、江戸時代に摺られた当時の浮世絵の色を再現するまでを追った特集である。

見つかったのは、江戸時代後期の浮世絵の絵師、「歌川国芳」のものである。

国芳は、当時の幕府の政治を「風刺画」などで描いているが、大胆な構図や奇想天外な浮世絵で「幕末の奇想の絵師」として、20世紀後半になってから再評価されている。

国芳の再現された浮世絵と、浮世絵が当時の手法で完成されるまでのプロセスを見ていたく感動した。

浮世絵は、「絵師」、「彫り師」、「摺り師」によって生み出される芸術で、チームで行う仕事である。(まさにプロダクション)

「絵師」が書いた絵を、「彫り師」が桜の木の「版木」を使って彫り上げるのだが、その仕事が細かい。
歌舞伎役者などの髪の毛を、よりリアルに見せるために、生え際の毛を細かく細かく掘っていく。
なんと、当時の彫り師は「1mmの間に5本の髪の毛を彫るのである。」つまり、「1mmの間に8回も、刀を入れることになります。」
本当に途方もない技術で、江戸時代の職人のこだわりと、技術の高さに驚いてしまう。

現代までの時の流れの中で、人が生み出す技術やテクノロジーは飛躍的に伸びてきていると思うが、当時の職人達が持つ「職人技」に、かなわない技術があるのだと改めて知る。

色についても、重ねて摺ることにより、少ない色から多くの色を絶妙に表現している。
ぼかしたり、濃くしたり、インパクトを出すために、あえて他の色を薄め、1色だけを強調したりなど、絵師からの短い暗号のようなキーワードの指示が、版木に筆で書かれているのだが、そのニュアンスを嗅ぎ取り、絶妙の色を出すのは「摺り師」の仕事である。

絵師、彫師、摺り師で成り立つ1つのプロダクション・チームに、共有される「あうんの呼吸」があるのと、数多く生み出される作品の中で、競い合うように磨かれる技とセンスなのだと思う。

何せ、当時の「浮世絵」1枚の値段は、「1杯のお蕎麦」よりも安かったそうなのだから、数多く作成する必要もあったと思う。

しかし、「多色摺りの版画」という手法によって、美しい「浮世絵」が大量生産できたがゆえに1枚の価格が安くなり、江戸の大衆の生活の中に、芸術を日常に楽しむ習慣が広がったことを考えれば、その意味合いは大きいと感じる。

今回発見された版木によって、明治以降に失われた浮世絵の技術が検証されつつあり、番組は江戸時代の技術そのものを使って、浮世絵を再現するまでを追ったのだが、その浮世絵の色の違いをご覧下さい。

ゴッホや多くの芸術家が「浮世絵」に魅了されたのは、その構図だけではなく、大胆な色使いにあったのだと思いました。

再現された浮世絵には、150年前のアートとはとても思えない、「ポップアート」といってもおかしくないパワーと現代性を持っています。

この浮世絵は、現存するもの


こちらは当時の色を再現したもの


現存するもの


再現したもの


ヨーロッパで、当時、日本の焼き物を買って、梱包されている包み紙(浮世絵)を見た人は驚いたと思います。
多分、中味以上に包み紙の浮世絵を見て、「何、これ!!ぎょ」という感じじゃないでしょうか。

退色してしまった版画の色も、それはそれで趣きがあって美しいと思いますが、

江戸の町中は、きっとものすごくカラフルで、派手なお着物で目立とうとしていた町民が沢山いたんじゃないでしょうか。
すごくパワフルで活気のある町だったと思います。

あ~、タイムマシンがあれば行って見てみたい。


徒然なるままに : 16:30 : comments (x) : trackback (x)
街路に花が溢れる季節 コーヒータイムの目の保養にどうぞ

GWが間近である。
といっても、毎年、出かけることなんてなくて、家でゴロゴロ、近所をブラブラ。
1泊だけ温泉に行って来ようかと思っている。

かつて、やっぱり「GWなんだから旅行しよう」と、夫婦でGWに沖縄旅行に出かけたのだが、とっても人が一杯いて混みあっていて、那覇空港からレンタカーを借りるまで、レンタカー・ショップでは事務所からあふれ出し、炎天下のもと1時間以上待たされてしまった。しくしくしくしく

