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ニューヨークより 人力車でスイスイ~アラン・デュカスまで

ハートNYに着てから、毎朝、相方は10分間の瞑想が日課となっている。
パークを見下ろしながらなので、やろうという気持ちになるのだろう。

都会での観光には、夫婦げんかが時々入る。
これがリゾートだと、二人とも観光というよりも、ダラダラが目的なので意見の衝突は少ない。
本日も、私は"美術館"へ行きたい、彼は"蝋人形館"へ行きたいで揉めた。
「NYに来て、わざわざ蝋人形館へ行くことはないでしょ~」
「ここの蝋人形館は、すごくいいらしんだ、質が高いんだよ、フミちゃん」
「やだ~蝋人形に質なんて求めない。趣味わる~、だったら一人で行ってよぉ。」
「分かったよ、じゃ~一人で行くよ。」

と言いながらも、結構慎重な相方は、一人で行って迷子になるのが怖いらしい。ひよこ
しばらくすると、「僕も美術館に行く。」と意見を変えた。いぬ

私も譲歩して、エンパイア・ステート・ビルに付き合うことで折り合いをつけた。
(元々行くことは決まっているので、譲歩にはならない気もするが)

男と女、ちょっとこの辺り、"何を求めるか"の感覚が違うと毎度感じる。
これが女同士、仲良しの友人との旅だと行きたい場所で揉めることはあまりない。むむっ

まずは、セントラルパークを抜けてメトロポリタン美術館へことにした。


時間の短縮もかねて、セントラルパークを抜けるのは、興味津々の"人力車"を使ってみることにした。
ドライバーは、トルコからの留学生のアフマット君


人力車は思った以上に快適。オッケー
自転車なので、スピードもジョギングしているくらいの速さだし、天井となる幌は下ろしているので、パークの景色をゆっくりじっくり見れる。また風を感じられるのも心地良い。オッケー

アフマット君、しっかりガイドもしてくれる。
「あそこに見えるビルは、ゴーストバスターズで使われたビルで、右側に見える遊園地は、冬になるとスケートリンクになるんだ。」
映画名を言われると、すぐにピンとくるので分かり易い。

映画やドラマの撮影によく使われる「ベセスダの噴水」で一休み


パークの中でジョギングやエクササイズをしている人は沢山いる。
エクササイズの場合、目立つのがパーソナルトレーナーの存在だ。


ここでも、パーソナルトレーナーと一緒にエクササイズ


その後、ボートハウスや池の近辺を周って、美術館へと向かう。
人力車は一般の道路を走ることも可能だ。
私達はマジソンアベニューからアップタウンへと進む。
おかげでマジソン・アップタウンのお店や人も、でじっくり堪能できてしまう。


メトロポリタン美術館のエジプシャン展の入り口
お気に入りの場所のひとつである。


メトロポリタンの場合、ルーブルと同様に、とにかくコレクションの量が多い。
毎回、沢山のコレクションの量に圧倒されて、全てを見切ったことはない。
自分の観たいパートに的を絞って、そこを徹底的に見学するのが一番だと感じる。

旦那さんは、マイセンなどの陶器がわりと好き、私はここではエジプト美術や近代美術に惹かれる。

ランチは現代美術館のレストランで取ることに。


しかし残念ながら、お目当ての"The Modern"は午後2時まで予約が一杯。しくしく
そこで、すぐに座ることが出来るカウンター席を選んだ。

私は「マッシュルームスープとラビオリ」、彼は「ステーキ・タルタル」をオーダー。
マッシュルーム・スープは案外美味。チョキ
しかし彼のタルタルは×だったようで、じっと私のスープを見ている。
(大体にして彼は、私が食べているものは、全て食べたがる人である)

仕方ないので、「がぶ飲みしないでね」と一言添えて、おすそ分け。

ランチを終えると、そそくさとエンパイアへと向かう。
観光客が増えたことやセキュリティ・チェックのせいもあるだろうが、予想通り入場には長い列が出来ている。
それを見越して、ネットでプリペイドの入場チケットを購入しておいた私。オッケー
チケット購入のため並んでいる人たちを尻目にどんどん進む。オホホホ

86階のデッキからは、マンハッタンが一望できる。
しかしながら、高所恐怖症の私は怖くて、遠くは見れても、真下を見ることができない。あうっ

でも、その時、いや~なものを観てしまった。

外で修理をしている人がいる!!!!!


エンパイアからの景色を楽しんだ後は、ダウンタウンへと移動。

どうしようかと相談した後、ミートパッキングエリアへ行くことにした。
元々は精肉工場だったエリアの開発が進んで、マンハッタンで最もヒップで人気のある場所となったそうだ。
アメリカのドラマや映画で時々出てくる。

行ってみると、あちこちに面白そうなショップやカフェ、レストランがあり、人が多い。
今取り壊し中で、開発を待っている敷地も目立つ。

少し周囲を歩いた後、喉が渇いたという旦那さんのリクエストもあり、Fig&Oliveというレストランへ入ってみた。
午後4時という中途半端な時間のためか、お客さんは数組しかいない。


私はシャンパンを、旦那さんは「ココナッツミルクとアボカドとライムのスープ」を頼む。
(昼食のときの私のスープが羨ましかったのだろうか)むむっ
なかなか、いい感じのお店である、清潔で清涼感がある。
お店の入り口には、沢山の種類のオリーブオイルが陳列してあり、販売もしているようだ。

ただし、スープは、ちょっと難しい味。きゅー
調味料や塩を一切使わずに仕上げていると思うのですが、苦味が強く塩気がない。
彼は少し飲んだが、その後、飲めなくなったようで、結局スープは半分以上残してしまった。しくしく

ここがどこか一目で分かる人は結構なドラマ"通"だと思います。


HBOのドラマ"SEX&THE CITY"で撮影に使われた、主人公「キャリー・ブラッドショー」の家の前です。(ドラマの中ではアップタウン・イーストサイドの設定ですが)
"なんてミーハー"と思いながらも行ってしまった!


