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アメリカン・アイドル

FOXの番組「アメリカン・アイドル」のシーズン8が面白い。オッケー

「アメリカン・アイドル」は、毎年アメリカで10万人以上の応募者の中から、トップ・ボーカリストを選ぶというオーディション番組である。
トップ・ボーカリストを選ぶのは視聴者。電話で投票するというフェアでシンプルな方法を取る。
つまり「全米の誰でもが番組に参加でき、自分でアイドルを選考できる」という番組である。

「シーズン8」が面白いと感じたのは、勝ち残ったファイナリスト達の「個性」と「レベルの高さ」にある。
日本の放映では、先週トップ3が決まったが、残念ながらトップ3に残れなかった、17歳の女性、アリスン・イラエタもとても魅力的なハスキーボイスと歌唱力を持っている。とても17歳とは思えない。

ステージ・オーディションでは、毎回色々な角度からボーカル力を競えるよう、趣向を凝らしている。
例えば80年代から曲を選ぶとか、モータウン・レコードから曲を選ぶ、バラードやロックから選曲するなど、様々なジャンルに応募者達は挑戦させられる。しかもその選んだ曲に対して、自分なりの個性を加えて歌い、パフォーマンスしないと、審査員から酷評されたりする。(カラオケみたいだ、物マネみたいだなど)

いつの段階のステージ・オーディションからかは忘れたが、様々なジャンルに挑戦するファイナリスト達のために、業界の有名人が、彼らのコーチとなって登場する。
確か「映画音楽」がテーマのときだったと思うが、コーチとして登場した"クェンティン・タランティーノ監督"はユニークだった。
ファイナリストの一人、ダニー・ゴーキーに、「手の動きを使わずに目で表現するんだ。君はよく手を動かすが、その動きを止めると、目に表現する力がこもるものだ。」と、表現の仕方をアドバイスしていた。
映画監督ならではのアドバイスと感じた。
このコーチのアドバイスを見たり聞いたりして、「ふ~ん、なるほど」と思うのも、この番組の面白い点である。

今回の「シーズン8」は、ファイナリストが7人になった頃から、レベルが高いと思った。
みな、それぞれに個性があり、歌唱力、表現力がかなり高いので、一人落ちるたびにもったいない~と感じた。
前回シーズン7も観ていたが、ファイナリスト7人のパフォーマンスは今回と比較するとイマイチだったように思う。
なのでシーズン8では、毎回のオーディションのテーマに対して、コーチからのアドバイスを貰い、毎回どんなパフォーマンスを、皆が見せてくれるのかワクワクしてしまう。
(アダムなんか、毎回本当にアっと思わせてくれる)

年齢も、人種も、容姿も関係なく、個性が強く、歌唱力のある人が最後に勝ち残るのだ。
その点、アメリカのオーディションってスケールが大きいというか、人の価値感が多様なゆえ、日本のように歌は多少下手でも、チマチマした可愛い子が最後に選ばれるなんていうことはない。
見てるこちらも、最初は顔の良し悪しやスタイルなどに、目が行ったりするが、ずっと番組を観ていると、それ以上に、存在感とか個性の方に目が行ってしまう。
歌を通して、"すごい!"とか、"何これ!"とか、"心が動かされる~!"という体験を、こちらに与えてくれる人を、応援したくなる。
(そもそも容姿は、最初はダサくとも、オーディションが進むにつれ、プロのスタイリストなどがつくようなので、女性は本当に綺麗になっていくし、男性もそれなりにあかぬけてくる。)

この番組をある意味盛り上げている一人である「辛口」審査員のサイモン

私のお気に入りのファイナリスト
アダム・ランバート



シーズン8から参加の審査員カーラは、アダムのパフォーマンスをべた褒め


審査員ポーラもアダムのファン


"ロックの神様"とまで言われて、顔が緩むアダム


珍しくアダムを褒めるサイモン


サイモンの批評は何が出るのか分からないので気を許せないが、
硬い表情ながら、最後のサイモンの一言「問題は誰にも君を超えられないことだ」に言われてニヤリとするアダム


ジャニス・ジョプリンの曲を選ぶアリスン


今回はロックがテーマ
コーチ役となった"スラッシュ"



"Cry Baby"を熱唱するアリスン
声がジャニス・ジョップリンに似ているのは、個性という意味でマイナスだったかもしれない..



ロックはキャラでないクリスは、ギターを弾きながらビートルズの曲をアレンジして歌う


残った4人の中では歌唱力は一番弱いが、"親近感"は一番高いと感じる
毎回サイモンからは酷評されるが、人気は高い



バランスの取れたコメントが多い審査員のランディ


"ロック向きでない"クリスの持ち味を上手く、フォローする優しいポーラ


クリスのパフォーマンスに厳しいサイモン
「ランチで氷を食べたような感じ」
つまり、全く物足りないということだろう



ひどい、、厳しすぎる


そこまで言うか、、


同じくロック向きでない、ダニー・ゴーキーの練習風景


思い切った選曲に、コーチも賭けだろうとコメント
曲の後半は誰もが絶叫を期待するだろうから



絶叫するダニー・ゴーキー


賭けは裏目に出たのか、、審査員からは厳しい評価がでる。
カーラも慎重に言葉を選んでコメントする


ダニーをかばうようなコメントをするポーラ


しかしサイモンは、率直で辛らつ
まるで「13日の金曜日」のようだったとコメント



星星星星星星星星星星星星星星星星星星

ここまで勝ち残ると、挑戦者はみな自分の能力の限界ギリギリに挑む。
柔軟に思い切ってチャレンジをした者が、シーズン中、大きくアーティストとして成長し飛躍する。

逆に、審査員からの率直で妥当なコメントを、毎回理解できない、もしくは受け入れられない挑戦者もいるが、大体途中でドロップアウトしていく。

お気に入りの挑戦者がいるから観てしまう、というのがやはり大きいと思うが、
挑戦者達のチャレンジと変身、表現に感動したいから見ている面が大きいと思う。
番組を観た後は、"何か新しいことに挑戦できる"と思えてしまうからすごい。

FOXテレビ視聴できる方は、ぜひどうぞオッケー
今週土曜日9時から、トップ2に向けてのステージ・オーディションが観れます。
日曜日の9時からはその結果が分かる番組が放映されます。


徒然なるままに : 15:05 : comments (x) : trackback (x)
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