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2010-08-12 Thu
6月の入院から早1ヶ月以上が過ぎてしまいました。
その間、バタバタしていたら、なんと7月は一度も更新せず。
さて、無事退院後、体調も無事に回復しつつあり、
暑い夏ですが、かなり元気に動き回っています。
何か無事退院というと、「じゃ退院祝いにご飯でも」とお誘いくださる方もいて、いったん落ちてしまった体重もジワジワと増えつつあります。
さらに7月は、夏休みを取って再びニューヨークに行く予定があり、
体調を崩したことで、大事を取って中止しようかとも思ったのですが、
結局2週間だった予定を短縮して、8日間の休暇に縮めて行ってきました。
7月4日、NYに到着してビックリ。
私達が滞在した7月の初旬のニューヨークも猛暑で、日中はなんと38度も。
ただし、セントラルパークなどの木陰は涼しく、日陰を選べば38度あっても東京よりは過ごしやすい。
案外、ビルの日陰をつたって?倒れることなく歩けました。
朝はノンビリ起きて散歩に行き、途中でランチ、その後少し歩いて昼寝、また夕方から出かけるという日々を過ごしました。
東京-NY間のひどい時差を懸念して、病院で睡眠導入剤を処方して貰っていたので、今年は時差ボケもあまりなく、日中もスッキリ
去年、時差ボケで日中ずっと〝ボ~〟っとした様子でゾンビみたいだったうちの旦那さんも、今年は元気に活動
日中も目を大きくあけて、どこにいっても好奇心旺盛な様子。
彼の場合、好奇心のレベルがマックス状態の時には、どこからともなくノートか手帳を取り出して、必死にメモを取ったりする。
今回はさすがに暑いためか〝メモ取り〟はしていなかったが、ホテルに戻ってから、なにやら必死に書き込んでいた。
ただ夕方になると、私よりも体重の重い彼は、暑さで疲れてややグッタリ気味。
ホテルのソファで大きな体を伸ばしている。
その姿は、まるで夏の暑さですっかり参ってしまい、床の上で伸びて寝ているレトリーバー犬のよう。
しかし、日が落ちるとすっかり暑さも薄らいで、外を歩くのが心地よい。
それとニューヨークは東京と同じく美味しいレストランの一杯ある街なのが、滞在の楽しみを倍加してくれる。
私の「鉄分補給=貧血回復」にも良いし、〝ニューヨーク・ステーキ〟を食べようということになった。
最初は、老舗のブルックリンにある〝Peter Lugar〟に予約を入れたのだけれど、
時間がかみ合わず、トライベッカにある〝Wolfgang's Steakhouse〟に決めた。
Tripadviserで、〝ポーターハウスの熟成させた肉はピータールーガーと同じだが、ウルフギャングの方がサイドのメニューが良い。ピーター・ルーガーを進化させた店”という多くの評価を見て決断。
前菜の牡蠣も美味しかったけど、お肉、とっても美味しかった。
Steak for Twoを頼むと、
バターでジュージュー焼かれた、たっぷりのフィレとサーロインが一皿に盛られてくるのが、お得な感じ。
取り分けて貰ったフィレとサーロイン
お店はトライベッカ店なので、ビジネスマンが多い。
レストランといえば、Blue Hill NY〟や〝The Modern〟も美味でした
でもカクテルは、マンダリン・オリエンタル・ホテルのバーのアップル・マティーニが、超美味しい!
あ~、また飲みたい~
ここにカクテルを飲みに行くなら、絶対にお奨めは夕暮れ時
セントラル・パークと夕陽に染まるビルが本当に綺麗....
でも、とっても懐かしくインパクトがあったのは、22年ぶりの〝21Club〟。
ここで私はタルタルステーキを、ちょっと血・肉湧き踊る食事でした。
21Club、殆ど内装が変わっていない、昔行った時のまま
そして、なんともいえない大人の雰囲気と活気に満ちていた。
長い時が経っても変わらず、色あせず、かっこよく、人気店として存在していることに感動。
このお店、禁酒法時代から続いてきているので、80年以上の歴史はあるかもしれない。
日本だと、こんな風に古くても色あせず存在している店ってあるだろうか、、、?
もしかしたら、古くからの暖簾を持つ、特定の料亭とすし屋だけかもしれない。
80年代に接待で連れて行ってもらったことのある、華やかで格式のあったお店に、
その後、懐かしさで再び訪れてみると、昔の活気や華やかさはなくなっていて、スタッフも何だか冴えずガッカリしたという経験が何度かある。
どこのお店も、それなりに営業は続いているが、当時の隆盛を保ててはいなかった。
多分、どこかで歯車が狂ってしまうのかもしれない。
パワーを失った店には、パワーを持った人は集まってこないものである。
結局お店の雰囲気は、内装や食事、サービスもあるが、きているお客さんの質とエネルギーで最後は決まるものなのかと、ふと思ってしまった。
だから尚更、21Clubの変わらずの華やかさを体験して感動してしまった。
20代で体験した興奮を、同じお店で40代になっても追体験できるなんて最高である。
そんな体験をさせてくれたお店に感謝。
私に負けずミーハーな旦那さんは、
「この店、いい!アっ!フミちゃん、フミちゃんのすぐ隣の席はベーブルースの定席だったんだよ!」と興奮。
子供に戻って、無邪気に盛り上がっている。
そういえば、
「やっぱり、またニューヨークに行きたい」と主張したのは、うちの旦那さんだった。
なぜ、この人は3年も続けてニューヨークに来たいと思ったのだろう...
旅の途中で、ふとその理由を深く追求してみたくなった。
ワインバー"Morrell"で、シャンパンを飲みながら
「ね、どうして、ニューヨークなの?」
「だって、ここには淀んだものから始まって、色んなものが渦巻いているじゃない」
「色んなものが渦巻いているって?」
「人間が本来持っている欲望みたいなものが、全開になって溢れているっていう感じだよ」
「欲望が溢れて全開になっている街の何がいいの?」
「う~ん、その溢れたエネルギーを肌で感じて、刺激を受けるっていうのか、興奮するんだよね」
そうだったんだ
彼は今回の休暇に、ある種の刺激と興奮を求めていたんだ...。
どおりで、海辺の静かなリゾートを提案しても、いきたがらないはずだと納得。
夫婦でも、やっぱりよく聴いてみないと分からないことって多いもの。
身近でよく知っている相手だからこそ、ふ~んて聞き流し、深く掘り下げて聞いたりしないし。
でも、確かに
猛暑の今年の夏は、ニューヨークで蓄えたエネルギーで乗り切れそうな予感
by bandoh
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