ガイドブックにも掲載されているし、ツアーも組まれているので観光客が絶えないらしい。
でもこのとき、周りには誰もいなかったチョキチョキ


ガイドブックの掲載はストリートを間違えて記載しているので、現地に行ってみたものの、いまひとつ釈然としない感じがした。
うちの旦那さんは、「フミちゃん、ここ違うような気がするよ。」と言うし、う~んと悩んでいたら、偶然にも、"サラ・ジェシカ・パーカー"(キャリー役)の犬の散歩を請け負っているという男性と遭遇。
正しい場所を教えて貰い、発見できました。

余談ですが、彼はセレブのワンちゃん達専門に仕事を請け負っているようで、沢山の自宅の合鍵をジャラジャラとぶら下げていました。
ニューヨーカーって、本当に自分のためのプロフェッショナルが好きな人たちだと思います。
私の弁護士、私のカウンセラー、私のトレーナー、私のアシスタント、私の犬散歩係り、私のシェフなど、基本的にお金を持っている人たちが、お金を使える方法が沢山ある街なのだと思います。

でも、何だか、ちょっと興奮。ハート

近所には、やはり"SEX&THE CITY"で有名になったカップケーキのお店、"マグノリア・ベーカリー"があります。


可愛いカップケーキを2つ買って、ホテルのお部屋で食べることにしました。


東京で食べるスィーツよりかなり甘めですが、サクサクとドライな食感のスポンジケーキに、やや濃厚なクリームがマッチしていて、見た目よりも美味しかった。


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旅行 : 17:44 : comments (x) : trackback (x)
ニューヨークより 町はすっかりエコとオーガニック

時差ぼけで朝早くから目が覚めてしまった。しょぼん
(ちなみにスーツケースは午前4時に無事ホテルに届き、部屋まで運んで貰いました)

ボケボケの頭で、のろのろとリビングに出てみると、シャッキ~ン
パノラマに広がる窓からの眺めに感動ハートハート

ずっと、セントラルパークを見下ろせる部屋に
滞在したいと思っていたので、"トランプ"を選んで良かったと思った。


コーナーなので窓が多く、部屋が広く感じられる。

ここは、キッチンもついているので、すぐ側にある"ホール・フーズ"というテキサスからスタートしたマーケット(オーガニックによる食品や化粧品、サプリなど健康志向の顧客をターゲットに販売しているNYで人気のデリ&ストア)で買い物をして、食べることも出来る。オッケー

今日はマンハッタンのアップタウンからミッドタウンをゆっくり観ることにした。
相方は、アメリカの大学を見たことがないそうなので、まずはコロンビア大学に行くことに。

久しぶりに地下鉄に乗る。

昔は地下鉄の駅のブースの窓口で、”トークン"というコインのようなものを買って(確か1ドルで1トークだったような)、それを改札口の投入口に入れると、あの金属の棒がグルリと回転して、一人ずつ入れるようになっていたが、時代は変わりトークンではなく、メトロカードを購入するようになっている。
勝手が分からずまごまごしていると、後ろに並んでいるビジネスマンの二人組みが、パネルの操作を親切に教えてくれる。


コロンビア大学は、正門を入ると、芝生の中庭を囲むように、古いアメリカン・ゴシック様式の建物が権威を匂わすように静かに存在している。思わず懐かしい~と感じる。
しかし随分、増築と改修を行っているようで、以前と比較すると建物が増殖して広がったようだ。
6月という気候もあるが、深い緑の葉をたたえた樹木と、イキイキと咲く花が、古いレンガの建物とのコントラストで双方ともより綺麗に見える。
それぞれの建物の目的や名前について、旦那さんに説明したが、感動しぃの相方は、「アメリカの大学はすごいねぇ~」と、いちいち反応してくれるのが嬉しい。

大学や学生寮を一通り観た後、開発されて安全になったというハーレムの近辺に移動したが、どうも旦那さんの様子がおかしい。
ソワソワしていて落ち着きがない。歩いてレノックス通りに出る前に、「もうここは出よう」と言う。
住人達からジロジロ見られて、嫌な波動を感じたそうだ。
私はといえば、全く逆で"いや~、ハーレムも何だか開発されて、ブランド・ストアが沢山出店していて、随分変わったなぁ~。あの以前の突き刺すような住人の視線がないなぁ"と内心思っていた。

ハーレムはもともと、先に移住したオランダ系の住民が住んでいた地域でもあるので、通りを入って歩いてみれば、結構統一されて赴きのある、作りの良い古レンガのアパートがまだ残っているのだ。
それらの町も含めて、一緒に観て周ろうかと思っていたが、予定を変更し早くにハーレムを切り上げて、ミッドタウンに向かった。

タクシーは、ストリートを横切って街を下り、セントラルパークの北端まで下って走ると、左に折れてパーク・アヴェニューに入る。

そうすると、町の雰囲気がガラリと変わってくる。
アッパー・イースト・サイドのWASPで、保守的で高級そうなコンドミニアムやアパートメント、そしてそこの住人達が登場してくるからだ。この近辺はいわゆるセレブと言われる人たちが多く住んでいる。

47丁目まで降りてくると、タクシーは右折してフィフス・アベニューまで行く。
ちょうどダイヤモンドストリートの手前で止まって貰った。

車を降りると、両サイドに貴金属のショップが立ち並ぶ通りと出くわす。
ここもまた異質な世界だ。
超正統派のユダヤ系の商人たちが、彼らの伝統に従った服装と髪型で通りを歩いているからである。
丈の長いジャケットの黒のスーツと靴と長い髪。
そして白いワイシャツにネクタイ、黒の山高帽を被り、
顔には長いあごひげを伸ばした年配の男性、またはくるくると縦ロールに長く伸ばしたもみ上げをつけた男性が、そこかしこにいる。
ここにいると、違った時代の違った国にいるような気分になってくる。

そして、そのまま47丁目を東に向かって、ずっと進んでいく。
ワクワクしてきた。昔住んでいた51丁目のアパートに向かっているからである。
途中セントパトリックス教会に立ち寄り、更に20分程度歩くと、出た~にかっにかっにかっ
ありました。以前と変わらずにありました。懐かしい....

