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ニューヨークより 人力車でスイスイ~アラン・デュカスまで

ハートNYに着てから、毎朝、相方は10分間の瞑想が日課となっている。
パークを見下ろしながらなので、やろうという気持ちになるのだろう。

都会での観光には、夫婦げんかが時々入る。
これがリゾートだと、二人とも観光というよりも、ダラダラが目的なので意見の衝突は少ない。
本日も、私は"美術館"へ行きたい、彼は"蝋人形館"へ行きたいで揉めた。
「NYに来て、わざわざ蝋人形館へ行くことはないでしょ~」
「ここの蝋人形館は、すごくいいらしんだ、質が高いんだよ、フミちゃん」
「やだ~蝋人形に質なんて求めない。趣味わる~、だったら一人で行ってよぉ。」
「分かったよ、じゃ~一人で行くよ。」

と言いながらも、結構慎重な相方は、一人で行って迷子になるのが怖いらしい。ひよこ
しばらくすると、「僕も美術館に行く。」と意見を変えた。いぬ

私も譲歩して、エンパイア・ステート・ビルに付き合うことで折り合いをつけた。
(元々行くことは決まっているので、譲歩にはならない気もするが)

男と女、ちょっとこの辺り、"何を求めるか"の感覚が違うと毎度感じる。
これが女同士、仲良しの友人との旅だと行きたい場所で揉めることはあまりない。むむっ

まずは、セントラルパークを抜けてメトロポリタン美術館へことにした。


時間の短縮もかねて、セントラルパークを抜けるのは、興味津々の"人力車"を使ってみることにした。
ドライバーは、トルコからの留学生のアフマット君


人力車は思った以上に快適。オッケー
自転車なので、スピードもジョギングしているくらいの速さだし、天井となる幌は下ろしているので、パークの景色をゆっくりじっくり見れる。また風を感じられるのも心地良い。オッケー

アフマット君、しっかりガイドもしてくれる。
「あそこに見えるビルは、ゴーストバスターズで使われたビルで、右側に見える遊園地は、冬になるとスケートリンクになるんだ。」
映画名を言われると、すぐにピンとくるので分かり易い。

映画やドラマの撮影によく使われる「ベセスダの噴水」で一休み


パークの中でジョギングやエクササイズをしている人は沢山いる。
エクササイズの場合、目立つのがパーソナルトレーナーの存在だ。


ここでも、パーソナルトレーナーと一緒にエクササイズ


その後、ボートハウスや池の近辺を周って、美術館へと向かう。
人力車は一般の道路を走ることも可能だ。
私達はマジソンアベニューからアップタウンへと進む。
おかげでマジソン・アップタウンのお店や人も、でじっくり堪能できてしまう。


メトロポリタン美術館のエジプシャン展の入り口
お気に入りの場所のひとつである。


メトロポリタンの場合、ルーブルと同様に、とにかくコレクションの量が多い。
毎回、沢山のコレクションの量に圧倒されて、全てを見切ったことはない。
自分の観たいパートに的を絞って、そこを徹底的に見学するのが一番だと感じる。

旦那さんは、マイセンなどの陶器がわりと好き、私はここではエジプト美術や近代美術に惹かれる。

ランチは現代美術館のレストランで取ることに。


しかし残念ながら、お目当ての"The Modern"は午後2時まで予約が一杯。しくしく
そこで、すぐに座ることが出来るカウンター席を選んだ。

私は「マッシュルームスープとラビオリ」、彼は「ステーキ・タルタル」をオーダー。
マッシュルーム・スープは案外美味。チョキ
しかし彼のタルタルは×だったようで、じっと私のスープを見ている。
(大体にして彼は、私が食べているものは、全て食べたがる人である)

仕方ないので、「がぶ飲みしないでね」と一言添えて、おすそ分け。

ランチを終えると、そそくさとエンパイアへと向かう。
観光客が増えたことやセキュリティ・チェックのせいもあるだろうが、予想通り入場には長い列が出来ている。
それを見越して、ネットでプリペイドの入場チケットを購入しておいた私。オッケー
チケット購入のため並んでいる人たちを尻目にどんどん進む。オホホホ

86階のデッキからは、マンハッタンが一望できる。
しかしながら、高所恐怖症の私は怖くて、遠くは見れても、真下を見ることができない。あうっ

でも、その時、いや~なものを観てしまった。

外で修理をしている人がいる!!!!!


エンパイアからの景色を楽しんだ後は、ダウンタウンへと移動。

どうしようかと相談した後、ミートパッキングエリアへ行くことにした。
元々は精肉工場だったエリアの開発が進んで、マンハッタンで最もヒップで人気のある場所となったそうだ。
アメリカのドラマや映画で時々出てくる。

行ってみると、あちこちに面白そうなショップやカフェ、レストランがあり、人が多い。
今取り壊し中で、開発を待っている敷地も目立つ。

少し周囲を歩いた後、喉が渇いたという旦那さんのリクエストもあり、Fig&Oliveというレストランへ入ってみた。
午後4時という中途半端な時間のためか、お客さんは数組しかいない。


私はシャンパンを、旦那さんは「ココナッツミルクとアボカドとライムのスープ」を頼む。
(昼食のときの私のスープが羨ましかったのだろうか)むむっ
なかなか、いい感じのお店である、清潔で清涼感がある。
お店の入り口には、沢山の種類のオリーブオイルが陳列してあり、販売もしているようだ。

ただし、スープは、ちょっと難しい味。きゅー
調味料や塩を一切使わずに仕上げていると思うのですが、苦味が強く塩気がない。
彼は少し飲んだが、その後、飲めなくなったようで、結局スープは半分以上残してしまった。しくしく

ここがどこか一目で分かる人は結構なドラマ"通"だと思います。


HBOのドラマ"SEX&THE CITY"で撮影に使われた、主人公「キャリー・ブラッドショー」の家の前です。(ドラマの中ではアップタウン・イーストサイドの設定ですが)
"なんてミーハー"と思いながらも行ってしまった!