ブセナで泊まったホテルは良かったものの、すご~く張り切って事前にエステに通い、念願の久々"ビキニ"でビーチに登場したら、お子様連れが多く、殆どの若いお母様方は、皆お洋服を着込んでいて、想定外の「あれ?」という風景。
気づくと、ビーチで妙に浮いている自分がいて、ボルテージがイッキに下がったのを記憶している。

今年、姉は子供達抜きで、念願の「ヨン様」の国、韓国に義兄と一緒に旅行にいくらしい。
二人にとっては、超久しぶりの海外旅行である。
珍道中になると思う。土産話しが楽しみ。

さて、この時期に、町を歩くのは気持ちがいい。
気候もそうだし、何より花が多い。
最近、車になるべく乗らないようにしている私にとっては、いい時期である。
(真夏のカンカン照りの暑い日に、「タクシー」を拒めるか、、ちと不安あうっ

春は過ぎて初夏という感じになってきているけれど、
色鮮やかな花に思わず足を止めて見てしまう。

桜が終れば、八重桜に続いて花みずきが咲き、
五月も様々な色を見せてくれる。

目の保養にどうぞ音符

















徒然なるままに : 16:53 : comments (x) : trackback (x)
日米の間で子供を生むパート2 無事高齢出産!

先週はいい~お天気が続いていました。太陽
自宅前は、白の八重桜がホンワリ丸く、綺麗に咲いています。


こんなに、ポカポカ天気が良いと、猫も日陰にこもって気持ちよさそ~に昼寝をしています。


先週は、そんな良いお天気の中、「赤ちゃん」が生まれた友人Rの家を訪ねました。
以前、このブログに書いた、アメリカ人の旦那さんを持つ友人です。
昨年会ったときは、6ヶ月でお腹が大きい状況でしたが無事出産チョキ

男の子のBaby-ネイサンちゃん音符
小っちゃくて可愛いハートハート
まだまだ小さいので、どっちに似ているのか判断しにくい。


しかしながら、逆子だったため出産は「帝王切開」となったようです。

「出産後がホント痛くて..。くしゃみも咳きも笑うのも、痛くって我慢してるのよ~。もう絶対に普通に出てくる分娩の方がいい。」とこぼしていました。
やや前かがみに腰を曲げつつ歩く友人の姿を見ていると、私の腹部まで痛くなってくる..。あうっ

そういえば、華僑の財閥と結婚した知合い女性が言うには、中国(資産家)の家では出産は殆どが帝王切開らしい。
彼女も二人の子供を出産しているが、二人とも日にちを前もって決め、帝王切開で産んだそうだ。
生年月日による「運勢」についてとっても気にするらしく、子供の運気を上げるために、出産日を先回りして決めるため、そうなるのだそうだ。

しばらくすると、Rの家族の皆さん(彼女の母、ご主人の母、ご主人)が外出から戻ってきました。
新宿の伊勢丹で買物をしてきたようです。ご主人のお母さんの東京での観光も兼ねておそらく「伊勢丹」を選んだのでしょう。
Rもご主人も伊勢丹の地下食材売り場で、フランスのチーズの専門店が撤退していたことをことのほか残念がっていました。
多分「マリーアンヌ・カンタン」のことだと思うけれど、日本ではもうショップはないのかもしれない。新宿伊勢丹って、すっごくいい点でもあり悪い点でもあるけど、入れ替えが多くて早い。しくしく

東京では世界一美味しい「レストラン」は数多くあれど、数多くの美味しいチーズの種類をそろえているお店はないようです。
昔と比べれば、ワインの流行と共にチーズの専門店も出来て、店頭にならぶチーズの種類ははるかに増えましたが、やっぱり日常的に様々な種類のチーズを食べるってことが、日本人の食文化にはまだまだないのではないでしょうか。
案外、数年前の方が食料品店のピーコックに並んでいるチーズの種類も多かったように感じます。
20代の頃、旅行でスイス人の友人宅に泊まり、土曜日の朝ごはんを用意してもらったところ、いろんなチーズとハムとパンが数多く並んでいて(品評会のような)、なんと沢山の種類のチーズとハム!とビックリしたのを憶えています。私の驚いた表情を見た友人は、「これって典型的なスイス人の週末の朝の食卓なのよ。」と教えてくれました。

