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伊勢神宮第2日目 内宮参拝

翌朝、目が覚めるとまだ薄暗い...。
畳の匂いと、木の天井で神宮会館であることを思い出す。

今日の内宮参拝を考えるとワクワクしてきた。
いつもより元気よく起きて準備を整えて、いざ出発しようと靴を履いている最中に母が部屋の扉をノックした。
グッド・タイミングである。

表に出ると、空は青く澄み渡り、薄蒼いピンク色の桜の花が、目に眩しく飛び込んでくる。


まず内宮参拝の前に「猿田彦神社」へお参りにいく。
猿田彦大神は、天照大御神の孫、ニニギ尊(ニニギノミコト)が、神々の国である高天原(たかまがはら)から宮崎県の日向(ひゅうが)の高千穂に向かう際、猿田彦大神がその道案内をしたことから、道や境界を守る神様、方位の神様として信仰を集めるようになったそうだ。


これから何か始めようとするときや、今後の方向性に迷っている人など、ここで参拝すれば道が開けると言われている。
道案内ということで、参拝の前に参っておくとよい神社なのだと思う。

そして、次は皇大神宮別宮の「月讀宮」を参拝
こちらは天照大神須佐之男命と合わせて三貴神とされる、「月讀尊」をお祀りしてあり、月讀尊天照大御神の弟神となります。


早朝の参道はすがすがしく、冷たい空気も心地よく感じられます。
原生林のように自然の姿を残して茂る樹木が、キシキシと玉砂利を踏み進む私たちを静かに見守っているように感じるから不思議。


奥に進んでいくと、四宮が並んで南を向いてお祀りされています。
ご兄弟の順に参拝するというY女史に従い、向かって一番左から「伊佐奈弥宮」、「伊佐奈岐宮」、「月讀宮」、「月讀荒御魂宮」の順にお参りをしました。


月讀宮は、月を奉るお宮なのだそうだ。
月は、太陽と地球のバランスを取っていて、月がないと地球は自転が2/3も速くなって大変なことになるらしい。
太陽は男性性、月は女性性をあらわすが、そういう意味では、バランスを取る神様なのです。


太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽太陽

2つのお宮を参拝した後は内宮へ。

宇治橋につくと、檜で作られた橋が朝日の中で燦然と輝いています。


五十鈴川の上にかかる、あまりにも美しい宇治橋に感動。
こんなにミニマムに優雅で美しい橋をかつて見たことがあるだろうか...。

宇治橋の中央線はやや高くなっていますが、
冬至の日の太陽は、ちょうどこの中央線の延長線上に昇るそうです。
最初に宇治橋を作った人たちは、すごい。


橋の両端には二つの大鳥居がありますが、これらは内宮、外宮の旧御正殿(きゅうごしょうでん)棟持柱(むなもちばしら)をリサイクルしたものだそうです。

さらに二十年経つと他の土地の鳥居に、さらにそのあとも他の神社へと、どんどんリサイクルされていくのだそうです。

大鳥居をくぐって、参道を進むと、青く広がる空と満開の桜と松が見えてきます。
南から放射状に走る雲が、「特別参拝」に向かう静粛な気持ちに高揚感をプラスしてくれる。
そう、今日は昨日から申し込んでおいたので、内宮の「御正宮」で一歩内部に入って参拝できることになっている。


第一の鳥居をくぐって参道をしばらく進むと、右手に石畳が広がり、五十鈴川の御手洗場へと下りていけます


更に進むと、参道は深い森に包まれ、静かで神々しい雰囲気に包まれます。
それと同時に空気もヒンヤリとしてきます。


五十鈴川の後は、そのまま表参道に戻り御正宮に向かうルートが一般的なようですが、
「滝祭神」で参拝
滝祭神は、五十鈴川を守る神様をお祀りしている重要な神社です。


竜神様への参拝の後は、そのまま森の中を進み、しばらく歩くと、新しくかけられた鳥居と橋が見えてきます。
風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)の鳥居です。
新しい橋と並んで、古い橋はカバーがかけられていたので、建替え工事をしているのか?


