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リーダーの志 竹中平蔵

「梅」の季節ですね~。

朝、近所を歩くとピンク、赤、白、黄色の梅が色とりどりに咲いています。
都内に住んでいながら、季節の変化を花で感じられるのは、家の地元の良いところです。オッケー
一生懸命咲いている花を見ていると、それだけで心が爽やかになるもんですね。




さて本日は、12時から竹中平蔵氏のランチョン・セミナーに参加することに。
「2009年の経済と政治を展望する」というテーマです。

六本木ヒルズの51階のクラブで行われました。



セミナー中、私自身が職業柄、面白いと感じたのは、郵政省の「簡保の宿」について竹中さんの話しです。


鳩山総務相が、「こんな不況の時期に売却するのは良くない。売ったら安いじゃないか」と待ったをかけている。
この問題、"朝日新聞"と"週間朝日"の意見が対立していて興味深い。ちなみに朝日新聞は、待ったをかけた鳩山総務相をおかしいと批判。週間朝日は、逆に鳩山さんを擁護している。)

面白いと思ったのは、竹中さんが、総務大臣の発言の主旨を「リフレーム」して、反論していた点です。
郵政の件は、やっぱり見過ごせないでしょうね.

リフレームとは、つまり総務大臣の言う「2000億円をかけたものを、100億円で売却するのはけしからん。」というのは間違いとし、

正しくは、「100億円の価値しかないものを2000億円もかけた公社の時代がけしからん。」と言うべきではないかと、竹中さんが相手の言葉を使って視点を変え、反論していることです。

さらに、こういう時期は確かに売る資産は安くなる、しかし逆に株価は安い。例えば売却で入る50億円を使い、底値に近い株を取得できる。
つまりそれを阻むことは「50億円の機会損失」になる。

また、簡保の赤字によって日本の郵便料金は米国の二倍であるとし、それらの赤字はの原因は、219社もある子会社(天下り先)による高コスト体質である。(例えば一着数万円もする制服(実際は数千円)が、子会社から郵便局に販売されている)
こういったことが、民営化によって見直されスリム化される

こういう主張の展開を聞いていると、やっぱり竹中さん、政治家に向いているなぁ~(良い意味で)と感じてしまいます。

さて、政治と経済の展望としての総括というかポイントとして、今後"世界経済が持ち直していく"ためには、今の金融危機の混乱を抑えること、そしてマクロ経済-世界同時不況を解決していくという、2つのことを同時にやる必要があるとし、
国内については、派遣の問題、格差の問題をマスコミの視点とは違った角度から検証し、今後は更なる規制緩和、構造改革を進めていくべきという論調を堅持していました。

私は、最後に、竹中さんが「吉田松陰」の辞世の句を持ってきたのが印象的でした。
今のような時代だからこそ「」が大事だと話をされてましたが、この句は竹中さん自身が活動を続ける意味というか、核となっているものなのではないかと感じました。

これは、松原泰道さんの言うところの、竹中さん自身の「杖言葉」なんだろうと思います。

松原さんの杖言葉とは、逆境においては苦しくとも逃げずに問題と正面から取り組むことで必ず道は開ける。そしてその道を進み乗り越えていくには、自らの歩みを助けてくれる言葉がある。それが杖言葉である。

リーダーの "杖言葉" とてもとても大事だと思います。

さてその吉田松陰の辞世の句とは、

身はたとえ 武蔵の野辺に朽ちぬとも
留めおかまし 大和魂







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