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起業し継続していくために必要な刺激

土曜日は、スパイスラックのサマーイベントのトークショーに出演しました。
友人の俣野ゆきこさんが主催するイベントでしたので、きちんと話さなくては、、、と朝から緊張気味でした。

周りにそういう話しをすると、「ずっと仕事でやってるんだからそんなことないでしょう?」とよく言われるのですが、私は緊張するタイプなのでこれは治らないようです。
ただ、長年やっていると、緊張してもいいたいことは言えるので、その点は慣れてきているのだと思います。

私が出演する前の時間はDraftの宮田さんの講演があったので私も参加しました。


デザインに関することかなと思って参加したのですが、案外自分の仕事と関連するような話しがあって、共感することが多くかつ宮田さんの考え方と仕事に対する姿勢に刺激を受けました。

宮田さんの話しで心に強く残った言葉は、
「自分を表現し個性を出すには、手が届かないことを目的とするのが大事なんですよ。例えば目先のことを考えて発想するんじゃなくて、社会とか宇宙とか三代先の子孫の代になって解決できるようなことを目的として考える。小さく考えていると、そこら辺りにあるものしか出来ないけれど、大きなことを目的として持っていると、結構色々と解決策が出てきたりするんですよ。また自分自身というものがもっと出てくる。」
「もっと意志を持つことが大事です。もっと突き詰めて考えていけば、おのずと気持ちが出てそこに個性が出る(デザインに気持ちが出る)、ガツンと捕まれるものが出来上がるんですよ」

私は宮田さんの"デザインに気持ちが出る"、"三代先の孫子の代になって解決できるようなことを目的にする"という言葉に捕まれました。
何か自分の感覚に響いた感じで、その先の話しを聴き入ってしまいました。
"デザインに気持ちが出る"というのは、自分の仕事に置き換えれば、やっぱり突き詰めて、組織開発やリーダーシップについて学び考えていくとぶち当たるものがそれではないかと思います。

私の仕事の企業の組織開発は、
1920年代の第1次大戦後のアメリカ・ヨーロッパ世界の混乱と急速な景気の冷え込み(大恐慌)によって社会構造が転換していく中でその考え方が生まれ、その後第2次対戦との復興⇒高度成長の時代⇒不動産バブルとその崩壊⇒IT技術の進化とグローバル化が加速している現在まで、その変遷の中で色々な影響を受けてそのアプローチの仕方もどんどん増えて変わってきています。サーベイ、アクションリサーチ、センシティビティトレーニング、チームビルディング、リーダーシップ、コーチング、MBTI、360度フィードバック、ダイバーシティ、プロセスマネジメント、ポジティブアプローチ等々沢山あり、全てを突き詰めて掘り下げるならば、かなりの時間が必要となります。

しかし一方で全体をもう少し高い位置から俯瞰して眺めると、社会構造の転換の中で、会社の経営は多様な人(価値観の違う人)を受け入れ、現場の社員がどんどん参加して動かしていくといった、民主的な方向に流れていることは事実で、この先もその方向性は変わらないと思います。
もしこの流れがこのまま続いていくとしたら、企業はもっと今よりも社会や地球に貢献するといった使命を持ったものに変わっていくのではないかと思います。
しかももっと女性が経営に参加することで、その傾向は加速されると思います。
私自身も、今自分が持っている自分の理想の世界について、その流れの中で何にどう貢献できるのかをもっともっと突き詰めて考えてみたいと思います。

話しは飛びますが、宮田さんと、建築家の安藤忠雄さんが、ちょっと似ているなと感じました。
どちらも強烈な意志を持っていて、個性が強く顧客に媚びずない、親分肌で人情家?
叱咤激励?しながら、若い人達を育成している。
また、お二人とも、ユニークな観点から面白い話しをされる点もよく似ていると思います。

さて宮田さんの後は、独立して働いている女性達のトークイベントということで、
グーテドママンの三富恵子さん、ルボアの森田敦子さん、私の三人で順番に話しました。

「アイディアを形にする」恵子さん⇒「困難を乗りこえる」敦子さん⇒「ビジネスを継続し発展させる」私


起業を考えている人の他に、既に独立していて、自分の法人を持っているという人が参加者の約半数ほどいましたが、
話しながら見ていると、熱心にメモを取っている方が多く、意欲的な人が多いと感じました。

私はトークの中で、”ビジネスを継続し発展させる”ことについて話しましたが、
最後に皆さんが持って帰ることのできる考え方のまとめとして、次のことを伝えました。

この内容は今回、このイベントのためにまとめたものですが、ワイズサークルの中での一つの基準にしたいと思っています。

トークイベントの交流会は、知り合いの紹介などで参加しているせいか、皆寛いでいてアットホームな感じがありました。
名刺交換も沢山行われていて、旧知も含め、皆新しい方との出会いを楽しんでいました。

