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2008-12-11 Thu
和食の「かんだ」で友人のリカと会うことに。
彼女は39歳、アメリカ人のご主人を持つ日本人女性。
東京とサンフランシスコの両方に家を持って、ご主人の仕事の都合で行ったり来たりしています。
会社から程近い元麻布にあるお店へ一足早く行き、彼女を待つことに。
とそこへ、長い髪を揺らしながら彼女が登場。
「久しぶり~!! 」
と私とリカ、そして"かんだ"の神田さんの三方から声が飛びます。
お互いに再会を喜びながら、私はすぐに彼女のファッション、ヘアスタイル、そして"お腹"へと目を走らせます。
彼女は私が知っている女性の中でも、飛び切りスタイリッシュでイケてる女性。
そんな彼女が、今年めでたく"ご懐妊"、お腹には今6ヶ月の赤ちゃんがいます。
お腹もふくらみが目立ち始めていますが、ほっそりしたあご、特徴的で人を見抜くような目、長い手足を優雅に動かしながら椅子に座る様子、やっぱり綺麗な人は何をやってもさまになる.....。
さて、今回の赤ちゃんは、夫婦にとっては初めての子供で、かつ予想していなかった(ずっと出来ないと思っていた)だけに驚きだったようです。
39歳の初産、ちょっと心配な点もあると思います。
高齢出産となるので、出産時のアクシデントにきちんと対応できる病院を選ぶということが大事になります。
高齢出産を経験しているママの話しでは、日赤とか愛育は×だとか。
母となった働く女性には厳しいところらしい。
ジェルを使ったネイリストの知合い(高齢出産+初産)は、昨年出産。
黒でデザインを施していた爪を、日赤病院のベテラン看護婦にチラっと見られて
「あら、そんなお爪では困ります。母になるのだからもっと自覚を持って下さい」と言われて、即座に日赤を移ったそう。
「冗談じゃないわよ。働きながら子供育ててるんだから、それぞれに事情ってもんがあるのよ。昔ながらのやり方だけを押し付けてサービスを提供するなっていいたい。」とやや興奮気味に話してくれました。
最近、身の回りで増えています、"高齢出産"。
婚期が遅くなってきているのと連動していると思いますが、私の周りの友も皆年齢を超えて出産、頑張っています。
ただ、彼女たちは、若いママと比べると間違いなく体力的に不利ですが、独身時代に一生懸命働いた分、専門性があったり管理職を経験していたり、手に職をつけているので、子供を産んだ後の仕事の復帰は比較的スムーズのように感じます。
とっても元気に働き、会うと面白おかしく仕事と子供の両方の話題を提供してくれます。
「でもねぇ~、フミちゃん。アメリカの医療費って結構高いのよ。向こうで妊婦の血液検査をやったんだけれど、保険のカバーがない場合、どれ位かかると思う?」とりか。
「それって高いってことよね。」
「そうよ、900ドルもするのよ、1回の血液検査だけで。」
「900ドル!!!!それって約10万円てこと」
「サンフランシスコの医者に、マンモグラフィー(乳がん検査)を受けたことがあるって伝えたら、"あなたの年で?"ってちょっと驚かれたわ。日本だと子宮ガン検診と同じでそんなに珍しいことじゃないでしょ。でもアメリカだと高額だから受ける人も少ないんじゃない?」
"アメリカは先進国で唯一国民健康保険のない国です。"。
民間の保険費用は平均で年間一人35万円、家族4人だと年間140万円になります。ですからなんと、5000万人の国民は健康保険未加入者です。
加入者は保険会社と契約してプランを選ぶようになっていますが、負担率、受けられる医療の種類など、金持ちはきちんとした医療を受けられても、お金の無い人にとっては、いざという時に医療を受けられないようなケースも珍しくなく、お金のない人には徹底的に厳しい国と感じます。
なるほど...。
ちょっと余談ですが、海外ドラマの「グレイズ・アナトミー」で、"ナチ"というあだ名の女医ベイリーが「フリークリニック」(無料で受診できる病院)の設立に奮闘するエピソードがあります。こういう話しを聴くとやっぱり必要ですよねぇ。
そんな彼女、出産は東京の病院の予定。
「それで、リカ、子供の学校はどうするの?」
「サンフランシスコのインターナショナルのプレップスクールにこれから申し込む予定。」
「えっ!出産前から????だって、まだ2-3年も先の話しでしょう?」
「そう、でもスクールに入るのも結構大変なので、今から通ってコネクション作っておかないと駄目みたい。」
日本のお受験ママは大変ですが、アメリカのママもやっぱり大変のよう....。
そういえば、私の友人ママは、受験に備えて小さな娘相手に、ボタンのあるお洋服の脱ぎ着の特訓をしていました。
彼の仕事にくっついて、日米をしばらく往復している彼女も、
子供が学校に通うようになると向こうで暮らすようになると思います。
子供が話す言葉については英語が主体となるでしょうが、やっぱり日米のおばあちゃまがそれぞれいて、それぞれ母国語しか話しません。
両方の祖母ときちんとコミュニケーションが取れるよう、子供にはバイリンガルに育って欲しいと話す友人。
赤ちゃんは、来年3月、東京で出産予定。
どっち似になるのかしら???
絶対、見に行く。
by bandoh
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