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2010-09-01 Wed
「実は入籍する予定なんです....」
というおめでたい告白メールを、友人女性42歳から貰って、とっても驚いてしまった。
彼女の近況を聴くのも久しぶりながら、結婚というビッグイベントが起き上がっていたなんて!とかなりビックリ。
しかし、前回一緒にご飯を食べた時に、彼女は結婚のための活動をしていると言っていたので、なんでこんなに自分は驚いたのだろうと我ながら考えてしまった。
思うに、まずは40歳を過ぎた女性の結婚が決まるということが、本当に少なくて希少なのだと思う。
さらに、前回、彼女と食事したときの記憶を呼び起こせば、幾つか思い出されることがある。
彼女は確か当時ネットでの結婚紹介所に幾つか登録していて、そのマッチメーカーが一向に彼女のお相手を紹介してこないことに憤慨していた。
「あんなに高いお金を取っているのに詐欺よ!」と怒っていた。
私は彼女のその言葉から、紹介所に登録している結婚志望の男性でも、30代後半を迎えた女性をお相手として許容する人は、あまりいないのだと解釈したように思う。
そして、彼女が入社以来転職せずに、同じ会社に勤めているという事実が、
「社内での恋愛→そして結婚は、もういかんせん無理でしょう」という解釈を私に無意識ながら与えている。
もう一つ加えれば、彼女の仕事は夜遅いことも多く、デートや出会いのチャンスも逃しがちでもある。
だから、結論としては、友人女性の結婚はかなり難しい...と思っていたのだと思う。
しかしながら、そんな険しい道を乗り越えて、彼女は遂に結婚相手と出会い、結婚を決めた。
本当におめでたい話しで、驚きのあとには、わがことのような嬉しさがこみ上げてきた。
さて、気になるお相手との出会いを聴くと、
結論からいえば、お見合いだったらしい。
しかし、その経緯がとってもユニークで運命的でもある。
そもそも、彼女はネットの紹介所以降、色々とあって結婚への夢も願望もすっかり薄れていたらしい。
そんな頃、彼女の母親が、まだお嫁に行っていない彼女の妹をなんとか片付けようと、
結婚紹介所へいったところ、紆余曲折があり、妹ではなく彼女がお見合いすることになったそうだ。
実はそんなに気乗りのしなかった彼女だが、相談所の相談員が彼女とご縁のある人だったことから、
失礼のなきようにと、お見合いに関する本なども読み、義理を果たすつもりで出かけたそうである。
しかし、まったく期待もなく会ってみたら、現れた男性とかなりウマがあう、
いや、それ以上に相性バッチリで、一緒にいると楽しくてかなり笑えるらしい。
そして気が付くと、週末婚+週日婚、つまり四六時中一緒にいるようになり、入籍を決めた。
お相手は、彼女より7つ年上で初婚だそうである。ちなみに年収は彼女の方が高いらしいが、彼女は気にならないとのこと。
さて、もう一つのおめでたいお話し。
今年結婚した男性の友人は53歳で、3回目の結婚である。
結婚も3回目ともなると、周りはあまり盛り上がらなかったりするが、
彼自身は目下幸せの真っ只中にいる。
「3度目の結婚にして、ようやく上手く行く相手に出会った」と宣言している。
彼の現奥様については、恋愛中の頃から話しを聴いていたが、彼女はボーイッシュで可愛いタイプの女性で、実は彼の好みのタイプの色っぽい美人ではないとのこと。
しかし先週電話で、
「今回の結婚で思ったことはさぁ、結婚って性格が大事、やっぱり相性だと思うんだよね。相性がよければ、無理せずに上手く行くよ、楽しいよぉ」と笑って言った。
この42歳女性と53歳男性の友人の結婚から、幸せな結婚3回説をふと思い出してしまった。
1度目の結婚はうんと若い時に、情熱と性欲に任せて相手を選び、
その後2度目の結婚は、正しい家庭を築くためにまっとうな安定したよき伴侶を選び、
最後の3度目の結婚は、子育ても仕事も終わり人生の責任を果たした後なので、一緒にいて共に笑える楽しい相手を選んで結婚するといい
という説である。
3回結婚するというのは、なかなか出来ることではないが、
1度目は10代や20代中盤までの間に結婚する人、2度目は20代中盤以降から30代全般で結婚する人、3度目は30代後半以降に結婚する人と置き換えてみると、なんとなく当てはまるように思う。
40歳を過ぎて結婚へと向かうカップルは、もしかしたら無意識にも、両者とも相手の見た目や財力/地位以上に、自分とウマのあう(笑いのつぼが一緒など)相手を、選ぶ傾向が高いのではなかろうか?
いい変えれば、40過ぎて、楽しい結婚ができる男女は、見た目や財力/地位にとらわれることなく、性格的な相性の良さを優先できる「幸せに向かう本能」を発揮できる男女なのではないかとも思ってしまった。
40歳過ぎた独身男女が、この「幸せ結婚に向かう本能」を発揮するには、余計な雑念、計算や思考を捨て去ることが必要なのではないだろうか。
つまり、42歳女性友人のように、結婚に向かってもう駄目と思えるまで色々とチャレンジしてみる、
または53歳男性友人のように、これでもかというくらい沢山の恋愛と壊れる結婚をしてみる、
つまり、仏陀の悟りではないけれど、あらゆることにトライして"もう駄目、限界"というところまでいくと、余計な念が消え去り、雲の合間から太陽の光が差し込むように、本来持っている幸せ結婚に向かう本能が目覚めて→相手を照らし出すのではないだろうか?
な~んてことを考えていると、奥深くて実に楽しい。
by bandoh
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