余談ですがRの自宅マンションは、都心のど真ん中にありながら、ため息がでるほど私好みの風情と場所にあり、遊びに行くとそれだけで癒されるような感じです。窓から見える景色も、東京タワーと高いビルが見えますが、マンションは坂の上にある高台なので、たっぷりと緑の木立を見下ろすようになっていて、とっても落ち着く静かな場所です。
マンションの門を過ぎると、エントランスまで続く長~いアプローチが、樹齢の長そうな木立に囲まれてまるで、夜になって歩道を照明が照らすと、バリの高級リゾートに来たような気分になります。(いいわぁ~、金額が高すぎて無理だけど、都心ど真ん中でもここだったら住みたい。ねこ

両方のママがいると、赤ちゃんを抱っこしてくれる「手」が沢山あります。
まずは仕事を早く終えてきたご主人が、早口の英語と日本語のちゃんぽんで何やら呟きながら赤ちゃんを抱っこ。
そのうち、Rのママが抱っこ、しばらくするとご主人のママが抱っこ。

赤ちゃんがいるだけで、場が明るくなり和みます。ハート

両家にとっては、初孫らしく、盛り上がる気持ちは分かるなぁ...。
私も初めて生まれた「甥」を見たとき、ものすっごく感動して盛り上がった。
な~んて、可愛いんだろう。ハートと思った。

さて、Rはしばらく日本にいて、その後はサンフランシスコに移動する予定。
今後、彼女が抱える子育ての課題の一つは言語となってくる。
両国の祖母とコミュニケーションが取れる子供になって欲しいというのがRの願いでもある。
現地のプレップスクールに入学させれば、やはり英語が主体となっていくことは間違いない。
日本語学校に通わせる家も多いらしいが、それでも、文法的におかしいとか、強い訛りのある日本語しか話せない子も珍しくないらしい。

ともかくも、友人が高齢出産を無事切り抜け、可愛いBaByを生んだことは「すごい」こと。チョキ
先日もある知合いの女性から、やはり同じく高齢出産で生まれた、可愛い男の子の赤ちゃんの写真とお便りを受け取りました。
女性の皆さん、えらい。グー 皆、リスクのある命をかけた出産ですからねぇ~。



徒然なるままに : 11:47 : comments (x) : trackback (x)
リーダーのコーチング ビジネスマンと人権問題

ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(以下HRW)の代表のケネス・ロス氏のセミナーを聴きにいく。
「HRW」は昨年、「ノーベル平和賞」を受賞した世界最大級の国際人権に関わるNGOである。

このセミナー
「ビジネスマンと人権問題は無縁か?」というタイトルで、
マネックス・グループの松本社長が問題を提議するという形式で行われた。
会場には約100名ほどの人が集まっていた。


ケネス・ロス氏


正直言うと、案内が来るまで、「人権問題」について日頃から、私自身はそんなに考えているわけではなかった。むむっ
特に国内の人権問題については、殆ど日々考える機会は薄いと思う。

ただし、アフリカやアジアの子供達の悲惨な惨状を見るにつけ、心を痛めることがあり、何か自分に出来ることはないかと、ここ数年前からスリランカの子供の教育支援に関して、微力ではあるが援助をしている。

なので、国際的な人権問題の改善について、組織の規模以上に、飛躍的な成功を収め貢献している人権NGOである「HRW」の代表が直接話す内容を聞きたいと思った。いつも、「本物に触れる」という機会は貴重である。オッケー


ケネス・ロス氏が語る内容から、
「HRW」が、NGOながら人権問題の改善について、小さな貢献というよりは、一国の政府を動かすまでの、大きな影響力を発揮するまでに至るには、「鍵となる3つの要素と"良循環"」があることが分かった。
ビジネス・モデルというと御幣があるが、大変上手く機能している「システム」だと思う。

