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2010-10-26 Tue
もうすぐ11月だというのに暖かい
昨日も今日も半袖で過ごしている。
ところで、半袖で思い出したが、6月からの貧血治療によって鉄分を増やした結果、
嬉しいことが3つ増えてしまった。
一つは、息切れがしなくなり、地下鉄の階段を駆け上がれるようになったこと。(以前は、いったん休まないと上がれなかった!)
二つ目は、以前は冷房のついている部屋の中だと、夏でもブルブル寒くて、生足、半袖のままでいることなど"あり得ない"ことであったが、現在はまったくもって寒くなくなったこと。
そして、三つ目は顔色が良くなり、スッピンの日でも、唇の色が悪くないこと。
赤血球値が高いということは、"こういうことなんだ!"と、ハッキリとその違いをわが身を持って認識してしまった。
徐々に徐々に貧血が進んだ結果、
呼吸が苦しくて、遂には5-6分以上続けて歩けないという状況にはまっていたにも関わらず、
自分は大丈夫と思っていたことが、今思うと信じられない。
まさに"茹でがえる"の状態である。
大きな変化も、急激にではなく徐々に徐々に来ると気がつかないものである。
気をつけなくては。
さて、この暖かさは、イベントの多いこの時期、出歩く機会を益々増やすことに繋がっているように感じる。
色々な方からのお誘いを受けるのが、これまた楽しい。
意外なお誘いは、
いつもお世話になっている仕立て直しのお店のお姉さんからだった。
結構な回数で、昔からこのお店にはお世話になっている。
スカート丈、ウエストサイズ、腰周りのサイズ、またはなぜか洗濯したら伸びてしまったワンピースまで、ちょっとしたお直しでいつもお世話になっている。
そのお姉さんから、なんとフラメンコの発表会のお誘いを受けた。
素人のダンス物を見るのが大好きな私は、2つ返事でお誘いに乗ってしまった。
素人の方々の発表会とはいえ、皆10年以上のベテランだそう。
皆さんビックリするほど感情豊かに踊りを表現して、力強くかつ軽やかに見事なステップを踏み、
こちらが、思わずその踊りに見ほれているうちに1時間30分が過ぎてしまった。
あっという間であった。
素人の方々のダンス発表会は、文句なしに楽しい!
だって踊っている人たちが、本当に楽しそうで幸せな顔をしているから。
こちらまで、幸せな気持ちになり、ものすごくリフレッシュされるし、そのイキイキした表情にじ~んと感動してしまう。
人間誰しも、自分自身を表現できることは、幸福感に繋がるのだと確信できる。
私の後ろに座っていた老人男性が、
「笑顔がすばらしいねぇ、、ご主人が羨ましい。ぼくだったら毎日早く家に帰っちゃうなぁ」
と、美しい奥様風の女性の踊りの後、感情を込めた声で感想を漏らしていたが、
それほどに、60代前半であろう女性は、年齢を超えてキラキラと輝いて見えた。
さて、そしてもう一つの嬉しいお誘いは、
無料の「カリフォルニアワインの試飲会」である。
恵比寿にあるウェスティンホテルで行われた。
100種類以上のワインが出ていたが、会場は時間と共に沢山の人でごった返してきた。
グラスを何度もリンスし、かなりの杯数を重ねてテイスティングする。
バーテンダーの女性にくっついて、彼女のお奨めも聴き、評価、感想を語り合う。
多分、ナパを1日かけて回った時よりも、数多くのワインを口にしたと思う。
いくつか牡蠣とものすごく相性が良さそうな、好みなソーヴィニヨン・ブランとピノがあり、
その場で買いたいと思ったけれど、この会場で発注はできないのが残念だった。
しかし、平日の昼下がりから、美味しいワイン飲んで、楽しい気分で盛り上がり、
もうこの日はまったくもって午後から仕事にならず。
でも平日だから、なおさらこういう行事って楽しいのよね。
by bandoh
イベント、観劇 : 14:39 : comments (x) : trackback (x)
2010-10-20 Wed
初めて、ソウルに行きました!
