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女のコーチング 恋愛ホルモン

またまた行ってしまった、阿修羅展。にかっ

あまりに美しかった仏像が忘れられず、知合いを誘って足を運ぶことにした。
今回は、前回じっくり見れなかった、水晶の碁石や琥珀、瑠璃も堪能。ハート
重要文化財の薬王菩薩と薬上菩薩も、場内の椅子に座って、ゆっくりと眺めることにした。

十大弟子や八部衆も、何度見ても飽きない。
見ているだけで、心が和んでくる。

長い年月を経て、今の時代まで火災が起きてもせっせと運び出し、ずっと大事に保存し続けてきた僧侶の方々に感謝の念が湧いてくる。


知合いと二人、すっかり堪能して表に出ると、日が落ち、すでに午後7時を過ぎていた。

さてその知合いは、近々クリスタル・ストーンのアクセサリーの展示会の準備で四苦八苦らしい。
「坂東さん、私、大変なの。もうすっかり製糸工場の女工のような生活なの。」
と道を歩きながら、唐突に切り出した。
「聞いてよあなた。出す作品は60点よ!それで展示会に向けて、毎日毎日ここのところ、ずっと紐切ったり、通したり、繋いだり、細かい作業を続けてるせいで、目は疲れるし、肩は凝るしで、もうクタクタ。私って一体何やってるのか、もう大変。きゅー

とはいえ、この話しは決してグチではない。
長い付き合いだから分かるのだが、疲れたのなんのと言いながら、好きなことができる喜びと誇りが、その言葉とは裏腹にしっかりと伝わってくる。

知合いは、もともとアクセサリーとはまったく関係のない会社を経営しているのだが、石好きが高じて最近では、クリスタルストーンを使ったセミナーを行っている。今回はそこからの延長で、今までに彼女が収集した、秘蔵のクリスタルを使ってアクセサリーを製作し、展示会を開くことにしたらしい。(チベットのアンティークのターコイズや、大玉のルチル・クォーツなど、これまで誰に頼まれても、決して手放さなかった品々をばらしてデザインし直して出すのだから、彼女にとっては一大決心と言えるだろう。)

私は、こういった女性を見るのが好きである。
知合いは、私よりずっと年配だし、保守的に生きてもおかしくない年齢、いや普通は保守的になるのが一般的だと思う。

彼女のように、幾つになっても常に夢を持ち、イキイキとした心を持った人を見ると、人生って幾つになってもいいもんだなと素直に思える。オッケーそして私もそう生きたいと願う。

月月月月月月月月月

8時近くになって、もう一人の女性の友人と合流し、一緒にご飯を食べることにした。

彼女は昨年、遂に40歳になったが、独身である。
彼女に限らず、最近では器量もOK、気立ても良くて賢い、30代から40代のシングル・ウーマンがワンサカいる。

彼女達は結婚したくないわけではない。
みな話すと、「結婚したいです。誰かいい人いませんか?」と言う。
結婚願望はあるのだ。

彼女達の全体的な特徴として、高学歴で高収入、生活の面では不自由はない。そして一般的な結婚適齢期の時に、ライト・パーソンと出会えず、そのうち出会えるだろうとノンビリ構えてきた節がある。

合流した友人も、そのノンビリ構えてきたうちの一人である。
大体、友人もその他の女性も、「結婚したいけど、いい人がいないのよ~。」と判で押したように答える。

本当にそうなのだろうか?むむっ
「いい男性がいないから、結婚する気になれないのだろうか?」

周りにはシングル・ウーマン以外に、1度ならず、2度、3度と結婚しているツワモノ女性がいる。
複数回、結婚している女性達は凄腕である。大体2回目以降の相手だって既婚者だった人である。
"妻子を捨てて離婚し再婚する決心をさせる"のだから凄いと思うが、言うことだって他の女とは一味違う。

「あら、あなた。結婚したいしたいって言うけど、何で出来ないの?周りには男が沢山いるじゃないの?会社に行けばゴロゴロいるでしょう。私はいつだって半径5メートル以内で相手を見つけてきたわ。」とアドバイスを求められて、結婚暦3回の女性は迷いもなく言い切る。

それ以外に、私の周りの友人で結婚している女性達は、適齢期の頃にきっちりと「婚活」をし決めているケースが多い。
そういう女性達は、「女とは結婚して子供を産むもの」という伝統的価値観にキッチリと根ざしているので、合コンや友人の紹介、会社のテニス、ゴルフ、お見合いなど、あらゆるツテを使って今の結婚相手と出会っている。

思うに...
いい相手が見つからないのは、「いい男性がいないということが問題ではない」ように感じる。

「結婚相手となるいい人を見つけよう」と思っていたら、なかなか相手を見つけられないのではないかと思う。

妙齢で結婚している女性や、幾つになっても出会いがあり、恋人が出来て結婚している女性達に共通するものは、色々とあると思うが、ベースにあるのは「人を好きになる能力」だと思う。

つまり、誰だって若い頃は判断力も低いし、ホルモンか何かの影響で、大したことない男を見ても「あ~、この人いいわぁ~。」と、出会った男性を好きになったりあこがれたりする。また、当初好きでなくとも相手から熱心にアプローチをかけられたり、ロマンティックに口説かれたりすると、ホロっとなびいて付き合ってしまうこともある。
私はこれを若さゆえの「恋愛ホルモン」と勝手に名づけたい。
この「恋愛ホルモン」があるから、相手の欠点が見えなくなり、好きになるのではないかと思う。

幾つになっても出会いがあり、結婚する女は、人を好きになる能力=「恋愛ホルモン」を幾つになっても出せる女ではないかと思う。

男も女も多くの場合、「自分を好きになってくれる人のことが好き」なものである。

大体、女性の方が男性よりも、ずっと現実的で相手選びの目が厳しい生き物である。
そこに年齢と共に経験を重ね、分別を見につけ、「恋愛ホルモン」の低下が重なると、いっきに「人を好きになる能力」が低下してくるのではないだろうか。

要するに結婚しないのは、「いい人に出会えない」のではなくて、「好きになる能力」が低下してきていることが、大きな原因だと感じる。

だからこそ、30代、40代のシングルウーマンは、「恋愛ホルモン」を大事にしないといけないと考える。むむっ

では「恋愛ホルモン」を活性化させるためにどうしたらよいか...
まず、いい人との出会いを何となく待つ日常から、周りを見渡して、相手の良いところを一点見つけて好きになるという、「チャームポイント一点探し」から始めたら良い。
会社でも、電車の中でも、スタバでも、スポーツジムでも、ショップでも、男性は山ほどいる。

結婚願望があるシングルウーマンの皆さん、女性として、自らの「恋愛ホルモン」を活性化し、「好きになる能力」を高めるために、"一点探し"でトレーニングしよう!グー

ハートハートハートハートハートハート

さて、8時に合流した私たち、色々な話題でひとしきり盛り上がったが、
件の40歳独身友人が、宴もたけなわになった頃、いつになく控えめな声でボソリとつぶやいた。

「実はちょっといいな..と思っている人が今いるんですけど.。あの~、全てを求めず一点狙いで、、」

きた!貴重な「恋愛ホルモン」

今後の行方が楽しみ。ハート



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