私は皆さんとお話ししていて、その意欲と行動力を感じました。
情熱を傾ける仕事を見つけた、持っている方々が殆どでしたので、
今後、更に発展していくには、"仕事の社会的な価値"、"自分自身の強み(他の人には負けないこと)"を突き詰めていくことではないかと思いました。
他の会社にはない価値、”自分=自社”の「とんがり」みたいなものを、強化していくことだと思います。
競合の多い業種であればあるほど、「とんがり」を強化しなくてはならないと思います。
これは私自身についても全く同じ事が言えますし、どんな会社にもあてはまることだと思います。

今回のイベントを通じて、三富恵子さん、森田敦子さんと知り合いましたが、
お二人に「今の仕事でなくとも続けていたと思いますか?」と質問したら、二人とも「この仕事でしかあり得ない」と答えてくれたのが印象的で、お二人が作る製品(恵子さんはお菓子、敦子さんはフィトテラピーによるスキンケアの製品など)には、その姿勢が現れていると思いました。
お二人とも、やはり他にはない何かを持っています。
自分だけの「とんがり」は大事ですね。

講演会、セミナー : 14:56 : comments (x) : trackback (x)
私塾がコモディティ化しない人材をつくる

先日、「私塾がコモディティ化しない人材をつくる」というテーマで、茂木健一郎さんと波頭亮さんの講演会に参加した。

日本の教育は問題だらけ、これからの時代に適したものではない。
これは構造上の問題。しかし日本の大学は既得権益があるため、自ら構造を変えることは出来ない。
だから、「大学生の諸君は自ら自衛して、こんなくそみたいな大学をやめ構造から離れて、私塾に行くべし!
という想定していた以上に過激な言葉が飛び出す講演だった。

例えば、文系、理系に分かれているが、文系、理系なんて分けているのは日本だけ。
だから、「英語が話せる」&「専門技術や知識がある(専門能力が高い)という人が日本は極端に少ない。

今のようなグローバル化が進み複雑化した社会では、問題解決を図るにも、一つの専門的なことを知っていれば出来るということはない。
広く横断的な視野を持って物事を眺め、解決策を導いていく必要がある。
だからこそ、時代を担うエリートを育てようとるならば、自分の専門分野だけ勉強していればいいという時代ではなく、何事も好奇心を持って広く学んでいく必要がある。
また、自らが状況や情報を分析し、課題を設定し仮説を立てていく能力を高める必要がある。

こういった能力のある人材を企業は欲しがると思うけれど、そもそも日本の企業は、日本の大学教育を全く信用していない。
だから、新入社員研修を一生懸命やる。そうじゃないと、現場で使えないからだ。

先日、クライアント企業の担当者から教えて貰った話なのだけれど、今年の新人研修には「叱られ方」を取り入れたそうだ。
今の若者君たち、ひ弱で人から叱られた経験が少ないので、叱られると萎縮してきちんとフィードバックを受け取れないので、抵抗力をつけるためにも叱られ方の訓練をしたそうだ。がーん
でもそんな教育受けたら、会社って叱られるものだと思って、気弱な子だと配属されても「いつ叱られるか」ドキドキしながら構えていたりして。(笑)

この件は、仕事仲間ともっと深く話し合いたい。





講演会、セミナー : 13:11 : comments (x) : trackback (x)
第2期ワイズサークルで乾杯

ずっと長いこと、ブログをアップしていなかったせいで、再び何人かの知り合いから大丈夫~?という連絡を貰ってしまいました。
どうもフェイスブックをいじっていると、ブログを開かなくなる傾向があるようで、気づくと8ヶ月間くらい更新していない状態になっていました。あうっ

先にお伝えしておきますが、私は元気です。昨年の冬から風邪も一つ引かず、貧血の気配も全くなく元気です。オッケー

しかし、5月にデンバーで開催されたASTD2012に参加して、ナパに立ち寄って戻ってから、ず~っとノンストップで働いているような気がします。
(ASTD&ナパについては、後で更新して書く予定です)
週末ずっとセミナーが入っているせいか、土日に休むことがないので、休んだ気がしないのだと思います。
ただ、いい仲間と一緒のセミナーだと楽しいので、逆に活力を貰いますから、ノンストップでも元気でいます。にこっ

写真は、先週末のものです。
昨年から始めた、非営利の活動、働く女性を応援する1年間の学習会、「ワイズサークル」の懇親会の写真です。
(何で女性を応援するのに、男性が交じっているの?と思う方もいるかと思います。女性を応援することを主たる目的にしていますが、男性がいた方が異なった視点が入るので、バランスがよく発想も広がります。ですので男性も少数ですが参加しています)