よく通っていた近所のイタリア料理屋はなくなっていたが、韓国人が経営するネイルサロンはあった!
店舗は儲かったせいなのか、改装して今風な感じになっている。
当時は1回行って、7ドル+チップだった。(本当に安い)
それに、中国系の夫婦が経営するクリーニング屋もまだ商売を続けている。
日々スニーカーとジーンズで過ごしていた、当時の記憶がまざまざと甦ってしまった。

旦那さんは私の横でしみじみと、「フミチンの歴史を感じるなぁ、何ともいえないね」と呟いていた。


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旅行 : 12:35 : comments (x) : trackback (x)
ニューヨークより 疲れたけど盛り上がった

このままずっと旋回し続けるのだろうか?

ユナイテッド航空の7866便に乗った私は、やや不安な気持ちで、JFK空港の上空辺りを着陸許可を待ってグルグル旋回している飛行機の窓から雲を見下ろしていた。
うちの旦那さんは、隣のシートでぐっすり眠っている。ZzzZzz

今日はNYに到着する日、しかも今晩は旦那さんのたっての希望で、新しいヤンキース・スタジアムで、ヤンキース対タンパ・ベイ・レイズの試合を観る予定である。
大の松井ファンの彼は、"新球場"と"松井のプレー"を、何としても見たいのだ。

しかしながら、私達がNYに滞在する日のうち、ヤンキースで試合があるのは今日だけ、後は全てアウェイである。

もし今日の試合を見逃すと、あとは観ることができない。

飛行機の到着時刻は、当初午後6時30分予定だった。
そして、試合の開始は午後7時05分から。

しかし、既にJFKの上空を旋回している時、時計は午後7時15分を越えている。しくしく
既に試合は始まっている....。

呑気に寝ているZzz旦那さんを横目に、一人ハラハラしながら着陸を待っていると、ようやく機長からランディングのアナウンスが流れ、飛行機は約1時間遅れで空港に到着した。(あ~、もう)

JFK空港には、既に"車"を手配済である。
バッゲージ・クレームを出た辺りで、私達を待っているはず。
荷物が出てくるまでの間、旦那さんを残して私は出口へと急ぐ汗、ドライバーを確認するためだ。
いたいた、とっても大きなドライバーさんである。100キロは超えているだろう。

「あなたがミセズ・バンドー?やっと来たの。俺、ここで1時間以上も待ってたんだよ~。どうするの?ホテル行くの?スタジアムへ行くの?」

時計を見るとすでに7時40分を過ぎている。
「先にスタジアムへ行って。7回のイニングまでに間に合うかどうか心配だけど、とにかく行くわ。」
*7回までに行かないと球場には入れない。

ドライバーと道路の混み状況や、まだ私達が荷物を受け取っていない状況などの話しをした後、再び荷物を待っている旦那さんのもとに、走って戻る。汗

すると、バッグ取り出しの回転台の上には乗客の荷物が見当たらず、今まで荷物を待って周りにいた乗客は誰もいない。
フロアに幾つかのバッグが残されたまま、人がいないのである。
そして、旦那さんがポツンと一人で所在なさげに立っている。

まずい....はうー とっさに嫌な予感が走った。

案の定、私達の荷物は「紛失」したようだ。

実は嫌な予感がしていたのだ、、。出発前に紛失する予感が走り、用心深くなった私は、思わずユナイテッドに問い合わせ、ワシントン・ダレス空港からの乗継ぎの際の紛失率と、ついでに遅延率も確認していた。
答えは、「大丈夫です。殆どそんなことはありません。」と、やや冷ややかな声で対応する女性オペレーター。
そのときにも嫌な予感が走った。(大体ユナイテッドの女性オペレーターって怖い感じの人が多い。)

そして気を取り直しつつ、空港内のユナイテッドのオフィスに行くと、近くの座席にいた見覚えのある乗客が何名かいて、紛失届けの手続きを取っている。
私達も手続きのため、彼らの後ろに並ぶことにした。

こういうとき、アメリカ人って紛失など慣れたもんなのだろう、だ~れも文句一つ言わず黙々と手続きをしている。
ユナイテッドの係り員だって、丁寧に対応こそすれ、絶対にお詫びなんかしない。

まぁ、工事にしろ修理にしろ、何事もきちんと約束通りになされることが少ないアメリカでは、日本ほど人がうるさくないのだとろう思う。
ホテル滞在中のクレームだって、日本人の方がずっと細かくて多いらしい。
しかもその場で言わず(言えないのか)、後でJTBのデスクか何かを通してクレームを言うらしいので、ホテルもその場で対処のしようがないと聞いたことがある。
日本の質が向上された過剰なサービスにすっかり慣れきった私達には、特に欧米系の海外のホテルは一流であっても、エっと驚くことがある。まぁ比較論となるが、日本人はせっかちでいちいち細かいのだろう。


ようやく順番が来たカウンターで、
「今晩私達のバッグは出てくるのかしら?」と私

「今晩出てきますよ。午後10時のフライトでNYに運ばれてきますから。」と係員。

ほんまかいな...
今晩ホテルに届けてくれる予定というが、かつての経験からあてにはならないと疑心暗鬼になる。
旦那さんは、バッグの紛失は初めての体験のようで、不安そうにしている。

手続きが終わると、すでに時計は午後8時を指している。

旦那さん、私、ドライバーの3人は、オフィスを出て、駐車場へと急ぐ。

ダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュダッシュ

駐車場へ着くと、
出た~、長い長い黒のストレッチ・リムジンが黒光りして留まっている。
リムジンだとは思っていたが、まさかこんなに長いものだったとは。むむっ

ドライバーは、高速道路に乗ると、ものすごいスピードで飛ばして、ブロンクスにあるスタジアムへ向かってくれる。
幸いにも道はそんなに混んでいない。
ラジオをつけると、ゲームは3回のイニングの途中で"3対3"である。
松井が出ているかは分からないが、何とか7回には間に合いそうだ。
脇の車をヒョイヒョイ抜けながら、20分くらいでスタジアムに到着した。

