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2011-06-02 Thu
今年から仕事以外にライフワークの一環として働く女性支援の活動を始めたこともあり、J300女性社長、事業主が集まる会合に参加してみました。
そこから何か具体的な支援方法についてヒントを持って帰りたいというのと、支援を求めている女性と知り合いと思ったのが参加理由です。
場所は表参道ヒルズのスペースオー。
構成は「基調講演」→「パネルディスカッション」→「懇親会」という流れになっていて、受付近くでは出店ブースとまではいかないけれど、参加者やスポンサーの案内、また東北応援企画として被災地の女性経営者の商品や案内が置かれていました。
入口近くに2名がけのネイルコーナー、その並びにスポンサーとなっているDELLの色鮮やかなラップトップが女性が集まる企画を感じさせている。
昨晩お会いした中で最も印象に残った女性は三人。
一人は内閣府共生政策担当統括官の「村木厚子」さん、
そして若手企業家、軽井沢インナーナショナルスクール設立準備財団の「小林りん」さん、
そしてネットイヤーグループのCEO、「石黒不二代」さん。
小林さんも石黒さんも、初対面ながら、思わず近づいてみたくなるような人柄を感じさせるオープンさ、そして情熱があり、特に石黒さんは持っていた印象(きっとものすごく上から目線)とはずいぶん違って話しやすくてびっくり。
小林さんもメッセージがはっきりしていて、話していて心地よく会話のキャッチボールができるタイプ。共感できるものが沢山あり、思わず支援してしまいたくなる感じでした。
村木さんは誠実な感じが言葉の端々ににじみ出ていて、招かれたゲストの中では、もっとも招かれた意味をしっかり受け取っていて、集まってきた人に対してのメッセージを用意していたと思いました。おそらく事前にかなり準備されていたと思いました。
さすが、見習いたい。
それと、他に年商2000億円を超える上場企業の女性経営者の方も来られていましたが、“えっ意外”と感じたのは、
内、二人の経営者は、演技ではなく自社の年商を憶えていないというか、定かではない、回答できないという点。
一人は2700億円の売り上げを何度か5000億円と言い間違えていましたが、あまり売上数字を追いかけていないのかもしれない?
お二人とも、会場の中では小粒ながら誰よりも人としてのパワーを放つタイプで、
数字を超えて大切なものをしっかりとグリップされているのだろうと思います。
これってもしかしたら、たたきあげできた女性社長の特色の一つかもしれません。
会場全体としてやはり女性200-300人位集まっているので、
グルっと見渡すと華やかです。
着物来ている方もいるし、美容関係の方は鮮やかなプリントのドレスなどが目立ちます。
男性が主催するビジネスの交流会に行くと、男性はスーツがほとんどで黒かグレーしか色が目につかないとは対照的。
それと経営者や自営業者の集まりなので、皆、初対面ながら物おじする人は誰もいません。
物おじする人はそもそも、自分で独立して仕事なんて始めないのでしょうけれど。
これだけそういった女性が集結すると、自分も一員でありながら何だか怖いという感じもちょっとしますね。
DELLの男性の営業本部長が、「いやぁ、ものすごいアウェー感ですね」と言ってましたが、気持ちが分かります。
私も昔、ある外資系企業の合併お披露目パーティに招かれて参加したら、
なんとホテルオークラの宴会の間のゲストは全員男性、
女性は私一人だけだったことがあり、あの時の心細さ、今でもはっきりと覚えています。
大人の会議に、ミニスカートはいてランドセル背負って参加したみたいな場違いな気分になりました。
しかしながら、こういった女性陣を集めコーディネートするのは大変だろうなぁと感じます。
希少な機会を設けて頂いて、日頃では出会えない方に出会えるということに感謝しなくてはならないですね。
懇親会の会場は立食形式で、各小テーブルに分かれていて、
一つのテーブルに最大7人位の方が集まるようになっています。