とっても近い国なのに、いやそれだからこそ、今まで旅行したことがなかったのかもしれない。
安い!、旨い!、近い(楽ラク)!の3つが揃うと、旅は俄然ノリが良くなり盛り上がる。
なのでソウルには、また行くことになるでしょう!
さてその「旨い!」の中でも、特に印象に残ったのは、精進料理の「パルコンヤン(鉢盂供養)」
英語では、Balwoo Gongyangと表記されています。
インサドンにあるテンプルステイビルの5階にあります。
予約を取るのがわりと難しいと聞いていたので、日本から事前に電話で予約を入れておきました。
ソウルではそういうお店、珍しいらしい。東京だと1ヶ月前でも取れないお店ありますが。
パルコンヤンは、曹渓寺(チョゲサ)というお寺が経営するレストラン
お寺の精進料理を、現代風にアレンジして食べさせてくれます。
パル(鉢盃)は、僧侶がお寺で使う黒塗りの漆塗りの食器のことで、
日本のお寺でも、応量器(おうりょうき)や持鉢(じはつ)、鉢盂(はつう)と、
同じような器を使っている。
ちなみにパルコンヤン(鉢盂供養)とは、
人々が同じ場所に集まって、同じ料理を自分の椀で自分に必要な分だけ食べる、修行の一つだそうです。
パルコンヤンのお料理は、
美味しくて、見た目にもとても綺麗で、一つひとつ丁寧に創られていて
身体に優しそうというのが特徴。
精進料理は美味しくなくて、、と感じる人も、
ここのお料理を食べたらすごく驚くのではないかと思います。
ちなみに精進料理があまり好きでない家の旦那さんも、
パルコンヤンのコースには、何度も「おいしいねぇ~フミちゃん」と感動していました。
まずは、紙のおしぼりが出てきますが、
上から目の前で水をかけてくれるパフォーマンス付き。
ツルニンジンの根と新鮮な野菜のサラダにゴマドレッシング
お店で使う食材はオーガニックのものが殆どだそう。
確かサツマイモのお粥
ほんのり甘くて、軽い。ちょっとデザートっぽい感じがしました。
ツルニンジンのサラダとお酢を使ったお漬物と3つ一緒に出されます。
三色焼き(ジョン:チヂミ)
左から緑豆の焼き、黒ゴマの焼き、コチジャンと野菜の焼き
どれを食べてもサクっと軽、ほんのり素材の香りを楽しめます。
コチジャンもまったく辛くありません。
ピリ辛の醤油だれをつけて食べるとちょうどいい感じ。
韓国のお寺の精進料理では、肉、魚介、乳製品は避けるし、
ネギ、にんにく、ヒメニラ、ニラ、つるぼ(蔓穂、サンダイグサ)のオシンチェ(五辛菜)は
人間の体に熱気を与えて興奮させる作用があるので、修行の妨げになるので使わないそう。
マツタケのお寿司、お寺式蒸し餃子、蒸し豆腐
マツタケのシーズンのせいか、コースはマツタケが割と多い。
皮がふっくらと柔らかいアツアツの餃子は、中に色々な野菜が入っていて、
プツプツした食感があって美味しい。
マツタケとぎんなん
焼いたマツタケを、ごま油に塩と何かのシーズニングを加えたものにつけて食べます。
焼いたマツタケと、塩味の効いた風味のあるごま油の相性がとってもいい!
