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2009-04-29 Wed
「世の中、常ならず」
私たちの人生も、変化のまったくないことなどあり得ない。
朝髪の毛をブローして髪型がキマッっていたって、表に出たら雨が降ってきて最悪~!な状態だってよくあること。
一生この人と離れたくないと思った恋人だって、今になれば、「なんであの人を?」なんていうのもある。
だが、幸せの真っ只中にいるとき、ふと願う
「あ~この瞬間が、ずっと続くといいのに....」と。
自分の身のまわりでも、変化は次々と起きる。
しかも、自分にとっては決して望ましくない変化も含めてである。
ストレス社会と言われるが、
「現代に生きる女」は、昔よりも選択肢も増えるがストレスも増える。
ある知合いの女性は、最近好きな人をあきらめたらしい。
(なんとなく沈んで見えるのは、そのせいかと気づく。)
今まで好きな男性は、自分よりも、男性側がより自分を好きでいてくれるタイプだったそうだ。彼女はいつも自分の側にいてくれる男性でないと駄目らしい。
が、今回は母親の薦めもあって、なかなか自分の側にいてくれない男性を選んだそうだ。でも、仕事が忙しいからと月に一度しか会ってくれず、電話も酔った時しか、かけてこない。しかも次の日には、必ず「昨日はごめんね。」と言って誤ってくるのが、このうえなく不快だったそうである。(よく分かる)そして最近ついに、その男性との未来を考えるのを止めた。
仲の良い友人は、今日、手術の予定である。
想像していたよりも、大きな手術となることが分かり、本人も覚悟を決めて昨日入院。
今日は彼女の母が付き添うが、明日は私が彼女の様子を見舞う予定。1ヶ月は安静が必要だそうだ。
昨晩食事した友人は、この不況のあおりを受けて、会社の業績が急降下。
昨年、部署を異動したばかりだが、仕事がなくなることを想定し、真剣に今後のことを考え始めている。
知合いの女性は、最近、夫が冷たくなり、先週は結婚記念日だというのに、会社の女の子達と飲み会に出かけてしまったらしい。愛に生きるタイプの女性ゆえ、旦那の優しくない行動に、とても寂しい気持ちに陥ってしまったらしい。先日は離婚について語っていた。
書き出してみれば、悩ましい出来事って誰にでもあるものだと思う。
私にだって勿論ある。
悲しかったり、悩ましいことはできるだけ避けたいと願う。
がしかし、それらは必ずやってくる。
程度の違いこそあれ、必ず誰にでも降りかかってくる。
当たり前のことなんだが、あえて問いたい
「一体、人にはなぜ悲しかったり、悩ましい出来事が起るんだろうか?」
私たちが成長するため?
「輪廻転生」を信じれば、ある程度運命は定まっているということになる。
"スピリチュアル・カウンセラー"だったら、きっとこういうだろう。
「あなたが、出会う課題や難題は、私たちの魂が成長するための試練です。その試練を乗り越えることを通して、あなたの魂のステージはより上がっていくのですよ。」と
その考え方にはおおむね反対しない。
いずれにせよ、私たちがその課題と正面から向き合い、何らかの形で乗り越えれば、人として成長できることは間違いがないからである。
そう頭で理解していても、「変化による苦しみ」にあるときには、そうそう平常心ではいられないものだ。
ニッカリ笑って「こんな苦しみを味わって成長できるんだから、本当に私って幸せもの!」な~んて本気ですぐに思えるもんじゃない。
ヒタヒタと押し寄せる苦しい感情とかストレスやショックを、とにかく掃きだしたいと思うのが普通だろう。
だからこそ、大抵の人は、苦しみの真っ只中にいる時に、誰かにこの気持ちをわかって欲しいとか、ぶつけたいと思うのだろう。
その点、メールがあることで、便利になったことがある。
皆忙しいから、すぐに会って話したいと思っても、なかなかそう都合よくはいかない。
また、電話だと友人と繋がらない可能性があったりする。
メールを通して、相談に乗ってもらえる誰かに、手紙として書くことで、言葉にならなかった感情が整理されて案外スッキリすることがよくある。
そして、私の場合、嫌な感情を掃きだすのに、以下のようなステップを踏むことがある。
Step1「私はつらい!!!なんて不幸!!」と自分に言い放ち、辛い気持ちを思いっきり味わう、泣く。
つまり避けたい、いや~な感情に飛び込み一体化しちゃう。
しばらくすると感情の嵐が過ぎ去り、静けさが戻ってくる(問題の深さによって時間も変わる)
Step2「でも、これってエピソードの山場に来ているのよ、ハッピーエンディングの直前の兆しだわ!」と自分に語りかける。
根拠はないが、こういうことで、何だかすこし気が楽になる。
Step3「苦しみが大きいほど、幸福感は大きくなるはず、だから今は耐えるのよぉ~!」と最後に自分を叱咤激励する。
そして、キっと上を見上げて深呼吸する。
(側でこのプロセスを見ている人は、疲れると思う。)
これで色々とあれこれ考えるよりも、案外次の日の寝覚めもよく、スッキリとし、次の日の朝に、ふとよいアイディアが浮かんだりする。
あれこれ考えて、もっと落ち込んだり、妄想で感情がエスカレートすることってあるからねぇ。
「幸福感」も永久に持続しないが、「苦痛」もまた永久に持続しない。
さて、「私達には、一体なぜ悩ましい問題が降りかかるのか?」
ここは、あえて「運命」とか「魂の成長のため」というスピリチュアルな回答は避けたい。
私は思う。
「私達に、悩ましい問題が降りかかるのは、時に自分がそれを呼び寄せているのだと。それはきっと苦しいことの後には、楽がやって来ることを、私達はどこかで知っているから。」
by bandoh
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