<< NEXT | Main | BACK >> |
2008-12-06 Sat
師走です。
この時期になってくると打合せや忘年会が増えてきます。
最近あった忘年会の席で、"理屈"とか"論理"についてふと考える会話がありました。
「実は娘に"お父さん嫌い!"って言われちゃったんですよ。」
「どうして?」
「"理詰めでずっと来るから逃げ場がない。"嫌になるって。」
このお嬢さん、中学受験の真っ最中だそうです。
知合いは、娘思いで"勉強さぼりたいのに、さぼらせないようにするコミュニケーション"にあれこれ長けたパパなんだろうと思います。
が、お嬢さんもしっかり親の理屈を理解しながら、また彼女なりの理屈で抵抗したようです。
やらなければならなことをサボっている自分について、相手は自分で分かっていますからね。
正直、自分のペースで放っておいて欲しいときもあるんでしょう....。
しかしながら、「お父さん嫌い、なぜならば理詰めでくるから逃げ場がない、だから嫌なの。」、
この論理で父をハっと引かせたとしたら、彼女理屈を使って自分の欲しい結果を手にしています。
「理屈」で動く父には「理屈」で応酬。父をよく観て学んでいます。
実は、この「理詰」め、私も自宅で時々やってしまうことがあります。
最近、少々言い過ぎたかなと思ったことがありました。
だって、そのときは、言わないと分からないと思っちゃうんですよねぇ。
よく女よりも男のほうが論理的だといいますが、現実は決してそんなことはないと感じます。
女は男よりもずっと「現実的で成果主義」、手に入れたいものが「明確」です。
ハイハイと言って聞き流す、黙る、ふくれる、泣く、怒る、
そして論理が必要な時には、徹底して根拠と理屈を述べたて、「あなた、あの時こういったじゃない?」、「あなた日ごろから言っていることと矛盾してるでしょ。」など。
とにかく柔軟に持てる"技"を使って、「欲しい結果」を手にしようとします。
意図するしないに関わらず、
女が泣いたり、わめいたり、黙ったりするのは、理屈では結果を得られないときの対応策です。
そして理屈が必要なときには、一転「思考」と「記憶」が冴え渡り、実に端的に論理を展開してみせるのも女性です。
しかしながら必要のない場面では(成果が明確でない)、無駄な議論はしない。
無駄なことにエネルギーを使いたくないんでしょうねぇ。
だから、男性同士が飲みながら、互いに議論を戦わせて熱くなってるのって、女性からみると、何ていうか、歩いてすぐの近所の自動販売機でジュース1本買うのに、ぴっちり着替えて車に乗って行くような感じ。
どうでもいいところで、エネルギーを使っている感じなんじゃないでしょうか。
大体、昔から古いお宝を積んだ沈没船探索とか、徳川の埋蔵金発掘なんかにロマンを感じて行動おこすのは男性。
女性の多くは、本当にあるかどうか分からないお宝なんて、探しに出かけたいと思わないんですよね。
女性とは実に現実的で成果主義な生き物のように思います。
さて、そんな家庭内の女性の「成果」に向けた念と技に押されるのか、
女性の元気を貰いたいのか、定かではありませんが.....、
男の人も結婚してしばらく経つと、表向きは別として夫婦間で主導権を女性に渡す人が、結構多いと感じます。
また50歳を過ぎた頃から奥様に頼る、甘える男性が増えてくるように感じます。
そんなことをツラツラ考えていたら、隣に座っていたちょっとコワモテ風の麻生総理似の50代の男性Hさんが、
「バンドーさん、こんどウチの嫁さんと海外旅行に行くんですよ!どこがいいと思いますか?」
「海外旅行、いいですねぇ。Hさんはどこに行きたいんですか?」
「ぼくは嫁さんが行きたいところだったら、どっこでもいいんです。」
「ふ~ん、本当にそう思っていらっしゃいます?」
「ウチは嫁さん中心で、嫁さんが満足してくれたら僕はそれでホンマに嬉しいんです。」
そうですか、じゃ、こんなとこはどうですか?とあれこれ話す私の横で、「えっ、イタリアのどこ?プーリア?、ハワイはカウアイ島?」と、酔っ払いながらも一生懸命にメモをとり、質問し確認するHさん。
その姿に、何とも言えない、長い期間を経て築かれている"夫婦間の絆とバランス"を感じて、
日本の男性って、このくらいの年齢になった方が、案外可愛いんでしょうかねぇ~??
どう思いますか?女性の皆さん?
by bandoh
コーチング : 01:38 : comments (x) : trackback (x)