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2009-02-04 Wed
甥も今年に入ってからはグっと就職活動で忙しいらしい。
色々な企業の会社説明会に参加している。
そして、その就職相談で家に来ることになった。
お正月ぶりに見るケンタ。
ダーク系の就活用のスーツを着込んでいる。
「説明会」の帰りなのでそのまま来たのだろう。
身長175センチ、野球部なのでこの季節だけれども陽に焼けている。
ニカっと笑うと、歯だけが白く見える。
ケンタは、両親ともバリバリの日本人だが、なぜか黒人に見える時がある。
皆さん、昔Jリーグにいた、カメルーン出身の"エムボマ選手"って憶えてるだろうか。
彼はちょっとエムボマに似ている。
エムボマが子供の頃はケンタのような顔ではなかったのだろうか。
これは小さい画像だが、エムボマの試合の時の姿である。
甥は結構好きなことに打ち込むタイプのようで、中学校から始めた野球をずっと大学4年生になった今でも続けている。
その点、姉の趣味で通わされていたヴァイオリンは、本人はそんなに好きではなかったらしく、中学校入学と共にアッサリとやめた。
大学に入学したときに、学業の成績を心配したのか、姉が「もう大学生になったんだから、いい加減野球はやめてね。」とケンタに伝えたそうだが、ふんふん聞いておいて、本人は知らんぷりしてまた野球部に入ってしまった。
そんなケンタがもう就職活動である。
「ケンタ、JRに入りたいって、なんで?」
「俺ってさぁ、子供の頃からもともと鉄道好きだったでしょ。好きなものに関わりたいって気持ちはあるんだよね。」
「ふ~ん、それで?」
「うちの近くにJRの社宅があってね、小学校の時にそこに住んでる同級生のお父さんが、学校に話しに来たことがあるんだよ、働くことについてなんだけどさ。そのときの話しがすごく印象的だったのをよく覚えているんだ。1日に沢山の人が電車に乗って移動してる。旅行の人もいれば仕事の人もいる。その何10万っていう沢山の人たちを、間違いなく目的地に送り届けるように、安全に定刻通りに電車を運行させなくちゃいけない。だから自分達の仕事はとっても大切なんだって、ようするに、誇りを持ってできる仕事だっていう話しだったと記憶している。その時に、いいなって思ったよ。俺もともと電車大好きだし。」
「なるほど、誇りを持てる仕事と感じたんだ。」
「うん、それとね、会社説明会の時に、私たちは日本一を目指すんじゃなくて、世界を目指すって言ってたことがすごく心に響いた。JRに入ったら世界を目指して頑張るような仕事を自分はしてみたいと感じた。」
「出来たら、運輸の仕事をして現場に携わりたいんだ。電車動かすとか、車掌をするとか。最初から総合職で入ってしまうと、運輸の仕事は出来ないみたいなんだよね。逆に運輸から総合職にシフトするというケースはあるみたい。そしたら、運輸の仕事を経て総合職になって企画の仕事をしてみたいな~。例えば、JRの旅の企画を海外のエージェントに紹介していくようものとかね。」
「海外へ進出する仕事で運輸なら、全日空とかどうなの?いい会社だよ~。あそこなら女の子もかわいいと思うなぁ。」
「そう、確かにそれは言えてる。でもね、やっぱりJR東日本がいいんだよね。」
甥の就職活動はまだまだ序盤、夢が膨らんでいるようです。
そう言ってもこのご時世、JRのような安定した会社を目指す若者は多いはず。
うちの甥が、狭き門をかいくぐることは可能なのか。
また、この話しは続きます。
by bandoh
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