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2009-03-12 Thu
久しぶりに甥のケンタと電話で話す。
就職活動が最悪の状況とのこと。
先日、主人から「戦後最悪の新卒採用状況らしいよ」という話しを聞いた。
ケンタも、色々と企業に出向き、面接を受けているがなかなか良い返事を貰えないらしい。
ノンビリ屋の甥も、これではまずいと思っているらしく、来週は「四国」にまで会社説明会に出向くとのこと。
「なんで、そんな遠いところに行くの?」と聞くと、
「う~ん、四国まで行けば、あいつら来ないと思うんだよねぇ。」とケンタ。
「あいつらって誰?」
「慶応とか早稲田の奴らのことだよ。会社説明会に来ているポン大とかその辺の学生とお茶飲みながら、話したんだけどさ~、普通、早稲田の学生が、武蔵野の"N協"まで面接に来るかって。通常だったら来ないよねぇ~。だから、あいつらのいないところに行きたい。」
「ふ~ん、なるほどね~。こういう時期だから競争は厳しいよね。でも今努力していることは、何であれ必ずプラスなことに繋がるから、頑張って続けてね。それと、面接に残ったら、出身校よりも個人を見られることになるから、その点をしっかり忘れないようにね。きちんと大学の就職課の職員以外の人からも、面接についてのフィードバックを貰った方がいいよ。」
と伝えて、電話を切った。
自分が行きたい領域の、"強敵の少ない戦地"に赴き、勝利を得ようという戦略らしい。
しかしながら、具体的にどう勝ち残るかの「戦術」については、見えている決定打がないようだ。
まだまだ、自分自身についての"見かた"が浅いと感じる。
以前、「就職氷河期」に就職活動をしたことのある女性から聞いた話しだが、採用の通知がなかなか来ず、沢山の企業を本当に沢山訪問したらしい。
頭の良いしっかりした女性なので、これまでの人生において、数多くの"NO"を突きつけられる経験など、あまりしてきていないだろうと思う。
他人からの否定は何であれ自信を失うことに繋がる。優秀ゆえに、その時期はさぞ辛かったことだろう。
彼女は、日々自分の弱気に負けないよう、面接の途中、カフェに立ち寄り、自分を励ますために日記をつけていたらしい。
そして、その日記を見ると、「これを乗り越えたんだから、私には出来るはずだ」と、悩みを持っているときにも思えるそうだ。
人生って、自分自身の過去から学べることが、実は沢山あるもの。
"人生の難関を突破した経験"なんて、まさにそうだと思う。
「採用が決まる」ことは大事だけれど、
ケンタがこの難関をどう乗り切るか、これも人生においては価値があると思う。
就職浪人となると、復活戦がかなり大変らしいが、人間、逆境に陥ればその分、強くなる可能性も高い。
私自身は、甥には色々な難関を今後乗り越えていくバイタリティがあると感じる。
さて、今後の甥の人生の舵取り、一体、どうなっていくのか....。
by bandoh
徒然なるままに : 14:35 : comments (x) : trackback (x)