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パワフルウーマン

月曜日、『ACT4(アクトフォー)』を発行している〝サトマリ〟こと、「佐藤真理子」さんと家の旦那さんの3人で広尾で食事をした。

『ACT4』は、オペラやコンサートの情報を満載した情報誌だが、音楽とともに東欧など色々な国の食や、文化、歴史などをきれいな写真とともに紹介しているので、クラッシック音楽に詳しくない人が読んでも面白い雑誌だと思う。

『ACT4』が主催する「クラブ・インプレサリオ」という5000名の会員組織があるのだが、そこに入会すると、ACT4の定期購読と、優先的に入手が難しいコンサートのS席を確保、クルージングやパーティなどの様々なイベントに参加することができる。
ちなみにパーティでは、皆さんロングドレスとタキシードというドレスコードである。
いわゆる〝セレブ〟向けのサービスである。
全国でも、クラッシック音楽を中心とした「アッパー・マーケット層」のクラブ組織はない。
というよりも、きちんと囲い込みのできたクラブ組織は滅多にないと思う。
だから、『ACT4』の「クラブ・インプレサリオ」は希少である。

真理子さんは、一目でひきつけられるオーラを持っている。
彼女が持っている情熱や信念が、エネルギーとなって発散されているのかもしれない。
真理子さん自身が主催して、クラッシックの音楽会を開催したりすることがあるが、
それ自体、大変なエネルギーが必要であると思う。
そういえば、雅楽演奏家の「東儀秀樹」さんを最初に一般に紹介したのは、真理子さんだそうだ。
以前仕事を通じて、東儀さんの演奏を初めて聴いたときに、宇宙と繋がる感じがして、「これは、もっと世に紹介しなくては!」と思ったそうだ。

「音楽好きの知り合いから勧められて、ピアニストの大田さんの演奏を聴く機会があったの。私も色々な人の演奏を聴いているでしょう、でも、彼の演奏にズンズン引き込まれていく自分がいて、これは素晴らしい...と思った。彼は、もっと海外で挑戦するべきだわ」と、キラキラと瞳を輝かせて、熱く若いピアニストの大田さんについて語る真理子さんの話しを聴いていると、思わずその世界に引き込まれてしまう。
このご時世でも、「クラッシックの音楽会」の開催などに向けて、なぜタイアップする「スポンサー」をきちんと引き込めるのかも、うなづける。

また、真理子さんと私は、案外共通の知人が多いのだろうと思う。
「一流ホテルの支配人」や、「名旅館の女将」、「ジャガーやBMWのクラブ組織」のサービスの運営をしている会社の社長など、共通の知人の話題で盛り上がる。
真理子さんはもともとセレブ向け雑誌「セブンシーズ」の編集長をしていたのだから、そういった知り合いは多いと思うし、私も「一流ホテル」と「名旅館の顧客サービス」をやっていた時があるので、かぶる人は多いと思う。

真理子さんとは、うちの旦那さんから紹介されて会ったのが最初である。
うちの旦那さんは自分の仕事以外に、「14の団体」の事務局とか事務局長をしているので、驚くくらい色んな人を知っている。
14もの団体に顔を出すことや予定を考えると、「ゲッソリ」してしまう人も多いと思うが、彼の場合は人に会うのが大好きなので、少々疲れても、普通の人のようにそれが苦になることはないようだ。
楽しそうにイソイソと毎日出歩いている。

彼のそういったご縁のおかげで、私も色々な人と出会えるのは、ありがたいことである。
それは昔からそうだが、今も昔も変わらない。

特に真理子さんのような女性とのご縁は格別である。
国を超えた広い視点と、その視点をきちんとビジネスに繋げられる柔軟な発想と手腕。
一緒に話していると、楽しくなりこちらの発想もグンと広がってくる。

クラッシック音楽を通して、自分の感性を広げることにグっと興味が湧いてきてしまった。


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