風日祈宮橋を渡ると風の神様の「風日祈宮」です。
風日祈宮には、外宮の「風宮」と同じく、風の神様がお祀りされています。
「風日祈」とは、風雨の災害のないようにとお祈りする神事のことを言うそうです。


内宮の開運の鈴のお守りと、天照大神の御札を受け取った後、神楽殿を左に見ながら進む。


いよいよ、伊勢神宮・内宮 御正宮参拝です。
神楽殿を過ぎたら、表参道を歩き、「御正宮」に向かいます。
三十段あまりの石段の上を見上げると御正宮が見えます。
そして、写真のとおり石段はゆるくカーブしていますが、これは、真正面から神様に近づくのを避けるために、わざと造られているようです。


石段を昇り切ったら、一番外側の「板垣南御門」をくぐります。

太陽の神、天照大御神がお祀りされている伊勢神宮・内宮の「御正殿」は、四重の垣根に囲まれた一番奥にあります。

一般の参拝者は、外玉垣甫御門(とのたまがきみなみごもん)の前までしか入れませんが、
今回は特別参拝を申し込んでいたので、外玉垣甫御門にかかる白絹の御幌の向うの
御垣内(みかきうち)と呼ばれる清浄な神域に入って、特別参拝を行いました。



申し込んだ5人で、御門横の南宿衛屋にいる神職さんに「特別参宮章」を出した後、
まずはコートを脱ぎ、一列に並んで神職さんからお祓いを受けます。

そして、そのまま神職さんに続いて、御垣内の外側の番塀から、御垣内に入って、中重鳥居の前まで進みます。

しかし、御垣内の玉じゃりが、何とも大きなサイズの石で、うっかり踏み損なうとバランスを崩して転びそうな感じで、ややヨロヨロしながら進みます。
こんな神聖な場所でころんで、ずっこけたくない。むむっ

私が代表者として、「中重鳥居」の側で参拝させて頂いたのですが、
二拝二拍手一拝の最後の拝が、かなり長かったようで、神職さんがタイミングを合わし損ねていたそう。
はい.....ついついここでもお願いごとを。(知らぬということは恐ろしい)しょぼん

母から後で「長すぎ」とチクリと言われました。しょぼん

特別参拝の申し込みの際に、第六十二回神宮式年遷宮への奉賛として、御造営資金をご奉納しました。

御正宮でのお参りを終えたら、伊勢神宮・内宮第一の別宮
「荒祭宮(あらまつりのみや)」へ

ここは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の荒御魂をお祀りしています。
荒御魂(あらみたま)は、昔から困ったことや願い事があると、この別宮に頼ってきたと言います。
新しい仕事に着手するときや、困ったことが起きて先に進めなくなったときなどに、荒祭宮にお参りするとよいとされています。


そして、最後に再び宇治橋へ。
新しい宇治橋を桜の満開の時期に見れるとは、なんと幸運なのか。
もともと桜の季節を狙ったわけでは無かったので、この機会を下さった神様に心より感謝の念が湧いてきてしまった。
「神様、本当にありがとうございます」


母も道々、「桜がホント綺麗だわ~、いい時期にお参りできたわ~」ハートと何度か繰り返し、嬉しそうな様子。
喜んでいるので、宇治橋でのポーズも決まっている?


しかし、この幸運、考えてみたら、
あれこれと人が喜ぶために気を配るF女の日ごろの行いが宜しいのかもしれません。
となると、「ちもちゃん、どうもありがとう!」と再度感謝の言葉を伝えたい。


朝8時頃に参拝を終えた私たちは、そのまま神宮会館に戻り、朝食をしっかりと頂きました。

さて、伊勢神宮参拝の後は、志摩と賢島へ向かいます。


旅行 : 23:23 : comments (x) : trackback (x)
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