★1つ目は「恥をかかせる」プレッシャー1
調査する国に弁護士、ジャーナリスト、学術関係者など「専門家」を調査員として派遣し、徹底的にそこで何が起きているのかを調べる。人権侵害を受けた「被害者」や、被害を目撃した人などから直接話しを聞く、政府と話し合うなどして、公正かつ正確に「証拠」を探すのである。そしてそれらをきちんと報告書としてまとめあげ、プレスを集めて発表し、記事として書かせる。(ちなみにHRWの報告書は、政府よりも信頼性が高いと認識されているらしい。)
このことにより、行われている「人権侵害」について、スポットライトをあて陽のもとに曝し、政府に「恥」をかかせる。
そうやって、独裁者やその政府にプレッシャーをかけるわけである。

★2つ目は外交的・経済的な施策を打つ:プレッシャー2
その国に影響力を持つ援助国の「政府」に対して、「援助」を打ち切るように交渉する。
この事で当事国の独裁者や政府に、人権侵害が「高くつく」ようになるような流れを作る。

★3つ目は国際裁判所にて訴訟を起こす:プレッシャー3
この手法は、最悪のケースとなるが、スーダンの元大統領のように、国際的な形で裁かれるよう手続きを取り、実際に法廷に出廷させるまでの道作りを行う。

この3つのことを、継続して、「繰り返し繰り返し行っている」ことが成功の秘訣らしい。

つまり、優秀な「専門家」を雇って徹底した調査を行う政府の発表よりも高い信頼性を持つ、公正で正確な「人権侵害の報告書」によって各国プレスを動かす引いては政府を動かす実際に人権侵害を改善していくという結果を出し国際的な問題に意識の高いビジネス・マンやセレブから資金援助を受ける優秀な専門家を雇う資金を調達調査を行う.....

という「良循環」を繰り返して、今の影響力を築き上げたそうだ。
(ハリウッドのセレブも資金援助している人が多い。)

なるほど....むむっ

しかしながら、そうはいっても、この流れを作っていくためには、相当の知識とノウハウ・スキルが必要になると思う。

例えば...
・調査能力
・その国の文化や経済・政治、人権などに関する専門知識
・複数の外国語をこなす言語力
・報告書を作成する能力
・プレスを集めて発表するプレゼン能力
・政府と交渉する交渉力
・自分ひとりで活動し完結するための自己管理能力
・危険を事前に察知したり、リスクを計算し回避できる能力

結果としてものすご~く、濃い経験とスキルが必要、いや結果として身につけることになるのであろう....。(すごい)
おそらく「HRW」はそうやって、一人の学者だけでは決して成しえないような、かなりの知識と情報が着実に共有され、高度な政治への影響力を持つ団体へと発展していったのだと想像する。
そこで働く人にとっては「胆力」とか「強い使命感」を持っていないのと、決して続かない"大変で難儀な仕事"だと思う。
がしかし、その職に対する人気は相当高いようで、先日もとあるアジアの国で募集を行った際、1つのポストに300名の募集があったそう。

ケネス・ロス氏は、セミナーで知的にタンタンと語っていたが、その話しの分かりやすさと、静かなるコミットメントが強く印象に残った。
人権擁護団体というと、私の中ではちょっとした「ネガティブ・イメージ」が団体によってはあるのだがあうっ
ロス氏は押し付けたり、驕っているようなそぶりも見せないので、嫌味がない。誠実で信頼できる人という感じがする。彼の能力とそのパーソナリティが、これまで支援者からの賛同を集める要素の一つにもなっているのだろうと思う。

彼は、ロースクールを卒業後、NYにある大手弁護士事務所に就職したのだが、仕事に心から満足できず、その後犯罪を扱う検事となったが、そこでも心から満足できず、「HRW」と出会いようやく「ここだ」と思ったそうだ。自分が本当にやりがいを感じられるのは「人権問題」だと。その後、彼は現在まで約21年間、「HRW」で活動することになる。

ケネス・ロスさんは言う。
「この仕事は信念を持ってできる仕事」であり「違いを起こす仕事」である。そして「毎日課題がある」と。

その一言一言に、静かではあるが、自分自身が「信じる価値を生きる」人が持つ強い「コミット」を感じた。

ケネス・ロスさんを始め、安藤忠雄さん、松原泰道さん、ムハメド・ユヌスさん、皆、一様に分野は違えど、素晴しいリーダーだと思う。
こういった素晴しいリーダーと直接会うことが出来て、話しを聞くことができるのは大変ありがたいことである。