今年の2月にスタートしてから、4回目の学習会となりましたが、
前半はリフレクション(振り返り)を行い、参加メンバーのそれぞれの1~2ヶ月間の出来事と取り組みや学びを聴き、その後に全員で対話を行います。
実はその振り返りと対話を聴くことで、主催しているこちら側も沢山のことを学ばせて貰っています。
色々なセミナーを行っていますが、このリフレクション(振り返り)は、ファシリテーターにとって最も興味深く、参加者から学べるものの一つではないかと思います。
ワイズサークルでは、意欲的で経験から学ぶ力のある人達が集まっているので、リフレクションの質が高いと感じます。

それと、逆境を乗り越えつつある人もいれば、まさに変化が起こる直前?の人もいたりなどして、経営に変化と問題はつきもの、、、という言葉が浮かびます。

特に今の時代、ITなど情報技術がドンドン進化し世界が一つに繋がっているので
市場も人の興味もめまぐるしく変わっています。気をつけないとその流れに身を任せたまま、今自分が目標に向けてどの地点に立っているのか、方向性を見失いかねないと感じます。
だから、忙しいからこそ、いったん立ち止まる時間を創って、じっくり現状を見直して次に何を成すべきか考える時間が大事だと思います。
経験や状況から学んで、迅速に対応していくことが、ビジネスの成功を分ける時代に益々なってきていると思います。

更に私は、学びと成長は、良き仲間と共に育まれるものと信じています。
英国の随筆家であり伝記作家のアイザック・ウォルトンが、「善を成す鍵は、素晴らしい仲間との人間関係にある」という言葉を残しています。
前向きで建設的な考え方を持ち、努力を続ける「良き仲間」との繋がりがあるからこそ、対話から刺激を受けてもっと成長しようと思い、人は前向きに困難に負けずに進んで行けるのだと思います。

私も、仲間が新しいことに挑戦する姿を見て勇気を貰い、自分も新しいことにチャレンジしたり、
率直なフィードバックを貰って自分を振り返って改善点を受け取って変えていったり、
仲間の正直に生きる姿勢に影響を受けたり、
仕事で助けて貰ったり等など、振り返れば沢山のことが思い出されます。
自分を振り返ってみても、今いる良き仲間なしに、今の自分はないし、成長はあり得ないと感じます。

こういう「良き仲間」を集めて、良い人間関係を築きながら活動し、共に成長していくのが、私の理想です。
毎回、ワイン会だの楽しい企画をつけていますが、楽しい時間を共有することで、自然と人間関係は深まっていくと思います。ですので、ワイズサークルでは、学ぶことと同様に、楽しむ時間も創っています。ワイン肉ケーキ
そういう場が提供できると、理屈抜きに深い部分から嬉しくなってしまいます。

ワイズサークルは私自身の理想を築いていくきっかけになっていますが、
素晴らしいコミュニティを築くことを通して、人が夢を叶えたり成長することを応援する、そして社会に役立つことをして行きたいと感じています。
いつも私の心の深い部分で、願っていることなんだろうと思います。

世界のベストセラー「ビジョナリーカンパニー」の著者であるジム・コリンズが、
今年参加したASTDという国際会議で、"偉大なリーダーには規律と一貫性(成長し目標を実現していくために絶対に譲らないもの)がある"と、基調講演で語りました。
彼はその規律と一貫性を、ある南極探検に成功した探検隊の隊長が実践した"何があっても1日20マイル進む"というエピソードを比喩として用いながら、数千名の聴衆に向かって、"あなたの20マイル(規律と一貫性)は何ですか?"と問いかけていました。

それ以降、私の20マイル(規律と一貫性)は、何だろう?と考えてしまいました。
しばらく答えが出ませんでした。
理由は20マイルを決めるのが嫌だからかもしれません。
何だかそういう定量的な目標を一貫性として決めると重たいから、、、と感じていたからかもしれません。

ただ、しばらく考える中で、
ワイズサークルの活動を続けて、更に価値あるものにしていくということにヒントがあるかもしれないと感じ始めています。

毎年良き仲間を増やして、ワイズサークルを着実に行っていく。
そしてその中で蓄積したものを更に進化させてより良いものにしていく。
これが私の20マイルかもしれません。
私が始めた活動を通じて、人と社会に貢献していくための20マイルです。
ワイズサークルで得られるものは、ビジネスの場面においても、全て還元できるという自信と自負もあります。

そう、考えると重いよりも、何だかジワジワとエネルギーが湧いてくるのを感じます。
ワクワクします。にぱっ



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