ガイドブックにも掲載されているし、ツアーも組まれているので観光客が絶えないらしい。
でもこのとき、周りには誰もいなかったチョキチョキ


ガイドブックの掲載はストリートを間違えて記載しているので、現地に行ってみたものの、いまひとつ釈然としない感じがした。
うちの旦那さんは、「フミちゃん、ここ違うような気がするよ。」と言うし、う~んと悩んでいたら、偶然にも、"サラ・ジェシカ・パーカー"(キャリー役)の犬の散歩を請け負っているという男性と遭遇。
正しい場所を教えて貰い、発見できました。

余談ですが、彼はセレブのワンちゃん達専門に仕事を請け負っているようで、沢山の自宅の合鍵をジャラジャラとぶら下げていました。
ニューヨーカーって、本当に自分のためのプロフェッショナルが好きな人たちだと思います。
私の弁護士、私のカウンセラー、私のトレーナー、私のアシスタント、私の犬散歩係り、私のシェフなど、基本的にお金を持っている人たちが、お金を使える方法が沢山ある街なのだと思います。

でも、何だか、ちょっと興奮。ハート

近所には、やはり"SEX&THE CITY"で有名になったカップケーキのお店、"マグノリア・ベーカリー"があります。


可愛いカップケーキを2つ買って、ホテルのお部屋で食べることにしました。


東京で食べるスィーツよりかなり甘めですが、サクサクとドライな食感のスポンジケーキに、やや濃厚なクリームがマッチしていて、見た目よりも美味しかった。


夕食は"アラン・デュカス"を選んだ。
セント・レジス・ホテルにあるフレンチ・キュイジーヌのレストランである。

クラッシックな内装にモダンな要素を取り入れた店内


ワイン・メニューを見ながら何を頼もうか、あれこれと悩む。
結局、白をグラスで頼んだ後に、ソムリエお薦めの赤ワインをボトルで頼むことにした。
そして食事の内容も決める。

オーダー後、まずはお通しの一品
口の中に入れるとシュワっとなくなるような、すごく軽いムース


Citrus Marinated Hamachi ハマチのマリネー シトラス
レモンでマリネした淡白な白身に、コリアンダーやセロリなどのハーブの香りがほのかにして美味しい。
自宅では出来るようで出来ない繊細な一品


Green Asparagus グリーン・アスパラガス
この中に、ポルチーニとよく似た香りを出すキノコが入っていて??と思っていたら、フランス産の"モレル"というキノコだそう。
この香りがソースを引き立てるので、鮮度の良いアスパラの香りとすごくマッチしていて美味
調べてみるとアメリカで1パウンド(450g)50-60ドル位するらしい。お高い。


Sauteed Duck Foie Gras あひるのフォアグラのソテー
当たり前ですがまったく臭みもなく、しつこ過ぎず、美味しいフォアグラでした。


Grenadin Of Milk Fed Veal 子牛のステーキ グレナディン風味
柔らかい肉の味もソースも軽い...軽すぎて私には少し物足りなかったかも..。


Prime Beef Rib-EYE"AU SAUTOIR" 極上牛ロースのステーキ
こちらの方が、期待していた食感と味だった。


付け合せのポテト
ただしこのポテト、薄い皮のみをフライにしていて、中身は空っぽ。不思議~
でもこのポテトだと、ものすごく軽くてサクサクしていて、ポテトの風味を味わっても、お腹に重くたまりません。
ダイエット中の方に、とても良いと思いました。
一体、どうやって作っているのかしら??



当初は、もっと重いフランス料理を想像していたのですが、思いのほかあっさりとした内容で、日本人の私達的にはピッタリ合っていたと思います。
一皿の内容は、ソースにしろ素材の扱い方にしろ、繊細で微妙に複雑で、新しい味覚として整えているので、NYのフレンチのイメージがすっかり変わってしまいました。

もしかしたら、やはりこの数年海外で活躍している「鮨」や「和食」の料理人の影響は、見逃せないと思います。
ヘルシーな傾向が強まると、自然と料理は、「鮮度が良く、薄味で、素材の良さを引き立てる」和食に向かうと思います。

アラン・デュカスでの夕食後も、胃も体も軽く快調なので、私達は歩いて近くにある"プラザ・ホテル"のバー、"オーク・バー"でカクテルを飲むことにしました。


やや酔いが周った頃、セントラルパークを抜けて、ホテルへと歩いて帰ることに。
時計を見ると、午前12時を少し過ぎている。
(以前のNYだったら、この時間、日本人のカップル同士で、ほろ酔い気分でそぞろ歩くなんて、とてもとても..しょぼん、安全になるって本当にいいことだわと実感オッケー

そぞろ歩きをした、パークの中は、暗闇で抱き合うゲイ・カップル、見つめあう男女のカップル、ヨガにいそしむ女性、犬と散歩する人、ジョギングする男性など、結構人がいます。
NYって本当に多様で面白い街だわん。

旅行 : 17:44 : comments (x) : trackback (x)
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