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選挙が終ってみて

かなり迷いながら、先週の日曜日に衆議院選挙の投票を行ったが、結果はやはり民主党の圧勝だった。

当日の選挙速報の番組を、民放のチャンネルを中心に見ていたが、どこも同じようで面白くない。
その中では「テレビ東京」の番組は、結構本質を突いている議論があり、面白かった。
ゆえに、テレビ東京の番組を中心に見ていた。

その後、各マスコミでは「革命が起きた」とか、外国のメディアでは「日本の民主政治が成熟してきた」と書いているところもある。

しかし、なんだかなぁ~。
個人的には、「革命」とか「民主政治の成熟」とかいわれても、今ひとつしっくりこない。

調査によれば民主党に投票した人たちの殆どは、マニフェストに目を通してないらしい。見ている人は数パーセント?確か5%程度であると思った。

民主党の「政策」は見れば分かると思うが、
「生活者重視」を謳っているが、「経済の成長戦略」がまったく抜け落ちている。
あのマニフェストを見たら、
「本当にこれで日本の産業は育つの?借金は返せるの?失業率は改善できるの?」
と強い疑問を感じる。あれがマニフェストといえるのだろうか。
かなり今後の国の舵取りに不安を感じる。

民主党に投票した人たちも、「民主の政策に賛同して投票した」というよりは、
「自民党にウンザリして、もうだめだ」と感じて、民主党に投票した人が多いのではないかと思う。

だから、マスコミが「革命だ!」と煽れば、煽るほど、こちらはシラけてしまう。

大体、日本のマスコミは、無責任である。

今後、失業率を改善し失業者数を減らすには、
仕事のパイを増やす、つまり産業の育成が必要となる。
それはエネルギーやサービスの分野だったり、農業のような分野となるかもしれない。

そうなると、当然、「規制緩和=自由化」が必要となってくる。
グローバル化された市場の中で強い企業と産業を育てようとすれば、
新たな参入を増やし、競争力を強める必要が出てくる。
新たな人たちの参入を、容易にしなければならない。
(そうなると、外資が残るということもありえるが)

しかしこの1-2年のマスコミの論調を見ていると、
「規制緩和」=「市場原理主義」といった言論を取り上げて、
世論を変な風に誘導してきた節がある。

まともに考えれば、産業を育てるためには「規制緩和」が必要であることを前提として、
マスコミも修正すべきところを指摘し、良い方向に向かうようにすべきなのだろうと思うのだが。

私は今回の政党交代について、「革命!」と燃え立つ気にはならないが、
日本の政治を変えるきっかけにはなると思っている。

だから民主党には、官僚に、まるめこまれることなく、頑張って欲しい。
既に決定されている「無駄な箱物事業」も、廃止できるようなウルトラCを編み出して欲しい。

そして、必須課題として早急に「経済の成長戦略」を組み立てて欲しい。

どうなることやら。





政治、社会 : 11:43 : comments (x) : trackback (x)
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