新スタジアムは、旧スタジアムに隣接している。
スタジアムの裏側に回ると、沢山のアパートメントが立ち並んでいる。

「この辺りの住人は、ヤンキースファンで越してきた連中なんだよ。皆プエルトリカンだけどね、アハハ」と笑って説明するドライバー。ドライバーも一見したところ、ヒスパニック系だが、メキシコよりなのかもしれない。

観戦後の待ち合わせのため、ドライバーと急いで携帯電話の番号を交換しあうと、私達は急いでスタジアムに入る。
4月にオープンしたばかりの真新しい球場の中は、野球ファンの熱気で溢れている。
立ち見が出来る通路にも、もっぱらヤンキースファンが楽しそうにワイワイと観戦している。

立見席からでも、ものすごく近い、よく見える!
それもそのはず、立見席も球場に近い階層にあり、しかもフェンスがとっても低い。
昔神宮球場のフェンスの低さに驚いたが、本当にヒョイと乗り越えられる高さだ。
芝もとっても綺麗。

私達が到着したときは、4回の裏、ヤンキースの打線である。
ちょうど、松井が打席に立っている。


この打席でフォアボールとなった松井は出塁したが、続く打席がセカンドゴロでゲッツー。

再び6回のイニングで打席に立つ松井。
残念ながら、内野ゴロで1塁アウトしくしく


打撃の交替時には、グランドの軽い清掃が入るが、YMCAなど楽しげな音楽が流れてくる。
それに合わせて、みなノリノリで踊る観客。
清掃員だって、音楽に合わせて動き出す。


私達も疲れもどこへやら、ヤンキース・ファンに混ざって応援し、YMCAも踊り一緒に楽しいノリを共有させて貰った。

ついでにスタジアムの中を探訪すると、選手のサイン入りのバットやボールなどを展示しているミュージアムや、グッズショップなどがある。グッズショップで、光物好きの私は、祈念にラメ入りのキラキラしたヤンキースのキャップを購入。


その後ショップでホットドッグを買って、二人でほおばりながら、再び応援。グー
ヤンキース打線は、その後6回と8回に、レッドソックスから移籍したSwisherとJeterがそれぞれホームランを打ち、5対3とリードし、そのまま勝利した。チョキ

私達は球場出口の混雑を避けて、少し早めに出口へ向かいながら、ドライバーに連絡を入れる。
出口のゲートを抜けて、待合せた場所へと進むと、「車」が見えてきた。

「祈念にストレッチ・リモー1枚撮ろう!」と思い立ち、
離れた高い道路脇からデジカメでパシャリとやっていると、
目ざとく見つけたドライバーが大きく手を振りながら、
「ハニー!ヘイ、クモォーン!急いで、急いで」と声をかける。
近づいてみると、警官が側にて、危うくチケットをきられるところ。
あぶない、あぶない。


試合の興奮も冷めやらぬまま、すぐに車に乗り込み、車ごと夜の帳に吸い込まれる私達。
混雑を避けて、ハイウェイを使わなかったため、アムステルダム・アヴェニューから、マンハッタンのまだ開発されていない"アップタウン"を抜けてホテルへと向かう。

何だか、綱渡りのような1日だったが、何とか新スタジアムでヤンキース戦を堪能。チョキ

"あ~良かった"と車の中でしみじみと思い、忙しかった1日を振返った。ねこ


旅行 : 16:48 : comments (x) : trackback (x)
もうすぐニューヨーク

ここのところ、振り続ける雨。
雨嫌いの私はウンザリしてしまうが、6月8日からのNYへの旅行のことを考えると、ニンマリとしてしまう。にこっ

雨ではあるが、5月30日(土)は、増上寺で「薪能」を知合いと一緒に観る予定。

増上寺近くに勤務する友人が、5名全員の分をまとめて購入したチケットはA席。
S席最前列は火の粉が飛んでくると言う窓口情報もあり、
友人は悩んだ末、火の粉がかからずよく見えるという、舞台の横にある指定席のA席を選んだらしい。
開演は5時30分からである。

今回、一緒に薪能を観る5名のうち2名は、5月に誕生日を迎えたバースディ・ガールである。
私と友人の二人で、丸ビルにあるコンランショップで待ち合わせて、二人への誕生日ギフトを選ぶことにした。

久しぶりの、丸ビルのコンランショップ

気をつけないと、危険、、、。あうっ
大体、買物好きの私は、新しくセンスの良いグッズを見ると欲しくなる癖がある。
「あら、あのクッションいいじゃない。そうそう、これって、うちのベッドのクッションの差し色として使えるわ~。このグラスも、、、」などど、購入に向けて、ドンドン自分で自分を説得する会話を頭の中で始めてしまう。

もうすぐ、ニューヨークへ行く予定である。
かの地へ行けば、買物や食事でドっとお金を使うはず..。
今からの買物はセーブしておきたいものである。
とまた、NY行きを思って、お店で一人ニンマリする。

ニンマリと自らを戒めながら、コンランの久しぶりに見るインテリアや雑貨には、チラ見だけであまり近寄らないことにする。

そういえば最近、住宅の購入を検討している友人は、ここのところ財布の紐が固い。
この半年近くずっとクッションを見ていると思うが、なかなか買おうとしない。
コンランでも、「ちょっと見てください。これいいと思いませんか!」と指差したので、購入するのかと思いきや、今回も見送るようである。
自宅を購入するまで、無駄遣いを控えているのかもしれない。むむっ
買物好きの私たち、両者共に本日は財布の紐が固いようである。

コンランとフランフランの2店を、巡りながら、二人へのプレゼントをようやく購入した私たちは、丸ビルのテラスでお茶を飲みながら休憩することに。

会話は、自然と目下ウキウキのニューヨーク旅行の話題となる。
ちなみに松井好きの家の旦那は、新しいヤンキース球場で、ぜひとも野球を見たいようである。しかしながら、ヤンキース・スタジアムでの試合は、ニューヨークに到着する夜しか行われていない。ヤンキー・スタジアムのサイトを見ると、あいにく滞在中は、全てアウェイでの試合である。しくしく
やむなく、18時30分にJFK空港に到着したら、そのままヤンキー・スタジアムに移動し、野球を観戦することにした。
しかしながら、大きな荷物を抱えての移動である。きゅー
面倒なのでホテルのコンシェルジェにメールを入れて相談したところ、スタジアムからの帰りはタクシーがなかなか拾えないらしい。リムジンを時間で雇い、空港→スタジアム→ホテルの移動を対応するのがベストだと思うという回答が返ってきた。

