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2009-01-24 Sat
致知出版主催の講演会、「今をどう生きるのか?」に参加。
五木寛之さんと松原泰道さんのお二人による講演です。
「致知出版」の創刊30周年の新春企画とあって、結構力をいれたイベントだろうと思います。
私は開講のギリギリの時間に到着したのですが、
東京プリンスの大きな「鳳凰の間」に、既に約1000名の参加者が集っていました。
会場には髪に白いものが混じっている方が数多く座っていて、アラ50、アラ60のパワーを感じました。
松原さんも五木さんも、共に「仏道」を中心にしながら色々とお話しをされていたのですが、今のような先がまったっく見えない時代だからこそ、その内容が私たちに響くのだと感じました。
個人的には、改めて「宗教」とは、何か特別に行うものではなく、私たちがより良く生きていくための日常の生き方、心のあり方を示す道なのだと思いました。
特に「松原泰道」さんのお話しは、聞いていると「心が温かくなり、希望と勇気が湧いてくる」ような素晴しい内容でした。
松原さん自身のお人柄だと思いますが、謙虚で優しい語り口で親しみやすく話しをされます。まるで、松原さんのご自宅の居間で松原さんを囲んで、話しを聞いているような気持ちになります。
決して偉ぶらず、上から押し付ける感じもなく、101歳という人生の大先輩でありながら、非常に可愛らしくチャーミングな方だと感じました。
苦しい時代において、庶民に近づき、対話によって苦しみを少しでも救おうとした昔の仏教のお坊さんとは、こういう感じだったのではなかろうかと感じてしまいました。
そして更に素晴しい点は、松原さんは、お釈迦様が説いた仏道の深い意味を、誰にでも分かるように、分かりやすく話しをされることです。
私がメッセージとして強く受け取ったことは、この「逆境の世をどう生きていくのか」ということについてです。
松原さんは、「逆境の世においては、"依頼心"を捨てなくてはならない。」と言います。
つまり、依頼心を捨てるとは、苦しくとも問題から逃げずに向き合って受け入れていくことであり、向き合うことによってその苦しみを超えることができる。
そのためには、儒教の格言に「まことに日に新たにせば、日々新た、また日に新たならん」とありますが、
同じ日は二度とは訪れないもので、快晴の日であろうと、風の日であろうと、雨の日であろうと、日を迎えられることに感謝をし、感動する心を持って一生懸命に生きることが大事である。
そして、その中で毎日少しでも成長する、1日1日進歩することを意識することが大事なのだろうと思います。
逆境は、自らを鍛えてくれる成長させてくれる機会である。
そして、私たちが困難な道を進む時、自らを支える「杖」があれば、私たちはその道を前進していくことができる。
私たちが困難な人生を歩むとき、自分を支える「杖」となる言葉、「杖言葉」が必要であると松原さんは語ります。
たとえ逆境にあっても、「杖言葉」を持ち、「今を生きる」ことで、私たちは苦しみを乗り越えることができるのだと私は解釈いたしました。
「苦しみや問題と向き合う」とは、言うは易しなのですが、これは人によって、実はとても難しいことと個人的には感じています。
なぜならば、多くの場合、人は通常自分の問題と向き合うことができず、問題をそらしてしまうからです。例えば、人のせいにしたり、他の人の悪口を言ったり心配をすることで自分の問題を見えなくしてしまいます。
殆ど無意識に行っているので、自分では自分の問題をそらしていることに、全く気づかない場合が多いと思います。
「苦しみや問題と向き合う」とは、心をまっすぐに向けていないと出来ないことだと感じます。
私も「日に新たにせば、日々新た、また日に新たならん」を"杖言葉"に、1日1日成長していきたいと感じました。
講演会の後は、またまた大好きな和食の店「食幹」へ
大きなゆったりとしたカウンターが魅力です。
ここのお奨め「野菜の刺身」は、トマトがベースのディップがキモです。
本当にまろやかな味で野菜を美味しく頂けます。
オーナーからしっかりレシピを教わって自宅でも作りましたが美味しいです。
墨イカと、さより、石鯛のお造りも、新鮮で美味しい。お酒とバッチリあいます。
写真はありませんが、ここの「野菜の炊き合わせ」もお奨めです。
そういえば、先日神戸で研修をしていたのですが、その某企業の担当者のOさんは、私のブログを読むとお腹が空いてくるそうな。
食べ物の画像が多いですもんねぇ。
by bandoh
コーチング : 14:53 : comments (x) : trackback (x)