韓国料理には、
ユクミ(六味)という6つの基本的な味、辛・渋・酸・甘・苦・塩と
6つの色、青・黄・赤・黒・白・紫が必要で、
精精進料理にも同じことがいえるそう。
日本の精進料理だと「五味五色」となるけれど、
韓国だと「渋」と「紫」が加わっている。
苦味と渋味を分けてる点が違いなのかな。
きのこの炒め
これも美味しい。きのこは外側はカリカリしていて、中は柔らかい。
食べるとコリコリ音がする不思議な食感。
ニンジンの形が可愛らしい。
高麗ニンジンと長いもを使ったシェフ特選料理
中心に置いてある柚子ソースが絶品。長いもの淡白で軽い食感に甘い柚子ソースが合う。
香りの良いお芋を食べている感じ。
高麗ニンジンは、苦いのでハチミツをつけますが、お味はちょっと、、、。
家の旦那さんと、大きい方をどちらが取るかでもめましたが。
蓮の花とレンコンの三色ご飯詰めと精進プルゴギ
精進プルゴギは、大豆で作ったお肉を、にんにくの葉で巻きます。
ちなみにお肉は本物の牛肉と味・食感ともにソックリで、言われなければ気づかないと思います。
茹でたニンニクの葉にお肉を置き、その上にカリカリのニンニクや薬味を置いて、きつめに巻いて食べると本当に美味しい。
ニンニクの葉っぱ、日本のお店でも扱って欲しい。
お肉との相性は抜群だと思う。
蓮の花を使って、とっても綺麗な盛り付けなのがビックリ。
色が綺麗でしばらく眺めてしまいました。
このご飯、マツタケと一緒に食べると美味
どんぐりのクレープ ナムル巻き
季節の汁物
私はこの頃にはお腹が結構一杯になってきたので、
汁物はほんの少しだけ頂いて、残りは旦那さんに。
7種類のおかず
錦繍庵キムチ、漬物3種類(海苔、舞茸の醤油煮、豆腐味噌)、
ナムル3種類(豆もやし、ごぼう、山菜)で最後のご飯を頂きます。
どこでもこんな感じのおかずが出ましたが、私はこの7種類のおかず、気に入りました。
特にベージュっぽい色したのが、豆腐味噌ですが、これが絶品。
豆腐の味噌漬けだと思います。
蓮の葉の包みご飯/ヨンイプバプ
栗、ぎんなん、ナツメ、黒ゴマ、松の実ともち米
アツアツの蓮の葉を開くと、モチモチしたご飯が湯気をたてて登場
ふんだんに入った大きめの具材のムキュっとした食感と香ばしさが美味しい。
デザート
チュジョンブリ
上にある、乾燥させて凝縮したオレンジとりんごがパリパリして甘くて香りも良くて結構美味しい
韓国では好きなときにつまむおやつだそう。他にじゃがいも、れんこん、さつまいも、海苔が入っている。
羊羹は甘みが抑えてあってサッパリと食べれる感じ
食後の冷たくて甘いお茶/シッケ
ソウルでは食後に必ずこのお茶を出してくれるお店が多い
消化に良いそうです
シッケは、日本の甘酒にちょっと似ている。
炊いた米やもち米を麦芽を溶かした水と一緒に醗酵させているものらしい。
ほんのり甘くて、あっさりしてる
お料理の献立を作っている尼のデアンさん(お店の支配人でもある)
25年前に出家した智異山(チリサン)のお寺の住職さんで、
精進料理研究家として料理の本も出しているそう。
アメリカやイギリス、デンマークからお店を出さないかというお誘いもあるらしい。
ちなみに、コースの内容は、昼も夜も同じだそうです。
料金は15品目のコースで、大体3800円(0.073円換算)くらいでした。
次回はボリュームを抑えて10品目のコースでも良いかなぁ、、。
東京にも、韓国の摘み草料理とか精進料理の美味しいお店がありますが、
パルコンヤンのようなお店はありませんね。
ソウルで食事を楽しむならば、お奨めです。
パルコンヤン
鍾路区堅志洞71テンプルステイビル5階 ℡02-2031-2081
次回のソウルは、エステにも行ってみよう、、、かしら
by bandoh
レストラン、ショップ : 12:27 : comments (x) : trackback (x)