しかし、ニューヨークに支店のある会社に勤める件の友人によれば、リムジンのプライスも会社によって違うので、自分で探して予約をした方がお得だそうだ。

「バンドーさん、もうすぐニューヨークですよね!」とお茶を飲みながら友人は言う。
「ウフフフ..そうなのよ。もうすぐなのよ。」と顔が緩む。
「○ちゃん、この間、メールでのNYのリムジン情報ありがとね!早速、他の会社も調べてみようと思っている。」
(実際に調べてみると、ホテル手配だと1時間辺り95ドルだが、他にも1時間65ドルの会社もある。)
「いいですよねぇ~ニューヨーク。観光の予定とかどうするんですか?」
「大体は決めた。それとニューヨークはとりあえずレストランを2箇所予約したの。やっぱり話題になっているお店に行ってみたいからねぇ、フレンチの"アラン・デュカス"と、オーガニックで人気のある"ブルー・ヒル"に予約をしたのよ。」
「ふ~ん、だんだん盛り上がってきてますねぇ!」
「そうなのlove、昔住んでいた国連近くのアパートにも行ってみようかなぁと思ってる。すっごく懐かしいわぁハート

お茶を飲みながら、再びニューヨークに思いを馳せて、ニンマリである。にこっ

月月月月月月月月月月月月月

一服した後は、増上寺に向けて出発。
他の3人とは、薪能の会場入り口で合流した。



「薪能は、雨天のため中止」
その代わりに「増上寺本堂」に舞台にして演目を行うらしい。
しかも、チケットは完全指定となっていたが、急遽の会場変更でS席、A席としか書かれていない。
B席、C席の方々は、席がないのでキヤンセル。払い戻しという対応だったようだ。

阿弥陀如来が鎮座する本堂


本堂周りに座る観客


薪の炎の中での幻想的な薪能を楽しみにしていたので、会場が建物内に変更となったのはとても残念。
以前、遠い座席から「明治神宮」での薪能を鑑賞したことがあるのだが、素晴しかった。

しかしながら、何とか席の隙間をぬって、前列に座れたので、とても良いことが1つあった。
それは、わずかな照明に照らされた能の「衣装」を間近にじっくりと観ることが出来た点である。
私は、最後の演目の「紅葉狩」の"鬼役"の一人が、鬼への変身前の"美女役"として着ていた紅葉の模様をあしらった着物と、"平清盛役"の武者の着物の色使いが強く印象に残った。
能の衣装って、本当に何とも言えずため息が出るほど綺麗。love
古代色って言うんでしょうか。染めの色や色あわせがとても美しいと思います。
1着の衣装を作成するには、多大な時間がかかると思う。以前京都の西陣織の地区に行った時に、特別に公開していた古来より受け継がれてきた能の衣装を見たのだが、その緻密な刺繍や、色使いにうっとりと見入ってしまったことがある。

最後の演目「紅葉狩」は圧巻だった。
美しい女性達が、鬼に変身した後のあの迫力。鬼気迫るとはこのことかと思った。
舞台の上が、怪しく浮かび上がる沢山の鬼達に占拠された形となる。
真っ赤な髪と下からの光を浴びて浮かび上がる鬼の面、そして美しい衣装。
場面を盛りあげる掛け声、鼓、笛の音。
鬼を見て、刀の柄に手をかけ、何度か踏みとどまる平清盛。
しかし遂にその刀を振り下ろし、鬼を退治する清盛。
ゆっくりとした時の流れを感じさせる能の中で、美しく幻想的で迫力のある「ドラマ」であった。

帰り道、海外旅行もいいものだが、能のような日本の伝統的な芸能や美を鑑賞できる機会はやはり貴重だと感じた。


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イタリアより 西洋漢方?

エルボリステリア(西洋漢方ハーブ処方?)のIL GELSOを訪問。

コーディネイターのマキさんのご主人ジョゼッペのお婆さんの代から
ずっとお世話になっているところだそうです。



中に入ると、ズラリとハーブや、サプリなどが棚にならんでいます。

IL GELSOに置いてあるサプリや液体は、
全て、ドットーレ(医師)のブルーノ先生が調合しています。


こういったものに目のないW女史、興奮して
「あら、これ何?効能は何なんですか?
えっ、先生にその場で調合して頂くこともできるの?
私、絶対にお願いしたいです。
先生はどこ、どこですか!!」


なんて、ワイワイしてお店の中を物色中のところへ、
ちょうど、出かけていたブルーノ先生が戻ってきました。

W女史の迫力と熱意に圧倒されながら、
(大体どこの国に行っても、W女史、その押し出しで一目置かれます。)
ブルーノ先生、にっこり笑って、サーっとその場で
ハーブを調合してくれました。


喜ぶW女史


特に、ここの胃腸薬と、プロポリスはよく効くようで、
プロポリスは風邪の引きかけの時、
胃腸薬はワインを飲みすぎて胃がもたれたときにはピッタリなんだそうです。

以前、マキさんの知合いの日本人が、
喉を痛めて風邪を引きかけていたので、
ここのプロポリスを渡したらピタっと治ってしまったとのこと。うさぎ

後でその方、日本でプロポリスを購入したそうなんですけれど、
効き目が全く違うようで、こちらから買って送って貰ったそうです。

興味津々で私も早速、お奨めのものを購入してきました。

フィレンツェではサンタマリアノヴェッラ薬局にも立ち寄りましたが、
イタリアって、昔ならではの伝統に従ったレシピと製法で作られる
石鹸とかハーブとか、バイオダイナミクス農法とか色々あって
奥が深いです。