同じテーブルにいた女性、そして違うテーブルにいた女性と話してみて感じたのは、やはり皆さん何かしら支援を求めてこの場に来ているということです。
例えばお会いした中に、
30代そこそこで2代目社長となり(二人姉妹、姉は母似で経営不向き、よってい父似の自分が継ぐことになった)、今は社外(銀行含む)との交渉や先代からの番頭さん達とのやりとりで苦労している女性、
テキスタイルのデザイナーで海外に対して自分のブランドを発信したいと思っている女性(昨日も何人かは彼女のデザインした生地のバッグを会場でみかけて嬉しかったそう)、
医療機器の輸入手続き認可の代行をビジネスとして初めて間もない女性、
会社を辞めて神楽坂でオープンキッチン付きの貸しスペースを昨年から始めたばかりで何とか営業したいと思っている女性などがいて、
全体として独立もしくは社長となって間もない女性が多く参加しているのかなと感じました。
そのうち、何人かの女性の方に対しては、紹介できる人がいるな思い、約束をして帰りました。
また、もう一度会って話してみたいと思う人もいました。
さて今回のパーティそのものの運営ですが、
帰り道、たまたま方向が一緒になった女性が「会費1万円以上を取る割には食べ物も飲み物も少なかったですねぇ」とこぼしたのですが、確かにその通り。
私もお腹がすいて何だかぐったり。
彼女の場合、1杯飲んだ後、バーカウンターに行くとすでに飲み物は売り切れてなくなっていたそうです。
更に食べ物はほとんどのないに等しい状況でした。
これ、もう少し細かく書いてしまうと..、
懇親会の会場に入り全体を見渡すと、なぜか一テーブルだけシャンパンが置かれている場所があり、他のテーブルは白ワインのみでした。
不思議に思いながら、そのシャンパングラスを手にしてどのテーブルに行くべきか迷いながら会場をゆっくりと進みました。どうやら、元々私の場合は、Aとかかれたテーブルに行くようになっていたようで、案内を読んで理解。
そこで前方のAテーブルに行くと、3名の女性がいて7-8杯の白ワインが置かれていました。とりあえず手にしたシャンパングラスを飲みたいと思いつつ、10分近いスピーチの後、ようやく乾杯。その後は、目の前に並ぶ白ワインを1杯。そしてバーカウンターへ行くと、ワインはなくなっていたので(というか飲み物はすでにほとんど残っていない状態)、残っていた日本酒を1杯。
食事が置いてあったらしい中央テーブルにはほとんど何も残っていない。ちらりと見たときにはかなり少量だったので、追加がくると思っていたら何もなかった。
場所が表参道ヒルズだけに会場費が高かったのでしょうし、大口スポンサーらしきDELLがあまりお金を出してくれなかったのかもしれません。
ちなみにDELLは、個人情報に関する契約書に事前にサインすること、名刺を渡すことを条件に抽選で2名に無料でラップトップを贈るということで協賛?でした。
でもこれってきっと後で、自社との契約状況や組織の規模を調べて、魅力的な潜在顧客となりえる人にターゲットを決めて贈るつもりでしょう、、、と誰もが思ったのではないかと感じますので、殆どの参加者にとって良いイメージに繋がったとは思えないです。
話しは飛びましたが、
そんな飲食に関するクレームつぶやきを耳にし考えを巡らしながら帰宅しましたが、気づいたことを忘れないうちにまとめたいと思いました。
働く女性が集まる会では、
*やはり、お互いに協働できるいい感じの人を集めるべき
*主催者がさりげなく自然な交流を邪魔することなく、引き合わせる人同士を紹介する
*共通のテーマで参加した誰もが感想や意見を述べる場を創る
*飲食をけちってはいけない、満足できる環境を提供できるようあくまでも最善を尽くす
*啓発・啓蒙できる機会を取り入れる
*女性を応援してくれる男性も外すことなく場に来て貰う
以上、6つの気づきと再確認がありました。
そして、今後どう働く女性の具体的な支援を行っていくかについては、また他のメンバーから意見を貰い、ネットワークも広げていきながら深堀りしていこうと思いました。
とりあえず働く女性支援のサマーイベントに向けて頑張ります。
by bandoh
イベント、観劇 : 08:59 : comments (x) : trackback (x)