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2008-11-24 Mon
週刊文春11月20日号の林真理子氏の麻生首相に関するコメントを読んで考えてしまった。
以下林真理子氏の文面です。
「オバマさんの勝利宣言の演説は素晴しかった。言葉ひとつひとつが、後に教科書に載りそうな深い意味と重みがある。
言ってもせんないことであるが、そこへいくとわが国のトップは、、、。このあいだアキバでなさった演説と比べてみるといい。哲学を持っている人と持っていない人との違いであろうか。哲学を持っているか持っていないかはただひとつ、本を読んでいるかどうかにかかっている。一国の首相が漫画が大好きと公言し、"どんなに忙しくても、ビッグコミックは読んでいる"と得意気におっしゃる。<以下省略>」
という文面を読んだときに、「ちょっと待てよ、、」という疑問がわいてしまったのです。
特に「哲学を持っているかいないかはただひとつ、本を読んでいるかどうかにかかっている。」というくだりに。
麻生首相がどれくらい漫画ではなく「本」を読んでいるか、ということに対してはあまり興味は沸かないけれど、「哲学を持っている=本を読んでいるかいなかで決まる」という理屈には職業の経験から、「それって本当、、?」という引っ掛かりを感じてしまいました、、。
私は仕事上、色々な経営者の方にお会いする機会がありますが、
その中で、その経営者の人柄や生き方に触れて、この人は素晴しい経営者だなと感じることがあります。
知っている一代で会社を興して成功されたある会社の社長さん、
この方、正直言ってあまり読書されているとは思えません。(すみません)
新聞、雑誌の類は読まれていると思いますが。
この社長、身長は低く小粒ながらも目に力があり、迫力のオーラを出しておっかない感じなのですが、ふとした拍子に弾けたように「ガハハハハ」っと大きな声でよく笑います。
数年間一緒にその社長さんと彼の会社の仕事をする機会があり、
その中で彼がふと漏らした一言や語った言葉は、今でも印象深く記憶に残っています。
例えばこんな言葉がありました。
「私はこれまでの人生、岐路に立った時、迷った時は必ず一番難しい道を選んできました。安易な道に進むことは簡単です。しかしながら、勇気を持って挑戦することなくして人は絶対に成長できません。だから私は必ず一番難しい道を選んで努力を続ける道を選んできたんです。」
この言葉の中には、その社長さんの生き方のそして「経営の哲学」が含まれていると感じます。その言葉には、彼が様々な思索を経てたどり着いた価値観とか信条なんかがきっちり現れていると思います。
そういう意味で哲学というのは、ある経験を通じて行われる意識的な思索や思考から生まれる信条や思想でもあると思うんですね。
必ずしもその思索は読書から来るものだけではないと思います。
勿論、読書大事だと思います、、、、が
本を読むことは、勿論、思索を助ける手立てになると思いますが、必ずしも本を読んでなければ、哲学がないとは言い切れないと思います。
むしろ経営者など身近な人の場合、哲学を持つこととは、自分が「何のために、どう生きるか」という深い探求から起きていることの方が多いように感じます。
何事も偉業を成し遂げる人は、広い視野を持って「何のために、どう生きるか」を追求している人だと思います。
さて一国のリーダーには、国を治めるためにも哲学を持っていて欲しいと思いますが、
もっと大切なことがあると思います。
「哲学を生きる」、、つまり素晴しい哲学があるならば、それと一環した行動を取って実践しなければ、哲学なんてなんの足しにもならないと思います。
世の中、やっぱり実践して「なんぼ」だろうと思います。
ご意見、コメントあれば、お寄せくださ~い。
この写真、近所のTUTAYAに本を買いに行った時に見かけた男の子です。丸まってず~っと本を読みふけっていました。可愛かったもんですからつい一枚パチリ。ちなみに彼が呼んでいるのは漫画本ではありませんでした。
TUTAYA+スタバの組合せで店内はそこかしこに椅子も置かれ、本を読みふけっている人が山ほどいます。
この雰囲気だとやっぱり子供だって読みふけりますよね。
読書は、大事ですよ~
(念のため誤解のなきように。)
by blog.admin
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