またそういったリーダーの共通点としては、彼等の話しを聞くと、「心の中に勇気が湧いてくる」ことであろう。
何かしら与えられた気持ちになるのである。
皆一様にそういったポジティブな影響力を持ち、「周りの人にエネルギーを与える」人達だと思う。

これは、企業の経営者やリーダー層にも必須の条件だと思う。
一緒にいてエネルギーが縮むリーダーの下にいたら、この不景気の時代、創造性も発揮できず絶対に成果が出るわけが無い。

やはり、一人一人が自分の「価値」を知り、前向きに生きることが大事であると感じた。

さて、ケネス・ロス氏が東京でセミナーを開いたのは、私たち日本人(特に経済や政治のリーダー)が、もっと国際的な視野に立ち、「人権問題」に意識を持って行動を起こすことにあると思う。(世界同時不況で、一番のスポンサーである欧米金融系のビジネスマンからの寄付金も減っていると思うし。

しかし、懸念が....
「商人国家」である"ジャパン"は、商売上のお客様である諸外国(北米や中国、ヨーロッパなど)や原油産出国等に、言いたいことを思い切って言えないのではないだろうか....。むむっ

また、戦争で近隣のアジア諸国を侵略したという「加害者意識」もあり、アジア諸国の中で起きている人権問題について、明確に異議を唱え行動を起こすことは、"微妙"といおうか..、躊躇する傾向があるのではないだろうか。
「チベット問題」や、「中国における人権問題や環境汚染」など、日本政府の対応を見ていて歯がゆい思いをすることが多い。

そう考えると、ある意味、「HRW」が東京に事務所を開き、日本の"プレス"や"政府"に対して、積極的に働きかけてくれる(圧力?)ことは、歓迎すべきなのかもしれない。
私たちの国の世論がもっと成熟し、政府が近隣諸国に対して経済支援以外にも貢献し、国際的にもきちんとした「リーダーシップ」を取って行く、という意味において「HRW東京事務所」がプラスに機能して欲しい。そう思うと、これはありがたい話しなのかもしれない。

結論。
「私も"HRW"に寄付をしよう!」グー



コーチング : 14:32 : comments (x) : trackback (x)
桜は京都より東京?!

東京は桜が多い。
以前、「京都の桜」を楽しみに京都へ行ったことがあるのだが、想像していたよりも桜が少なくかつ人が多くガッカリした記憶がある。

そりゃ~、「醍醐寺」のソメイヨシノとかシダレザクラは樹齢も長く美しい。
「貴婦人のようだわ~ハート」と感動したが、東京の桜に慣れた者にとっては、京都は桜の絶対量が少ないのである。
東京の場合、桜の見所がアチコチに点在していて、その量が多いと思う。

日曜日、知人の息子さんの告別式に参列した帰りに、車の中から「目黒川沿いの桜」を見たが、川の両岸に互いにもたれかかるようにして、みっちりと咲いた満開の姿を見せている桜はうっとりするほど綺麗だった。

また、渋谷にさしかかると、渋谷の桜丘の坂を上がる両脇の桜トンネル、これも美しい。白金近辺の桜も綺麗だった。
「千鳥ケ淵」には1000本のソメイヨシノとヤマザクラがあり、夜になってお堀沿いにライトアップされる桜は幻想的で圧巻。


その他、「新宿御苑」の桜、「砧公園」の桜、「上野公園」の桜など、見所が沢山ある。
もしかしたら徳川幕府の頃に取られた政策、江戸文化からの続きなのかもしれない...。

ちなみに、こちらは自宅近くにある桜トンネルの一つ


これは自宅前に咲く桜
この時期になると、ハラハラと風に乗って桜の花びらが落ちてくる。


夜になると、この桜からポッカリとのぞく月がまた風情があり、
家までの帰り道を楽しいものにしてくれます。
そういえば、今月は明日が「満月」です。
願いごとをしましょう
オッケー


毎年、満開の桜を見ると心が浮き立ち季節の変化をはっきりと自覚し、何やら仕事へのエネルギーが高まってくるから不思議。むむっ

今晩は、六本木でマネックスの松本社長の「ビジネスと人権問題」に関するセミナーがあります。
内容を期待しつつ.....。



徒然なるままに : 12:29 : comments (x) : trackback (x)
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