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ライフコーチング 使命ある生き方

週末に会った知り合いが持っている「本」のタイトルが焼きついた。

昨年一度私も買おうとしたが、手に取ったものの棚に戻した本だったからである。

これも何かの縁かもしれないと思い、やはり本日書店で購入することに。

本の題名は「奇跡のリンゴりんご

無農薬のりんご栽培に成功した話しなのだが、とても心を揺さぶられてしまった。
私たちがこれからの時代、生きていくための指針となる内容だと感じました。

この本の木村さん、写真のとおり前歯がなくてあれ?と思ったりしますが、
本を読んでみて「すごい!こんな人滅多にいない!」と思いました。チョキオッケーハート



上記写真の青森のりんご農家の木村秋則さんを取材し、まとめられたものですが、私自身の仕事にもあてはめて考えたい事柄が沢山含まれていました。

他の作物と違って、りんごを無農薬で育てるということは常識では考えられないことで、実際に取り掛かると予想を超えた壁と苦労が木村さんにのしかかって来ます。
本当にリンゴ農家は農薬を使っていても大変な思いをしながら、毎年りんごを育てていることを知りました。

最後は読んでいて、木村さんには、これから石油資源などが枯渇していく状況の中で、私たちが今後どう自然と対峙していくかの姿勢を、世間の人に示す役割があったのではないかと感じてしまいました。

またそれは、農業に関わらず、人の育成や、医療の分野にも応用して考えられる視点が含まれていると感じます。

私の仕事も、働いている人の中にある潜在的な能力や意欲を引き出すこと。
あくまでも私の力で何とかするのではなく、相手の力で成長し伸びていくことを促す。
「主役」は相手です。
この本を読んでいて、「謙虚であるべし」と、強くそれらのことを実感しました。

ふと、この本を読んでいて、ビオディナミで栽培されているワインのことを思い出しました。
ビオディナミ農法(英語ではバイオダイナミクス農法と言います)は、オーストリアの哲学者のルドルフ・シュタイナーが行った1920年代の一連の講義をルーツとしています。シュタイナーは精神科学というべき「人智学」を提唱していますが、晩年になって農業に目をむけ、「農業再生のための精神的基礎」を説いています。

畑を"一個の生命体"として捉える考え方が共通していると思いましたが、それはビオディナミにしろ木村さんのりんご畑にしろ、土が要となっていて、人為的に作られた"自然ではない畑"を、極力自然のサイクルに近づけ継続可能なものにしていく調整を人間が行っていくという点があげられると思います。

ただし、木村さんには、欧米のビオディナミの実践者の方々が持っていないであろう何かを感じさせられるんですよねぇ~。
何か日本人独特の謙虚さとでも言うのでしょうか....。

京都の桜守の"佐野藤右衛門"さんに通じる何かが....。

言葉ではうまく表現できないのですが、徹底した職人気質、勤勉さ、繊細さ、森羅万象に神が宿ると信ずる心、純粋さ、人の良さ、やさしさなどなど、日本人にしか体現できないもののようにも感じます。

仕事を通して、やっぱり私も世の中に貢献したいものですねこねこねこハート







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