ブルーノ先生、年に何回かワークショップも開いていて、
彼の自宅に宿泊して受講できるそうです。

ひとしきり盛り上がって、各々ハーブやサプリを購入した後、
次の場所へと移動。

下の写真は移動する時に、オストゥーニの街を外側から見た時の写真です。


コーディネイターのマキさん、私達のリクエストに沿って本当に色々な所を
巡ってくれました。
ちなみに彼等の家もやはりオリーブ畑を所有しているので、
自宅で使うオリーブオイルは揚げ物にいたるまで
フレッシュなエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルだそうです。
贅沢~。ぽわわ

さて、私達はプーリアの地元ワイナリーへとやってきました。
ワイナリーのオーナーの息子さんが出て対応してくれましたが、
結構な数のボトルを出してくれました。(気前いいです)

アメリカのナパでも、もう殆どのワイナリーは有料ですが、
ここ、CANTINE DI MARCOでは全て無料でした。

ちなみに、ジョゼッペによれば、
ロゼ・ワインの発生の地は、ここプーリアだそうです。

ロゼだとちょっと甘めかなぁ~と思いつつ、トライしましたが
試飲したワインの中でも私が一番美味しいと感じたのはここのロゼでした。



その地を訪れてみて感じることは色々ありますが、
ここプーリアでは、人が本当に自然にスローライフを
送っているなぁと感じます。

街の中でずっと一日中、話しているリタイア後のおじさん達、
夜遅くまでずっと外に出て、延々と話し続ける男、女、子供(夏休みゆえ)、
昔から今に受け継がれている「地」の素材を使った伝統料理、
美味しいものを食べることが大好きでゆっくりと食事に時間をかける習慣、
ドアの鍵をかけ忘れても、ここなら大丈夫かなと思える平和さ、
中世的な変わらぬトゥルッリの建物、
目の前に広がる1000年の樹齢を越すオリーブ畑の海。

豊かな生活ですねぇ。


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イタリアより プーリア-アドリア海でウニを食べる

今日から、W女史が参加して三人の珍道中となりました。
長いスカーフを頭からかぶっている「謎の女人風」の女性がW女史です。
バンコック在住の女性経営者です。
(ちなみに、プーリアの人たちも必ず振返って見てました。)



プーリアの旅からは、日本人のプーリア在住の女性、
マキさんが案内してくれます。
(結婚してご主人とこちらで暮しているそうです)

ポリニャーノ・アマーレの岸壁の洞窟にあるというレストランを
目指したのですが、あいにく改装中で×
趣向を変えてレストランDa Tuccinoへ行くがここも× しくしく

それではということで、別の海辺のレストランを探そうということで移動

やってきました。
Alba Chiara(アルバキアラ)という海の家っぽいレストランへ
海辺ゆえ心地よい風が吹いています。
美味しいということで、日本の雑誌にも掲載されたことがあるそう。

ちなみに、ここのレストランをマキさんの旦那さんのジョゼッペは反対。
「僕は反対、あそこの親父は絶対に許せない。あいつは地元の恥だ」とはき捨てるように言う。

何でもレストランのオジサンがとってもイヤらし~い人だそうで、
以前、レストランに案内した若い日本人の女の子のお尻を
後ろから両手でムギュっとわしづかみしたそうです。がーん

確かに掴みたくなるほど、丸くて可愛いお尻だったそうですが、
お客さんのお尻を掴むイタリアの店主ってどういうこと?
そんな大胆なことして許されちゃうわけ?
とその話しを聞いてビックリ。

「どうする?」と、母とW女史に一応意見を聞くと、
一瞬間をおいたものの、「そんなの、まっ、美味しければいいんじゃない、お尻くらいどってことないわよ」
と、散々ランチを待たされているせいもあり、二人とも堂々たる貫禄で食い気を優先。
いやらしい親父だとしても、ご飯が美味しければよしということで"アルバキアラ"に決定。 

まずはアズーロビールで乾杯し、
目的のウニをまずは頼みます。
50個は頼んだでしょうか、ど~っと沢山のウニがお皿に乗って出てきます。
ちなみに日本のウニと比べるとずっと淡白で、パンにつけて食べるのがBestでした。
ちっちゃくパンをちぎって親指、人差し指、中指でつまみ、
ウニの殻の中をクルリとウニをさらうようにつけて食べるんです。
本当に軽く美味しく食べれるので1人20個位は簡単に食べれちゃいます。
マキさん曰く、こちらの方あのコッテリ濃厚なウニはあまり好まないそうです。


ついでに牡蠣やイカやムール貝、エビも頼みましたが、
こちらの人って、ムール貝も"生"で食べるんですね。


もう、何だかとっても嬉しくなって美味しくて
パクパクお替りしながら食べてしまいました。
そういえば、同じイタリアですがローマやフィレンツェと比べると
物価がまるで違うんですね。
ローマやフィレンツェの半分位の費用で食べれちゃいます。

最後はウニのパスタを頂きましたが、とっても薄味。
大阪出身のガイドのマキさんは、「うにのパスタ」は最高!といってましたが、
関東出身の私には、もう少し濃厚か、塩味が効いていた方が好みかもしれません。


楽しいお昼を食べた後、私達は、ロコロトンドという白い街に行きました。
プーリアではオストゥーニという街が白い街としてよく紹介されていますが、
ロコロトンドもやっぱり古くからある石灰岩で塗られた白い街なんですね。

ロコロトンドの街にいくと、玄関前や広場には人が沢山出ています。
繕いものをしている人や、広場でずっと仲間と話しているおじさん達。
そして歩いていると、皆が声をかけてきます。

信じられないくらい「親切」なんです、皆さん。

一度私達をどこかで見かけたらしいおばさんは、
私達が街を散策して歩いていると、寄って来てずっとイタリア語で
方角を指しながら、話しかけてきます。
(W女史がいますからリマーカブルなんでしょうが)

つまり、そのおばさん、私たちがどの家に滞在しているか知っているみたいで、
街は迷路のようになってますので、迷子にならないか心配だったんですね。
ずっと付いてきてくれて、遂に家の前まで案内してくれました。




私達は、その街の中に古くからある
石で出来ている家屋を改築した一軒屋に滞在しました。
(この辺り、どこももとは岩山をくり抜いて作られたお家が殆どです)
そして、どの家も本当に皆、同じ色で同じような外観をしているので、
気をつけないと迷子になります。

古~い、建物の中は、こんな風になっていました。
2ベッドルーム、2バスルームとキッチンとダイニングが付いています。
外見は古いですけれど、ジャグージが付いていたり、
中は清潔でとってもモダンです。
これで1泊1家210ユーロでしたから、とってもリーズナブル。







私達は、この日近くの八百屋さんとかスーパーに行って買物し、
キッチンでササっと簡単にイタリア料理を作って食べました。




旅行 : 12:20 : comments (x) : trackback (x)
イタリアより プーリアへ マッセリア・マルツァロッサ

一晩明けるとそこは天国でした。



昨日からローマを飛立ち、プーリア州へやってきました。
ホテルからのお迎えの車で、バーリ空港から1時間半以上のドライブを経て、漆黒の夜にチェックイン。
私達が滞在しているのは、農園主の館だった建物を改築し滞在客を受け入れている宿-マルツァロッサです。
青く澄んだ空と、白い建物、コントラストをなすブーゲンビリア、周りを取り囲む1000年の樹齢を越すオリーブの木。






同じイタリアですが、ローマやフィレンツェとは全く違う世界がここにはあります。

ホテルで出されるものは、地所の畑から取れたものも多く、お料理の大半はお野菜を中心としたものです。

坐骨神経痛を持つ母も、朝からすっかりご満悦で朝食を食べています。



太陽はギラギラと照り付けますが、建物の中に入るとヒンヤリとしてとても心地良いです。

マルツァロッサでは、希望すればプーリアの伝統料理を教えてくれます。
そのレシピは100以上あると言いますから、ずっと滞在していても毎日色々な料理を学べます。

私と母は、この日、プーリアの代表的なパスタ、オルキエッテの作り方を、厨房でシェフのアンナさんから教わります。
まずはアンナさんと畑に一緒にいって、元気なバジリコの葉をとってきます。
それから厨房へ。

セモリア粉をパーっと払うとアンナさんが手早く生地を練ってくれます。



すばやく生地を作り棒状に伸ばすと、今度はオルキエッテを、くるりくるりと器用に親指と人差し指を使って1個づつ作っていきます。
2秒に1個位でしょうか、早いです。オルキエッテは赤ちゃんの耳のように小さくて丸く、食感はプリプリっとした感じです。

形もナイフやフォーク、色々な道具も使って、ロール状にしたり、表面にデコボコを付けたり、沢山のヴァリエーションがあります。

アンナさんのやり方を学習したら、今度は私達の番です。
母と私で慣れないながらも何とか作製。沢山できたら、お湯を沸かして茹で上げます。(5分)
本来だと3時間は乾燥させた方が良いようです。
そこに刻んだ、摘みたてのバジリコとプーリアのトマト、オリーブオイル、塩、ペッパー、ドライハーブを絡めて頂きます。



うーん、美味しい。



旅行 : 11:12 : comments (x) : trackback (x)
イタリアより キヤロラインと再会

町のカフェでぼんやりと、人を観察するのは結構楽しいです。

特にローマの男の人のおしゃれには目が行きます。
小物やヘアスタイル、シャツの選びまで
ものすごーく吟味して気を使っているのが分かります。
ヒゲのそり方、残し方、自分に似合うメガネまで。

最近の調査によれば、イタリア人の男性と女性とでは、
男性の方が毎朝、ヘアセットにかける平均時間が長いそうです。
ローマに住む私の友人のキヤロラインが、もうウンザリという感じで教えてくれました。

彼女は、ローマの男性との間に女の子が生まれてから7年になります。

日本の大学に留学し卒業後、そのまま日本のテレビ局に勤めていて、
私の友達の縁で知り合って仲良くなった女性です。
私がしっている女性の中でも飛びぬけて正義感が強く、
行動力のある魅力的な女性で、
彼女といるとこちらが元気になります。
ただし、ファッションには殆ど興味がありません。

彼女曰く「子育てするにはローマって最悪な場所だと思う。
もうみんな見た目、見た目でものすごーく表面的なことばっかり。
キアラ(彼女の娘)も最近はお洒落に興味が出てきたみたいで
悪い影響を受けてると思う。自立した芯のある女性に育って欲しいのにねぇ。」

そう話しているキヤロラインの横で、キアラは好奇心一杯、
目をキラキラさせて、私のアクセサリーとネイルにジっと見入っています。

「バンドーさんのお母さんはどう思いますか?」とキヤロ

「そうねぇ、母親は必ず我が子に対して期待することはあるわよねぇ。
でもねぇ、なかなか、思うとおりにいかない。
その子の思ったとおりにしか、その子は生きないものなのよ。」

それ、私のこと???ねこねこ

久しぶりに再会したキヤロラインのちょっとした子育ての悩み。
会話の端々に、昔と変わらぬ信念の強さが垣間見えて、
変わってないなぁ~と、懐かしい感じがしました。
一緒によく出かけた頃のことを思い出しました。

その後、私達は一緒に食事をするのに、トラステヴェレへ移動。
トラステヴェレは小さなショップとレストランが建ち並ぶ可愛らしい町で。
昔の原宿っぽい感じがしました。

私達はその一角のキヤロラインが時々行っているオープンカフェでご飯を。
彼女は明日から撮影があり、朝からミラノへ向かうとのこと。
戻ったら北京オリンピックに向けて出発。

久しぶりの再会を祝して乾杯ワインワイン




旅行 : 20:14 : comments (x) : trackback (x)
イタリアより バチカンのガイドさん

いざヴァチカンへ!

それにしても、ローマもフィレンツェも暑い太陽太陽
ジリジリと照りつけるまぶしい太陽、硬いデコボコした石畳、
日中街中を観光するのはちょっとしんどいです。

ホテルのロビーで朝そんなことを思いながらガイドさんを待っていたら、
入り口の回転ドアからガイドさんが登場。

ムム、何とも目立つお方。
色鮮やかな赤毛を大きく膨らませ、赤に白のドット柄ワンピースの
多分50-60代の女性ガイドさん。
この方となら絶対にはぐれないかも。

「ヒュミ(彼女フミとは発音できません)、
はぐれずにヨア・マザーと一緒に必ずついてきてね。バチカンは人が多いですから」

勿論、絶対についていきま~す。

タクシーに乗りこみ、バチカンへ移動。
入り口に来ると、ゾっとするような光景が。

そう、このジリジリ照り付ける太陽の下、
人が並ぶ長蛇の列、その長さ300メートルはあるでしょうか。

するとガイドさん、すかさず、「いいこと、私にぴったりついてきて」と私達に告げるや、
ス~っと、長蛇の列を尻目に入り口近辺へ、、(大丈夫~?)
ドンドン、入り口へ近づき、エントランスのセキュリティーに目配せしたと思いきや
そのまま顔パスで入場にぱっ 



いいのかしら~と、日本人としては遠慮シィシィ付いていくと、建物の中も大混雑。
今度は入場チケット売り場が長蛇の列。

ここも彼女、スーっと別の団体チケット売場に移動。
ここで購入している人は皆さんガイドさん達。
そこへ彼女、いきなり一番先頭にいる若い男性ガイドの所へ突入。
(ゲゲ、何する気かしら?)

自分のなにやらIDみたいなものを見せながら、
「ちょっと宜しいかしらあなた、あなた何名分のチケット?
20名、そう、私は2名なの、そう2名、だから先に買わせてちょうだい。ありがとう。」

すごいわぁ~ぎょ

この2つの関門を通った後は、美術館に入場となるのですが、
美術館に入るのも大渋滞。
上のフロアにあがる階段の前で、
皆さんじっと我慢の子で、順番を待機中。

今度はガイドさん、そこは素通りして、
階段横の誰もいない、大きなエレベーターの前へ。
そしてボタンを押し、エレベーターにササっと乗り込むや、
「このエレベーター、実は身体障害者用なのよ。お母様、お膝が痛いんでしょう。」
としたり顔で、全ての関門を通過。

そして、上階で降りるとバチカン全体のアートを紹介してくれるブースへ移動。
このブースで説明を聞いた後、各展示室へ移動となります。

このブースでは大きな画像が出てくるモニターを元にガイドさんが説明をします。

ですので沢山のブースがあるのすが、ここもやっぱり混んでいて、
私達がガイドさんから説明を受けている後ろには、
後から到着した20名位のツアーが、じっと私達の動性に目を向けて待っています。

「ヒュミ、いいのよ、後ろなんて気にしなくても。
ここでの宗教的な意味や出来事を理解できなっかたら、
バチカンのアートの意義は分かりません。」ときっちりと説明をしてくれます。

後ろのガイドさんから「まだかしら」という小声での催促が来ても、
フンというそぶりとともに、シッシッ!と、手で追い払う。

「ヒュミ、あの人は資格を持っていないガイド、私とは違います。
私は国家で認められたバチカンの正式なガイドなんですよ。
そして私は、大学でも教えているプロフェッサーなんです。
私の使命は、皆さんにバチカン美術館の素晴らしさを皆さんに少しでも知ってもらうこと。」
と胸を張って答えるのでした。

そして、更にこう語ってくれました。
「私は、ほぼ毎日のように、ここへやってくるの。
でもね、毎回、必ずバチカンでは新しい発見があるのよ。」



この後も、ガイドさん、通常人が入れないプライベートな礼拝堂を見させて貰ったり、
アートについての詳しい見方や見所を説明をしてくれたり、
システィーナ礼拝堂では、立ち入り禁止のロープを外して、
「枢機卿しか座れないらしい椅子」を指して、
ここに座ってゆっくり礼拝堂で静かな時を過ごして下さいって言うし。
(そんなことして、いいの~?)セキュリティもOKって言ってるからいいんだろうけれどねぇ、、。

ともかくも、バチカンの絢爛豪華さに圧倒されたのと、
歴代の法王にまつわる裏話しのエピソードにも興味津々。
母と二人でイタリアの国家資格を持ったガイドさんのすごさを知った1日でした。




旅行 : 08:39 : comments (x) : trackback (x)
イタリアより エノテカ楽しい~

今晩は、ローマで人気のエノテカへ。

母に今晩はエノテカへ行かない?と誘うと、
「フミちゃん、エノテカってなーに?」と母。

「日本でいうと居酒屋みたいな所かなぁ。
カウンターがあってワインがグラスで色々飲めて、それで食事も出来る場所。」

「ふーん、あんまり重い食事は疲れるから、
軽い食事ができる場所ならどこでもいいわ」と母。

ホテルから近いスペイン広場にちょうどお洒落なエノテカを発見
「エノテカ・アンティーカ・ディ・ヴィア・デッラ・クローチェ」
店内も混雑していますが、外にもお客さんがあふれて楽しそうな感じです。



カウンターの席に座って、のどが渇いたという母のためにビールをオーダー。
私は赤ワインを頼み、トマトとルッコラのサラダ、そしてパルマ産のハムをオーダー。

まずは楽しかった1日にカンパーイワイン

お店でかけている音楽も結構イケてる感じでまずますの雰囲気。

母は、トマトの美味しさに感動。
「このトマト、ものすごく美味しいわぁ。味がしっかりしていて、
懐かしいような、、アラ本当に美味しい。」

私が2杯目のワインを頼む頃に、隣に黒人の女性と男性2人の3人の人たちがやってきました。
NGOの団体で働いている人たちのようで、オフィスがこの店からも近いようです。
どうやら黒人の女性が、出張できている二人を案内してきたようです。

「いいこと、このお店は、ローマでNO1のお店よ、
ワインも音楽も料理も最高、エノテカでは何たってここがベストよ」

「うちの母は、エノテカ初デビュー、初めて来たのよ」

「へぇ~、ラッキーね。初めての場所がここなんて、どう?気に入ったかしら?」

「何だかよくわからないけれど、お食事が美味しくて楽しい場所ねぇ」と母。

隣同士が気さくに話せるエノテカはやっぱり楽しいですね。

ローマの夜はこれからドンドン更に明るく楽しく盛り上がっていくのでした。




旅行 : 20:08 : comments (x) : trackback (x)
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